11 暫く先のお誘い
「汐音、今度遊園地行かね?」
翌週、学校に着くなり、にやにやしている晴に提案された。
「テストどうするんだよ」
「もちろん終わってからでいいからさ。事前予約が大切だと思いまして」
「来週の話は事前予約なかったんですけど?」
「…まぁ、細かいことは置いといて」
「目を逸らすな、目を」
バツ悪そうに目を逸らした晴に思わずツッコむ。
「ところでまた急にどうしたんだよ。遊園地に行こうだなんて。お前がそういう顔する時は大抵何かしら企んでる時なんだが…。茉莉も行く感じ?」
「まぁ多分?今頃霧雨が誘ってると思う。テストの翌週とかでどう?」
「まぁ、いいよ。何処の遊園地に行くか決まってる?」
「いや、まだ。すぐ決めるよ」
「俺も少し調べてみる」
「まじか、助かる〜」
スマホを開いてみれば茉莉から「霧雨ちゃんから誘われたけど遊園地だって。汐音も行く?」とメッセージが入っていた。
茉莉に返信した後、早速調べ始める汐音だったから、付近には思ったよりたくさんの遊園地があるらしい。
これは帰ってからも少し調べる事になりそうだ。
テスト前だが、一日くらい休憩の日があってもいいだろう。汐音はそう思う事にした。
取り敢えず茉莉から追加で帰ってきたメッセージがあるので、暫くは茉莉と会話する事にした汐音だった。
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「茉莉ちゃん!おはよ。」
「霧雨ちゃん!おはよ。」
「先週は汐音くんが来る事黙っててごめんね。」
「汐音だったら、全然大丈夫だよ。寧ろ誘ってくれてありがと」
「…茉莉ちゃん、私応援してるからね?」
「………。」
「茉莉ちゃん顔真っ赤でかわいー。」
「べ、別に赤くないもん。」
「ふーん、所でさぁ、お兄が遊園地行く予定らしいんだけど私達も一緒に行かない?汐音くんも誘ってみるって」
「行く行く」
「ちゃんとジェットコースターとかは汐音くんの隣にしてあげるから安心してね。」
「もー、だからそんなんじゃないってば」
私は口では否定しながら汐音も来るのかを確認するメッセージをこっそりと送った。
程なくして汐音から「行くつもり。茉莉お化け屋敷とか苦手だったけどもう大丈夫なの?」
いつも通りぶっきらぼうな返信。だが、そんな返信が嬉しくて、笑みが溢れないように顔を軽く伏せ、返信する茉莉だった。
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茉莉「霧雨ちゃんから誘われたけど遊園地だって。汐音も行く?」
汐音「行くつもり。茉莉お化け屋敷とか苦手だったけどもう大丈夫なの?」
茉莉「どうだろ?暫く行ってないから分かんないや」
汐音「俺も。遊園地とか久しぶり」
茉莉「また、ジェットコースターばっかり乗るんでしょ?私しか遊園地一緒に行く人居なくなるよ?」
汐音「茉莉もジェットコースター昔から好きだもんなぁ。前に遊園地一緒に行ったのって小学生の時だっけ?」
茉莉「うん、確か小5?だった気がする」
汐音「その時最後かも」
茉莉「多分私も」
汐音「まぁ、まだ先だけど楽しもう。そろそろ授業始まるからこの辺で」
茉莉「おっけー。授業頑張ってね!寝るなよ〜?」
汐音「茉莉もね」




