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聖痕 ~夢の花~  作者: 月花
プロローグ、始まりの出会い
14/29

プロローグ 黒い泥

「終わりだ」

「くああ、ふへへへへへ、やれよ、」

「。。。。く」

「いまさら!!!やれ!!!!」

クウガが撃つのをためらっていた。その時、

ゼハースの周りから、黒い泥が湧いて出た

「なんだ、これはあああ、があっがあっ」

黒い泥がゼハースをどんどん吸収していく、やがて、全てを飲み込んでいく。

グウガがそれを見て、困惑する。

(なんだこれは)

だが、その思考も待たずに、黒い泥が飛びあがり、クウガをスルーしてミヨの方へ向かう、

「な」

クウガはすぐスイブを使い、ミヨを抱えて飛ぶ。

そして、黒い泥が、それを追いかける


「飛行もできるんかよ、くらえ!」

クウガはすぐにギガフレイム(炎最上位魔法)を叩き込んだが、煙が発散すると、泥が依然に追いかけてくる。さすがの無傷でクウガが面を食らったが。時間はなかった。

「メイ!」

『ご主人様』

「あれの攻略法は?」

『ございません。』

「なに?」

『あれのデータは、ありません。』

「嘘だろう。」

この世界のほぼ全ての知識を貯蔵できた相棒、その相模から信じられない事を言われ。打つ手がないに見えたクウガは、ある決意をした。

「、、、、メイ、ゲートを開け」

『ですが、ゲートを通過すると、二度とこの世界に戻れなくなる、よろしいでしょうか?』

「なに、別れの挨拶は済んだ。()()()もだ、問題は」

クウガは抱えているミヨを見る。ゲートを通過できるのはあくまで自分達()()()、この世界の住人が通過できることは普通はない。そこで

「メイ、彼女に承認とプロテクションシステムを適用させて。」

『わかりました。ご主人様。。。。。。。完了しました。』

「よし、野郎がまだ追ってくる、メイ!ゲートを」

『ゲートオーブン』

クウガは下を見下ろして、今までの戦い、今までの出会い、後悔も、歓喜も、

さようなら、君たちのおかげで、素晴らしい体験でした。そして、すまない、僕のせいで、君たちが辛いことを経験させてしまった。だが、()()は打った。君たちの幸福な未来を、せめてこの目で見届けたかった。

「。。。。。さようなら」

そして、クウガはゲートを通過しようとする。しかし

『ご主人様、この子のプロテクションシステムが剥がれていきます』

「なに!」

だが時はすでに遅し、もはや止められない。

「くう」

クウガはミヨを強く包んだ。そしてゲートを通過した。

「メイ!」

『バイタル異常なし、全て正常です』

「ばかな、」

困惑するクウガ、通常プロテクションシステムなしの場合、分子構造上必ず拒絶反応が起こす。別々の世界の人間が共存できないように、必ず異分子を排除する。しかしミヨがそれの兆しがなく。謎が深まる一方。

「ミヨ、君は一体、、」

『ご主人様、彼女を調べると、じ、、、、、ご主人様!!』

相棒の叫びがクウガが反応し、すぐさま振り向いた。そこには、先のゲートがあり、そのゲートからは黒い泥が現れた。そして、

「そんなバカな!!!!!!」

すぐさま飛んでいき、クウガは別の方法を考える。そして、この()()()でなら、全力を出せる、ならば攻撃してみる。

「これならどうだ」

クウガの口先に、光る球体が現れ、だんだんと大きくなる。そして、顔半分くらいの大きさで、泥に向けて、球体が槍のように発射される。槍が泥へ命中したが、それでも止まらなかった。ほぼ絶望状態。恐らく、あらゆる攻撃を受け付けないものに、しかし、長年付き添った相棒が、一つの提案を

『ご主人様、彼女を聖クライシス教会に預けてください。そこなら安全です。』

「だがあの泥はどうする?」

『。。。』

「メイ?」

相棒が答えなかった。やがて、先方にはゲートが現れ、と同時に杖がクウガの手を弾けた。

「メイ、まさか、やめろ!!!」

すでにメイによりさらに加速されて、方向も転回できない状態。クウガは相棒の真意を察した。

『ご主人様、ご主人様はクズでだらしなく、面倒くさがり屋でどうしようもない人でしたが、今までで最高に楽しいご主人様でした。』

「メイ、やめろ、まだ方法が」

『ありません、これしかないんです。今までありがとう』

やがて黒い泥が杖を飲み込み、瞬間泥の周辺にゲートが現れる。泥が一片も残さず、ゲートへ消えていき、ゲートも消えた。そして、クウガは教会へのゲートを通過した。



『メイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』





リヴォノ王国とヴァルノ帝国が終戦した。

和平交渉においていくつかの条件に同意した。

一つ、ロイズ・ザイン・クシュリナーガ伯爵と帝国辺境伯長女エミリー・フォン・シュタインの政略結婚。

一つ、お互いに不可侵条約を結び、そのため、テネジア・ヴァン・ローゼン・リヴォノ王女殿下は退位、ヨナン・ヴァン・ローゼン・リヴォノ王子を次期国王とする。帝国国王タリアン・D・カエサル・ヴァルノは退位、次期国王はフィリップ・D・カエサル・ヴァルノとする。

一つ、今回の戦争被害は両国各自で負担する。

一つ、大陸魔法業界を両国監視下へ置く。



全てが終わり、ある丘の上には、小さな小屋がある。そこには

「姫様、どうかしましたか?」

「あら、ラオル、今、本当に終わったなと。あの人が約束を守れた。」

”私からの願いは一つだけ、戦争を終わらせること”

”善処します。”

「今頃何してるだろう。」

「さ、それよりも、姫様、よろしいでしょうか」

「なにが?」

「自分とここでの暮らし」

「ヨナンはディアゼルお爺様が付いてますし、正直肩の荷がやっと下りた。ラオル、私は今までで最高に幸せだよ、」

「それなら、よかったです。」

この一時を満喫して、王女は遠く見渡す。

この平和がいつまでもありますように。









通達


B812987が脱走、見つけ次第抹殺せよ


不適要素を検出されたし、見つけ次第駆除せ


総員、以上はセンチュリーの命令である


必ず遂行せよ







聖クライシス教会


「世話になった」

「いくのかい、坊主」

クウガらしき者が出立し、それを見送る老シスター。

「あ、やることができた。検証もしないと、」

「あんたの抹殺命令がでたそうじゃない、安心せ、うちはあんな奴らには屈しはせんよ。」

「感謝する、そして、」

「ああ、あの子かい、大丈夫、任せな」

「あ、行ってくる」

「いってらっしゃい、汝の道先に幸あらんことを」


男はゲートを開き、去っていた。新たな戦いへと身を置くことになる。





























プロローグをご覧になった皆様、誠にありがとうございました。

小説初心者ですが、書き出したら、もう止まらない勢いで自分もびっくりです。

難関なのは特にリンドブルー要塞辺り、リンドブルー要塞もうめんどい、どう攻略するんだよこれ、とかなり悩みました。そのあとさらに難易度上がったのは、ガッサ平原の戦い、いやあ、まじ詰んでるとしか考えられない。自分もある程度軍事小説も愛読しましたが、設定ミスしましたってレベルではないと、自己反省しました。

そして、やっとこれから本番になります。次回からは「Jの継承者編」、レギュラーのキャラがここからどんどん増えます。話の構成で時間がかかりますので、是非ご覧になって頂けたら嬉しいです。


プロローグの世界のあの後もかなり長編になりそうですので、継承者編が終わったら、そちらにも書きたいと思います。

よろしくお願いします。



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