18 遊園地①
「やっと着いた〜」
「流石に電車長すぎだろ」
「お兄、その割にはずっと寝てたけどね?」
「まぁ、ずっと同じ電車に乗りっぱなしだったもんねー。疲れちゃうよ」
朝、ほぼ始発で待ち合わせをして、そこから電車に揺られてきた。
乗り換えなしで来られたのでゆっくりは出来たが、ずっと同じ電車に乗りっぱなしもなかなかつらい。
開園は朝9時からなので汐音達四人はそれまで朝ごはんで時間を調整する事にした。
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朝食を食べ終えた汐音達は入場券を買いに列に並ぶ。
10分程して漸く順番がまわってきた。
晴が代表して4枚チケットを買う事になったのだが…
「ええっと、大人が3枚、子供が1枚…」
「お兄、怒るよ?」
「はい、すみませんでした。」
莱表兄妹も仲が良さそうで何よりだ。
汐音と茉莉は、後ろからただ眺めている事にした。
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9時と同時に入場ゲートが開き、人が傾れ込む。
周囲を見回してみれば、思いの外家族連れが多いようだ。
「汐音、行こ!」
テンションの上がっている茉莉が汐音の手を引いて走り出す。
「お兄、私達も早く行かないと茉莉ちゃん達に置いてかれちゃうよ」
「分かったから、霧雨待ってくれよ〜」
霧雨が晴の手を引いて……引き摺りながら汐音達の後を追う。
電車で寝ていた晴だが、快晴で心地の良い風の吹いていた場所の為、眠くなっていたようだ。
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早速アトラクションに着いた汐音と茉莉は後ろを振り返る。
暫く遅れて晴と霧雨が合流した。
「茉莉ちゃん、はやいよ〜」
「ごめんごめん。楽しみすぎちゃって。はいこれ」
そう言って霧雨にチュロスを差し出す。
アトラクションを回る順番は朝ごはんの時に話あっでいたので先行してアトラクションに向かっても晴達が到着することは分かっていた。
その為、汐音と茉莉は入場ゲートが開くと同時に最短ルートから少しズレた位置にある屋台でチュロスを人数分買っていたのだった。
朝ごはんを食べた直後だが、お菓子は別腹ということだろう。
お腹いっぱいでも、美味しいから食べてしまうのだが。
待ち時間の内に無くなってしまうだろう。
「汐音も元気だなぁ。俺なんか天気良くて眠くなりそう」
「既に眠くなってる気がするけど…。まぁ、天気いいししょうがないよね。それより朝一なのになんでこんなに混んでるんだろ?」
「なんか年パス持ってると開園の30分前から入れるらしい。」
「あぁ、だからか。」
「市田さんも知ってたんじゃない?じゃないといきなり屋台に走らないでしょ」
「…茉莉の場合はどうだろ?食べたいからな気もするけど…」
「汐音?私そんなに食いしん坊キャラじゃないよ?」
「…そうそう、茉莉が知らなかった訳ないじゃん」
「手のひら返すのはやいな」
順番が来るまで、四人でひたすらにしゃべっているのだった。
因みに、チュロスを一番最初に食べ切ったのが茉莉だった事だけは追記しておこう。




