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13 テストの結果

 テスト期間は短いもので、あっという間にテストが終わってしまった。

 毎週のように勉強会をしていた汐音達は、満点とは言わずとも、そこそこの点数が取れていそうな手応えがあった。


 今日から順次、テスト返却が行われる。

 明後日には全ての教科のテスト結果が帰ってくるだろう。


 クラス内を見渡せば、汐音や晴と同じように緊張しつつも何処(どこ)か安心感のある顔をしている生徒は少なく、大半の生徒はテスト勉強をしておけば良かったと(なげ)いている。


 汐音的には今回帰ってくる数学のテストよりも、専門教科のテストの方が心配だった。

 汐音達にとって未知の分野である専門教科では、公式を暗記するくらいしかテスト勉強の方法がないからだ。

 そんな心配をしていると、先生に呼ばれた。

 どうやら汐音の番が回ってきたようだ。

 緊張した面持ちで教卓へと自分の答案を取りに行く。

 自席に戻って確認してみれば、「94点」の表記が目に飛び込んできた。

 ひと足先に答案が返却されていた晴の方を見れば、満面の笑みで親指を立ててくる。

 どうやら晴も満足のいく結果だったようだ。


 休み時間になると教室が一気に(さわ)がしくなる。

 テスト返却後だとそんなものだろう。

 あまり点数の伸びない生徒が多かったようだ。

 現に、汐音の前の席でも大きな溜め息とともに頭を抱えている生徒がいる。


「汐音は点数どうだった?」

「まあまあ、良かったかな。勉強会が役に立ったよ。晴もさっきの満面の笑みから察するに点数良かったんだ。」

「ふっふっふっ、この勝負、汐音には悪いけど勝たせてもらうからな」

「勝負した覚えないんだけどなぁ。ところで何点だった?」

「92点。」

「……(グッ)」

「おいなんだよそのガッツポーズは」

「94点。」

「まっ、負けた…だと…。数学は全教科の中でも自信のない方の教科、次も勝負だ。」

「はいはい、分かったから席もどれ〜、次の授業始まるぞ〜」

「その強者の余裕がムカつく…。覚えとけよ〜」

「なんで悪役っぽく去ってくんだよ。」


「ふふっ、いつも水原(みずはら)君と莱表(とりい)君は仲が良いですね〜。うちの学校は点数上位者は下駄箱辺りの掲示板に名前が張り出されますから確認してみると面白いかも知れないですね〜」


声に驚いて振り向いてみれば担任の香坂先生が立っていた。

身長が低いので座っている汐音の目線が少ししか違わない事は言わないでおくとこにした。


「点数張り出されるんですか?」

「見てからのお楽しみですね」


いつも通りのふわふわした声で衝撃の情報が飛び出してきた。

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