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聖痕 ~夢の花~  作者: 月花
第一章 Jを受け継ぐ者
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第一章  継承権

あれから一週間。

大学の食堂で、アスカからもらった弁当を堪能する斗真。

隣に誰かが来たのを感じる。


「不法侵入で訴えてやりたい」

「開口一番がそれでいいのかな」


ゼルが隣に座り、若干やり辛い空気である。


「、、、、ラピーツさんから聞いた。」

「。。。。」

「負けたか」

「、、、あ、こっぴどくな」

「相手は()()、か」

「それですが、なぜか手加減された気分で、」

「情けない、と」

「いいえ、私でも同じ結果だろう。」

「。。。。」

「。。。。来週暇か、」

「なに、デートの誘いならよそでやれ。」

「あ。そうだ」

「え」

「来週、勝負しよう。」

「。。。。なんのつもりだ。」

「ヘタレな貴様を倒し、指輪をいただく、それ以上の理由があるか?」

「。。。。ヘタレだと。」

「あ、そう言った。」


なにを考えているのかわからないやつだが、そこまで言われたらやってやる。


「上等だ、リベンジマッチさせてもらう」

「やれるもんなら。」


今、このむやむやした気持ちを、ぶっつけてやりたい。



勝負前日



ゼルの賃貸アパートで、アリエスがゼルに問い詰めている。

「本当にやるの?」

「あ、確かめなければ、それに」

「。。。」

「もし奴が負ければ、継承権をもらい受ける。」

「前々から思ったが、継承権とは」

「それは。。。。」




場面が移り、斗真が我喰の特訓を受けっている最中。


「はあ、はあ、」

「こらこら、元スポーツ選手だから、あと200週くらい行けるでしょう」

「はあ、はあ、はあ、(いつの話だ)」


そして、足が踏み外して、転んでいた斗真。

それを見て、溜息する我喰。


「やれやれだらしない、もうすぐゼルと勝負するのに、これじゃあ」


しばらく休憩したが、それでも完全回復に至らなかった。


「やれやれだぜ」

「。。。。先生、一ついいかな」

「。。。。継承権、て、本当はなんなんだ」

「。。。。」

「なんで、あんな奴が俺を狙ってくるんだ、なんでゼルが継承権を欲しいのか」

「。。。。まったく、仕方がないな。」

「。。。。」

「いいだろう、このままだと、集中できないから、教えてやる。」

「。。。。」

「まず、その前に、ラビッツの事をどう思っている」

「。。。。は?」

いきなり意味わからない質問で、若干キレ気味でした。


「変な意味じゃないぞ、人間かどうか」

「人間だったらあんな力が説明が付かないと思う」

「あ、すまんすまん、質問が悪かった。」

「。。。。見た目なら人間です。」

「あ、正解だ、彼の場合、()はまごうことなく人間だ」

それならおかしい

「ですが、」

「まず説明するのがそこなんだ。」

「。。。。」

「知ってる通り、この世界ではあんな力は本来()()()()()()。彼らがこの世界で存在し、力を使いたければ、手順を踏まないといけない。」


手順?そう思うと、すこし違和感を感じる。


「概ね三つの方法がある。一つ、こちらの世界の肉体を手に入れる、これが一番確実だ。一つ、極限力を制限する。力を行使したければ、入る()()()()()()の上でやらなければならない、ぶっちゃけ面倒だし、やる奴がほとんどいない。」

「。。。。」

「そして、最後に、入る世界にルールを追加させるのだ。」


一瞬、すぐにそれの意味を理解した。

「つまり」

「あ、そうだ、継承権とは、世界を作り替える力だ。」


ならば、何故だ


「。。。。。」

「やめてもいいんだぜ、その指輪をゼルに渡して、君はいつも通りの生活へ」

「やらないよ、これをはめたのは、他ならん俺自身だ。俺の選択だ」

「ならばいい、さあ、訓練再開だ」

「ああ、やるぞ」



そして、勝負当日


ここは片田舎でゴーストタウンの競技場。

双方が睨み合っていたその場所から、少し離れた場所。


「アスカさん、いいんですか?」

「はい、斗真様が決めた事です。」

「そう、ならいいけど」


アリエスが思った、継承権がそんなに大切な物ならば、アスカは一体、何者だっと。

そして、視線は再び二人へと移ります。


「。。。。いいのか」

「ああ、いつでも」


両者構えて、斗真は右手を手刀の構えで前方へ大きく伸ばして、ゼルは鎌を防御の形で構えた。

リングがすぐに鳴る。



「継承権の事を、教えたね。」

「耳が早い、方法が見当がつくが。」


我喰の目の前に、あの男が立っていた。オールバックで黒いコードを着こなす斗真の父親。


「で、何用だね。私は息子の勝負を見たいなんですけど。」

「その前に、指輪を他ではなく、()()に渡した理由を知りたいね。」

「ただの親心、、、」

「親心なら、争いから息子を守るのが筋でしょう。」

「それは君たちの、」

「いいえ、継承権を息子に渡す本当の理由がある。その片鱗を、僕はしっている。」

「。。。。。。」

()か」

「。。。。」


男は答えなかった。だが、口の角が少し上へと曲がった。




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