プロローグ 黒い泥
「終わりだ」
「くああ、ふへへへへへ、やれよ、」
「。。。。く」
「いまさら!!!やれ!!!!」
クウガが撃つのをためらっていた。その時、
ゼハースの周りから、黒い泥が湧いて出た
「なんだ、これはあああ、があっがあっ」
黒い泥がゼハースをどんどん吸収していく、やがて、全てを飲み込んでいく。
グウガがそれを見て、困惑する。
(なんだこれは)
だが、その思考も待たずに、黒い泥が飛びあがり、クウガをスルーしてミヨの方へ向かう、
「な」
クウガはすぐスイブを使い、ミヨを抱えて飛ぶ。
そして、黒い泥が、それを追いかける
「飛行もできるんかよ、くらえ!」
クウガはすぐにギガフレイム(炎最上位魔法)を叩き込んだが、煙が発散すると、泥が依然に追いかけてくる。さすがの無傷でクウガが面を食らったが。時間はなかった。
「メイ!」
『ご主人様』
「あれの攻略法は?」
『ございません。』
「なに?」
『あれのデータは、ありません。』
「嘘だろう。」
この世界のほぼ全ての知識を貯蔵できた相棒、その相模から信じられない事を言われ。打つ手がないに見えたクウガは、ある決意をした。
「、、、、メイ、ゲートを開け」
『ですが、ゲートを通過すると、二度とこの世界に戻れなくなる、よろしいでしょうか?』
「なに、別れの挨拶は済んだ。後始末もだ、問題は」
クウガは抱えているミヨを見る。ゲートを通過できるのはあくまで自分達来訪者、この世界の住人が通過できることは普通はない。そこで
「メイ、彼女に承認とプロテクションシステムを適用させて。」
『わかりました。ご主人様。。。。。。。完了しました。』
「よし、野郎がまだ追ってくる、メイ!ゲートを」
『ゲートオーブン』
クウガは下を見下ろして、今までの戦い、今までの出会い、後悔も、歓喜も、
さようなら、君たちのおかげで、素晴らしい体験でした。そして、すまない、僕のせいで、君たちが辛いことを経験させてしまった。だが、布石は打った。君たちの幸福な未来を、せめてこの目で見届けたかった。
「。。。。。さようなら」
そして、クウガはゲートを通過しようとする。しかし
『ご主人様、この子のプロテクションシステムが剥がれていきます』
「なに!」
だが時はすでに遅し、もはや止められない。
「くう」
クウガはミヨを強く包んだ。そしてゲートを通過した。
「メイ!」
『バイタル異常なし、全て正常です』
「ばかな、」
困惑するクウガ、通常プロテクションシステムなしの場合、分子構造上必ず拒絶反応が起こす。別々の世界の人間が共存できないように、必ず異分子を排除する。しかしミヨがそれの兆しがなく。謎が深まる一方。
「ミヨ、君は一体、、」
『ご主人様、彼女を調べると、じ、、、、、ご主人様!!』
相棒の叫びがクウガが反応し、すぐさま振り向いた。そこには、先のゲートがあり、そのゲートからは黒い泥が現れた。そして、
「そんなバカな!!!!!!」
すぐさま飛んでいき、クウガは別の方法を考える。そして、この異空間でなら、全力を出せる、ならば攻撃してみる。
「これならどうだ」
クウガの口先に、光る球体が現れ、だんだんと大きくなる。そして、顔半分くらいの大きさで、泥に向けて、球体が槍のように発射される。槍が泥へ命中したが、それでも止まらなかった。ほぼ絶望状態。恐らく、あらゆる攻撃を受け付けないものに、しかし、長年付き添った相棒が、一つの提案を
『ご主人様、彼女を聖クライシス教会に預けてください。そこなら安全です。』
「だがあの泥はどうする?」
『。。。』
「メイ?」
相棒が答えなかった。やがて、先方にはゲートが現れ、と同時に杖がクウガの手を弾けた。
「メイ、まさか、やめろ!!!」
すでにメイによりさらに加速されて、方向も転回できない状態。クウガは相棒の真意を察した。
『ご主人様、ご主人様はクズでだらしなく、面倒くさがり屋でどうしようもない人でしたが、今までで最高に楽しいご主人様でした。』
「メイ、やめろ、まだ方法が」
『ありません、これしかないんです。今までありがとう』
やがて黒い泥が杖を飲み込み、瞬間泥の周辺にゲートが現れる。泥が一片も残さず、ゲートへ消えていき、ゲートも消えた。そして、クウガは教会へのゲートを通過した。
『メイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
リヴォノ王国とヴァルノ帝国が終戦した。
和平交渉においていくつかの条件に同意した。
一つ、ロイズ・ザイン・クシュリナーガ伯爵と帝国辺境伯長女エミリー・フォン・シュタインの政略結婚。
一つ、お互いに不可侵条約を結び、そのため、テネジア・ヴァン・ローゼン・リヴォノ王女殿下は退位、ヨナン・ヴァン・ローゼン・リヴォノ王子を次期国王とする。帝国国王タリアン・D・カエサル・ヴァルノは退位、次期国王はフィリップ・D・カエサル・ヴァルノとする。
一つ、今回の戦争被害は両国各自で負担する。
一つ、大陸魔法業界を両国監視下へ置く。
全てが終わり、ある丘の上には、小さな小屋がある。そこには
「姫様、どうかしましたか?」
「あら、ラオル、今、本当に終わったなと。あの人が約束を守れた。」
”私からの願いは一つだけ、戦争を終わらせること”
”善処します。”
「今頃何してるだろう。」
「さ、それよりも、姫様、よろしいでしょうか」
「なにが?」
「自分とここでの暮らし」
「ヨナンはディアゼルお爺様が付いてますし、正直肩の荷がやっと下りた。ラオル、私は今までで最高に幸せだよ、」
「それなら、よかったです。」
この一時を満喫して、王女は遠く見渡す。
この平和がいつまでもありますように。
通達
B812987が脱走、見つけ次第抹殺せよ
不適要素を検出されたし、見つけ次第駆除せ
総員、以上はセンチュリーの命令である
必ず遂行せよ
聖クライシス教会
「世話になった」
「いくのかい、坊主」
クウガらしき者が出立し、それを見送る老シスター。
「あ、やることができた。検証もしないと、」
「あんたの抹殺命令がでたそうじゃない、安心せ、うちはあんな奴らには屈しはせんよ。」
「感謝する、そして、」
「ああ、あの子かい、大丈夫、任せな」
「あ、行ってくる」
「いってらっしゃい、汝の道先に幸あらんことを」
男はゲートを開き、去っていた。新たな戦いへと身を置くことになる。
プロローグをご覧になった皆様、誠にありがとうございました。
小説初心者ですが、書き出したら、もう止まらない勢いで自分もびっくりです。
難関なのは特にリンドブルー要塞辺り、リンドブルー要塞もうめんどい、どう攻略するんだよこれ、とかなり悩みました。そのあとさらに難易度上がったのは、ガッサ平原の戦い、いやあ、まじ詰んでるとしか考えられない。自分もある程度軍事小説も愛読しましたが、設定ミスしましたってレベルではないと、自己反省しました。
そして、やっとこれから本番になります。次回からは「Jの継承者編」、レギュラーのキャラがここからどんどん増えます。話の構成で時間がかかりますので、是非ご覧になって頂けたら嬉しいです。
プロローグの世界のあの後もかなり長編になりそうですので、継承者編が終わったら、そちらにも書きたいと思います。
よろしくお願いします。




