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聖痕 ~夢の花~  作者: 月花
第一章 Jを受け継ぐ者
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第一章 お前は何なんだ。

「何のつもりだ。」


場面が変わり、我喰が光りに包まれて、身動きできない状態である。もちろん、それをやったのが


「この程度の拘束、破れない僕じゃない」

「ああ。だから、私がいる。」


心総が手に持つ杖を地面に軽く叩き、我喰がすぐさま跪いた。


(なんだ、これは、力がはいら、)


結界によるものではなく、明らかになんらかの力が働いたと思われる現象。しかし、我喰がそれを思考する力すら、奪われていく。


「すまんが、邪魔は控えてほしい。」





一方、ゼルがニヌルタに一撃を繰り出した。が、チェーンで出来た剣が空中分解してしまった。

驚くに間もなく、腹に巻いたチェーンも砕け、衝撃で腹に重い一撃を食らった。鮮血と共に、ゼルが遠くへ飛ばされた。

ニヌルタがそれに追うことなく、別方向へと視線をやった。そこには、我喰達がいる場所。ニヌルタが最初気にもしなかったが、しばらく凝視したら、血相変えて向かった。


「よ、久し振り」

「。。。」


その相手は心総であった。ニヌルタがさらに興奮口調で続ける。


「貴様に封印されて、20年、毎日貴様の事を考えてた」

「。。。。そうか。で、どうする」

「壊す!!!」


ニヌルタがすぐに攻撃態勢に入る。が心総といえば、ほぼ構えを変えず、じっと立ったままである。

しかし、ニヌルタが攻めない、かつてのトラウマが蘇ったように、一歩も動けなかった。


本来禁忌と称された天聖は力だけでなく、その特異性のみで称された事が多い。

だが、目の前の男を、分かっていなかった。

天聖なのが間違えないはずだったが、漂う気配は人間そのものだ。現に、なんの力を感じない。

隣の男が拘束されているが、それでも、その魔方陣の気配がなく、奴からは人間の匂い以外を何にも感じれない。これは、あり得ないことだ。禁忌となり、感覚も一段と鋭くなり、だとえ隠蔽用の力を使ったとしても、必ず痕跡が残るはずだ。


            そうだ、方法が分かり切ったことだ。


記録にも残らない程の昔から存在し、消息を絶ったとしても、生きている限り、座は残り続ける。

そうだ、だが、それでもありえない。どんな天聖でも代変わりが必ずやってくる。だとえ作った肉体でも、()()終わりがやってくる。


            ああ、何事も、必ず例外がある。


ニヌルタがそれを理解する前に、体に無気力を感じる。何かをされたのか理解できていない。

が、その暇も与えず、駆けつけたアリエスが引き金を引いた。

銃弾がニヌルタの体に命中し、ニヌルタが能力で破壊しようにも、ちからが入れない。


アリエスの弾は何種類に分類する、己の血で出来た相手を治す弾、己の骨で出来た相手を粉砕する弾、そして、己の魂で出来た相手を拒絶する弾。今回は目標をニヌルタに絞り、斗真から引き剝がそうとした。

だが

ニヌルタがそれに抗う、元々魂が強すぎた。斗真がどんなに抵抗しても、絶対に表に出さない強固な魂。

だが、さすがにも、異界の力には手こずる様子。その時。


「斗真様を、、、、、返して」

近づくアスカ、片腕がゴム状態になっている。それでも一歩また一歩、何か月もともに過ごした仕える主人を、見捨てるわけがありません。


「斗真様、どうか」

そして、抱き着いた。アリエスの止めを振り切り、己の主人を。


髪の毛が段々元へ戻り、いつもの黒髪へ戻っていく。そして、操り人形の糸が切れたように、倒れていた。


「戻った、のか?」


疑問するアリエス。しかし、アスカも斗真も気絶していた。確認しようがありません。

すこしつづ近づき、そして、アスカ達の隣へ駆け寄ったアリエス、特に腕の傷が酷いアスカを見て、すぐに応急手当を当たりました。


遠く壊れた瓦礫のところ、ゼルがすこし目を開いた。


「。。。。。。おさ。。。。ま。。。。。。た。。。。か」


そして再び目を閉じていく。もはや動ける指すらない状態であった。

しかし、ふーーと考えた、いいえ、気になったことがある。


なぜ、結界を破壊しない。ニヌルタは明らかに体の同調が完全ではない、斗真が抵抗しているからだ。アスカさんがケガしてから、動きがさらに鈍くなっていた。この場合、一時撤退し、体をなじませるのが先決なはずだ。それとも、それができない何かがあるのか。


そう思考しながら、意識が朦朧としていく。




一方。

その場を去ろうとする心総、しかし、それを阻む者が目の前に立っている。


「いいのかね、彼女を助けなくて」

「アリエスがいる、彼女なら大丈夫だ。それよりも、」

「。。。。。。」

「お前は、何なんだ?」

「。。。。。。」

「ほんとは、何者だ!!!!!!」


今まで色々調べていたが、それでも目の前の男の正体を掴めずにいった。思えば、最初から自分の正体を知るこの男がどこか不気味な気配をした。天聖なのがほぼ間違えないと踏んでいるが。ニヌルタのあの言動で感じた。もっと別の何かがあると。



               「それ、わたくしも知りたいわ」


空から舞い降りた者、愛の天聖ラビッツが現着した。




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