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聖痕 ~夢の花~  作者: 月花
第一章 Jを受け継ぐ者
26/29

プロローグ 破壊の申し子

ニヌルタ、古代メソポタミアの神の名前か


「そういや、この間古代メソポタミアの講義がやったけ」

「。。。。。」


観客席で、我喰と心総がまだ動いてない。アスカとアリエスが彼に接近しているのを目視したから、様子見を決めました。


「。。。。。いかないか?」

「まだ、その時ではない。」


そう淡々と答える心総を見て、我喰もこれ以上踏み込めないと見た、そして、視線が舞台中央へと移ります。




「ニヌルタ?」

「しらない?古代メソポタミアの神の名らしい。ま、これから死ぬ君には関係ない話だ。」


殺気、すぐさま攻撃を繰り出そうとしたが、ニヌルタが瞬きの一瞬で消え、反応できたのは、彼が自分の鎌の先端を触れてからだ。


「な」

「いい武器だ、が」


そう言って、ゼルの鎌はみるみるうちに亀裂が入り、そして粉砕された。


「バカ、ぐあああああ」


まだ状況を追いつけなく、ゼルが思い切り腹パンをくらい、鮮血が飛び散り、端子へ吹き飛んだ。


「ゼル!!!!!!!!」


大きな煙が上がり、霧散したら、血だらけのゼルがそこで座り込んでいる。まだ意識があるものの、もはや戦闘不能状態であることを、誰の目でもわかる。


「うん、一撃か、まあ、こんなものか、さて」


ニヌルタが動こうとその時、二つの銃口に向けられた事に気づく。


「ほう」

「斗真様を返してください。」

「それは無理な話だ。」

「私からもひとつ、」


アリエスが一瞬して憎しみな顔をニヌルタへ向けた。


「あんた、10年前に()()()()に行ったことは?」

「ない、こいつが生まれたときからずっと中にいる。」

「そう、」


すこし落胆と安堵したアリエス、そして銃を構えなおし。


「いますぐ彼にもどして、さもなくば」

「どうなる?」

パーン。

銃声が響いた。

「こうするのよ」

だが、まるで手ごたえがなく、よく見ると、ニヌルタの手がいつの間にか振り下ろして、拳の中から粉状な物が見える。


「。。。。!」

驚くアリエスだが、となりからすごいスピードで突っ込んでいた者がいる。


機関銃で地面をめった撃ちし、煙を巻き起こす。視界を遮ることで、一気に接近する。そして、軍用ナイフをスカートから持ち出し、ニヌルタの顔面の寸止めし、動きが止まった。


「返してください」

()()()()が、」


これで追い詰めるとは思っていない、ゼルを一撃で行動不能に追い込んだやつが、こんなもので行動を制限されるわけがない、だが、だからこそだ、一瞬の勝機があんまりにも魅力的で、甘いスパイスとなる。

先の弾丸で、能力は手で触れたものに限る。そう()()させた。


パーン

「。。。。!」


一瞬、地面が割れた音をし、飛び散った石の破片が、アスカの視界を遮る。本の2秒ぐらい、それはニヌルタにとって十分すぎる。すぐさまアスカの軍用ナイフを手に取り、破壊した。

アスカはすぐさま機関銃をとり、だが遅い、触れただけで、機関銃がバラバラになり、次の瞬間アスカの喉が掴まれた。


「放せ!」

アリエスがすぐリボルバーで撃ち、弾丸がニヌルタに到達する前に、全て塵となった。


「この感触、なるほど、てっきりロボットだと思ったが、体は人間に近い」

「。。。。。があ」

「まあ、それはもはやどうでもいい、今から君を破壊する。そうすれば、やつは崩れる、この体永遠に俺の物となる。」

「させないわ」

それを聞いて、すぐにアリエスが接近してくる、だが。


「邪魔だ」


アリエスが目に見えない何かに腹パンされ5メートル程後ろへ飛んだ。


「。。。。なる。。。。ほど。。。ね」

「ん?」

「あんた。。。。。人だけが。。。。壊せない。。。。でしょう」

「。。。。。。」

「でなければ。。。。。。私は。。。。。とっくに。。。。くはあ」


ぼろ雑巾のように、アスカを地面へ投げ捨てた。


「あ、その通り、()()だけが壊せない、だが。」


ニヌルタがゆっくりとアスカへ近づき、そして。


パシャ


「ぬうううああああああああああああああああああ」


腕を踏み折った。骨を破壊した。


「人間の一部なら、ふふふふ、ははははははっははははははははははは」


「野郎!!!」

アリエスが再び攻勢に入ろうとした。が、隣から猛スピードで突っ込む者がいた。


カ――ン


ニヌルタが左手で受けた。がそこにはすでにいなく、右側に移動していた。


「しぶといね」

「彼女を、、、、、放せ」


ゼルがチェーンで出来た剣で構えていた。左手が全く上がらない様子。


「ほう、君のアバラの二三本を()()したはずだが、いくら()()()()だからって。」

「はあはあ」

「ふん、やせ我慢しおって」

ゼルが弱弱しく、しかし、その目がちゃんと目の前の男を捕らえ続けている。

「。。。。しかし、君も不器用な男だ」


ニヌルタがゼルを哀れのような口ぶりを続ける。


「この決闘前までは、()()()()をすべて揃ってから奪うつもりだっただろう。敢えて手助けするのは、こやつが未熟なまま継承し、より簡単に奪えるため。」

「。。。。」


ゼルが否定どころか、反応もしなかった。図星か、それとも。

そんなことを気にもしなく、ニヌルタが続ける。


「だが、なぜ()なんだ。答えは簡単。()の存在を感知しただろう。」

「ぬ。。。。」


ゼルはすこし反応した。すこしは当たったかもしれません。


「まてよ、チェーンに先の鎌、そしてあの技、、、、、、」

ニヌルタはすこし考え込んだ。それは大きな隙だが、ゼルが踏み込めなかった。目の前には、アリエスの弾を簡単に消す男がいる。もし、無暗に突っ込んで、武器を破壊されれば、今度こそ詰む。そして、もはや次の手を打つ体力がなかった。


「そうか。。。。。君。。。ベルの息子か」

「。。。。。」


ゼルが答えなかった。こうなることを分かっていた。


「そうかそうか、あ奴め、ぬふふふふふふふ」

「なにが可笑しい」

「それやそうさ、運命を感じずにいられないというやつのさ、」


ニヌルタが両手を両端に大きく開いて、そして、天に向かってこう告げた。


「君の祖父を壊したのが僕だからさあああああああああああ」

「な」

ニヌルタが拍手しながら、ホップダンスのような動きをし始めた。


「あれは最高だったよ、()()の最中にあれを壊して、そうしたら、君の父の顔ときたら。ぬふ、はは、ははははははっははははははははははは。楽しくて仕方がないよおおおおおおお」

「貴様」

「ふふふふふ、そうか、俺の事を父から聞いたというわけだ。」

「ぬ。。。。。」


事実は違う、ゼルの父は無口な人だ。今回の次期国王継承争いにも、傍観の姿勢を崩さなかった。


(俺には、実兄と妹がいる。関係は良好だと思いたい。だが、分家には12の王位継承権を持つ者達がいる。()()において、強さは全てだと考える者が少なくない、故に幼い頃、暗殺等当たり前。それでも、今までやってこれた。が、それでも限界がいつかくる。兄上や僕がともかく、まだ幼い妹は耐えれるどうかが。だから天聖の継承権を欲した。例え奪って力が継承できなくとも、それ自体が証となる。相続争いにも決着を付けよう。)

              


                 そうしたら、きっと


「思い出に慕ってんじゃねえよ」


一瞬、ほんの一瞬目を離したすきに、致命となりうる。

踏み込んできたニヌルタを一瞬対応が遅れた。そこから振り下ろす攻撃がなく、たた相手の攻撃を受ける覚悟しかない。そう見えた。

カキン

変な手ごたえをした。一番驚くのがニヌルタの方だった。


「やはりな」


ゼルがニヌルタの攻撃を見抜いた。その本質を見抜いた。


ニヌルタが司るは破壊、破壊の天聖。アリエスの特殊弾も触れる前に破壊させるように、あらゆるものを意のままに破壊できる。だが、決して万能ではない。破壊するものを確実にイメージする必要がある。ゼルが攻撃を直接受けて、破壊できていないのが、別世界の住人が若干遺伝子が違っているからだ。この世界の者として破壊するニヌルタが、完全に決められなかったのがそのため。故に、ゼルの出自をしった途端に、対象を変更して、魔界の住人に切り替えた。

決めた。はずだった。

ゼルが、それを読んで、腹のあたりにチェーンを巻いた。それで威力を半減させた。


そしてゼルが、右手を高く上げて。振り下ろした。

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