第一章 継承者の証
家族を捨て、母は心労で倒れ、今はおばあちゃんの家で療養中。
それらの元凶である父は、今、目の前にお茶をすすり、ビシッとした姿で座っている。
オールバックの服装で、丸サングラスを付けている。正直、なんか、痛いを通り越して怖い。
やがて、カップを下ろし、父は
「指輪、はめたのか」
「てめえがそう仕向けただろうが」
感情が抑えきれずにいた、目の前に元凶がいるのだから。
「ならば、君はJの継承者だ」
「中二病はよそでやれ、いい年してわけわからんことを!」
「だが、力が出したであろう。」
「うぐ」
事実、あの時、炎も風も出している。その現象がどうあがいても、指輪のおかげでしか説明が付かない。
「この指輪はなに、」
「継承者の証、もともと火の元素しか込めていない。」
「じゃあ、あの風は?」
「自分で考えるだな」
「。。。ち」
怒りたいが、いまは感情を抑えて、情報を
「説明する前に、左手を窓のそとへ」
それに渋々したがって、斗真は左手を窓の外へと、
「音波のイメージをしてみろう。」
「そんなことが」
「なんでもいい」
そして、コンサートの時を連想すると、指輪から光が出て、やがて大きいな音を発した。
夜中なので、みんな騒いだした。
「と、このように、相手の力を継承できる。」
「先に言え!!!!」
掴みところのない父ですが、さすがに堪忍袋の緒がきれそう。
そして、片付けが終わり、落ち着いた頃。
「さて、本題だ、今のを見てどう思う」
「。。。。。あいつの能力に似てる。」
そう、あの襲撃者とほぼ同じ能力、ただし、ギターなど、楽機ではなく、指輪からである。
「あのギターはあくまで増幅とコントロール用なので、本人は気が付いてないが、まだまだ成長の余地がある、でなければ、君は負けてた。」
「。。。。となるとこの指輪は」
「そうだ、指輪のおかげで、相手の能力を得る。」
「。。。」
「いまから、12人がお前と接触するはず、やつらの能力を得ることが、これからの戦いだ。」
「ちょっと待ってくれ、そんなことをいきなり。」
「では、アスカさんといったっけ。」
「はい、」
「息子の事をよろしく頼む。」
「分かりました。お任せくださいませ」
「いい返事だ。」
「いい返事だじゃねーーーー。答えになってねーぞ!」
「では」
「待って、母には、、、、」
そういうと、父を追う斗真でしたが、もう、父の姿がなかった。
「斗真様、お風呂の準備ができました。」
「。。。。。。。はあ、ありがとう、アスカ」
状況整理がおいついていないが、とりあえず一旦風呂に入ってから考える。そして、父の様子も気になる。
(まるで、アスカのことを知ってるような)
「よう、継道さん」
「ああ、君か、息子のことがすまないね。」
「いいえいいえ、いい体験でしたよ、俺の魂まで響いたぜ」
「それは良かった」
「この世界から離脱するけど、いいのかい、あれ」
「構わんさ、いずれわかることだ。」
「そうかい、しかし、あれが継承者の力か」
「そういえば、初体験でしたか」
「えい、先代から引き継ぐのがつい最近のことですし、俺なんかまだまだだ」
「そう謙遜するな、君はもっと強くなる。」
「は、貴方様に言われると、ハイになっちまうよ。」
「では、あの方たちにも、」
「継道さんが言えば、みんな来ると思うぜ」
「それでは成長にはならない。それに、」
「。。。。分かった。もう何も言わない。」
「はは、助かる。」
「ではな、最後まで見れないのが心残りだが、いずれまた会う」
「ああ、楽しみに待ってくれ。」
襲撃者がゲートを開き、消えていた。
継道はもう一度、息子の部屋へ目線を送る。
「。。。。。。。」
やがて、よると同化していく。
もう一方。先戦っていた神社で、一人の男が立っている。男は赤い目で神社を観察していた。
「。。。。。」
やがて男は顔を上げて、空を見る。そして、大きな鎌を取り出し、鳥居をぶった斬った。
サオーズ
年齢 78歳
身長 176cm
体重 76kg
特技 音楽
ロックに生きロックに死ぬ男、継道心総の依頼でやってきた襲撃者役の男、どうやら襲名制があり、具体的に何なのかは不明です。まだ若いので噛ませとして最適。本人も認めているが納得していない。自分の力まだ先があるとして、満足できた模様。




