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19 遊園地②

 朝一だからか思ったよりも順番が回ってくるのが早かった。

 並び始めて早10分。

 一番人気なアトラクションだったのでもう少し遅いかと思っていたのだが、思ったよりも早かった。


晴「チュロス余ってるんだけどどうしよう」

汐音「さっき買った時袋貰ったからそこに入れておこうよ」

霧雨「いいね、そうしよ。あれ?茉莉ちゃんのチュロスは?」

茉莉「食べ切っちゃった。」

霧雨「…早いね」

茉莉「やめて霧雨ちゃん。そんな目で見ないで」

汐音「なんか茉莉がいつも通りで安心したかも。」

茉莉「いつも通りじゃないんですけど⁉︎」



───────────────



「このジェットコースターは当遊園地の目玉となっております。最高時速130キロの世界をお楽しみください。それでは〜いってらっしゃ〜い」


キャストのお姉さんがニコニコで送り出してくれる。


カタカタカタカタ


段々と汐音達の乗っているジェットコースターが上昇していく。

隣の席を見てみれば、茉莉が満面の笑みで辺りを見回していた。

汐音と茉莉は最前列ということもあり、一番眺めの良い席に座っていた。

そろそろ頂上に着こうかという頃、隣に座っている茉莉が汐音の手を握る。


汐音「茉莉、どうしたの?」

茉莉「まあまあ、すぐに分かるよ。」


茉莉がそういうと同時にジェットコースターが頂上に到着した。

2・3秒ほど停止したジェットコースターがゆっくりと前進を始め、目線が地面に向くようになってくる。


茉莉「汐音、行くよ」


(ようや)く、茉莉が手を握ってきた意図を理解した汐音が笑って答える。


汐音「おっけー」


汐音・茉莉「キャ〜〜〜」


落下と同時に二人は手をあげる。

落下時、手を離している汐音と茉莉は魂をも置いていかれるような浮遊感を全身で感じる。


二人ともジェットコースターが好きなのだ。

全身で喜びを感じている。

最前列はそんな感じに楽しんでいるのだが、一列後ろの二人からは楽しんでいる黄色い悲鳴ではなく


晴・霧雨「「ギャーーーーーーーーー」」


悲鳴が(とどろ)いていた。



─────────────────



ジェットコースターを降りてみれば、最前列の興奮冷めやまぬ二人とは対照的な、げっそりと魂を置いてきたような二人が降りてきた。


茉莉「霧雨ちゃん大丈夫?」

汐音「晴も死にそうな顔してるけど大丈夫か?」

霧雨「ちょっとやすませて」

晴「わるい、おれもちょっとやすむ」


二人を近くのベンチまで運んだ汐音と茉莉は近くの自販機で水を買って二人に手渡す。

どうやら朝食の時に「全然大丈夫」と言っていたのは虚勢を張っていただけらしい。

莱表家の弱点が露出した瞬間だった。

今回からセリフの書き方を変えてみました。

こっちの方が分かりやすいかも?

どっちの方が良いか等、その他気になったことでも良いので感想お待ちしております‼︎

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