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聖痕 ~夢の花~  作者: 月花
プロローグ、始まりの出会い
12/29

プロローグ 戦前夜

王国、王女殿下の寝室

今日はガッサ平原戦いの事後報告をまとめて、やっと処理が終わるところ。一番大変なのは、大量の反魔法石の後始末、何せ、集めるのに、王国領内全ての牢屋、扉を解体することになったから。反魔法石は帝国の特産で、戦争中に集めることもできず、大臣たちを黙らせるのに、骨が折りましたわ。

そういえば、クウガの様子がおかしいと、ラオルとロイズから報告があった。

元々不真面目で謎が多いお方ですが。最近が反れば磨きにかかり、普段はいつも通りでしたが、一人になると、とても、

怖い

そろそろ就寝し、窓を閉めようとするその時、そとにはだれかがいることに気が付いた。

「誰、、、、、、クウガ」

「王女殿下、夜分遅くてすみません。」

「どうして、普通なら斬首されてもおかしくないんだが。」

「はい、ですが、この時間しか、お伝えできないこともあります。」

「それはおもしろ、、、、こほん、興味深い話ですね、でしたら奥へ、」

「いいえ、ここでおねがいします。できれば他言無用でお願いします。」

「あらら、そうでしたの」

普通なら、喜んで入ってくると思ってましたが、やはり、いつもの彼ではありません。

「その前に、王女殿下、一つ尋ねても?」

「構いません。」

「もし、王女殿下が退位し、平民になることで、この戦争を終わらせるとしたら。」

「喜んで退位します。」

迷うことがありません。未練もありません。

いいえ、未練がある。弟の未来を奪ってしまう。それだけです。ですが、これ以上戦争に苦しむ民や兵たちを、もう見たくない。

「わかりました、では、、、、、、、、、」

「。。。。。」

彼が語った、これからの事を、あくまでも彼の想像かもしれませんが、現実味が湧くなのが、なぜでしょう。恐らく、一年未満の付き合いで、私は彼と信頼関係を築くことが原因なのでしょう。

それに、これなら、、、、、、

個人的な願いだ。だが、それでも、今までも想像したことが何度もある。ですが、私は王女、代理とは言いえ、この国の未来を背負う者、そんなことが許されないのに。

「王女殿下、王女殿下はいままで民の為に己を捧げた。だが、それと同時に、王女殿下は幸せを掴む資格もあると思います。どうか、ご自身の幸せを、そして、彼の幸せを。」

「ラオルの、は、」

「このことは、ラオルにも伝えってます。あとは、お二人で相談してください。」

「なぜ、このような」

なぜ、そこまでする、そしてこのタイミングで、まるで、遺書のような。




”今度の戦いを境に、僕は、消える”




クシュリナーガ領

いつもの訓練、いつもの課題、ロイズが常に自分を鍛えている。

そういえば、クウガのやつ、最近見ないな、時々きて、訓練に付き合ってくれたのに、とふっと考えているロイズでしたが、

「よ」

「うわ、いきなり現れるなよ!」

クウガが現れた。

「どうだ、訓練は」

「おまえがいないと、みんなやる気がでねんだよ、責任をとれ」

「はははは、それは難しい」

ロイズが察した、これは別れの挨拶だと。

「いくのか?」

「あ、世話になったから、これからは、僕個人の願いだ」

「。。。。」

「死ぬな、今回の戦い、死ぬ気で生き延びろ、彼女のためにも」

「おまえ。。。。。」

「貴方とは半年くらいしか付き合ってないが、状況は大体知ってるつもりだ。だからこそ、言える」

「。。。。。。俺からも、」

「あ、」

「。。。。。悔いのないようにな」

「あ、そのつもりだ」

本当は、生きてほしいと、言いたいが、その顔を見て、もう、


どうしても口に出せなかった。





帝国、国王寝室。

ヴァルガンの葬式が終わり、ミラドーの捜索はまだのため、王が少し、眠れない状況に陥った。

紅茶の香りが染みつく、これからの事を考えると、計画を変更しないといけない。

その時、目の前の席に、この状況を作り出した張本人が座っている。

「こんばんは、王様、夜更かしが体に良くないと思いますが」

「貴殿のおかげで、よい紅茶に巡り合えた。お礼に斬首はいかが?」

「。。。。。確かに、僕のせいです。けど、あんまり騒がない方がいいかと、王室が事件現場にしたくなければ。」

以前とは全く別人になっている目の前の男、その目には今までにない、いいえ、会ったこともない眼差しを感じる。

「。。。。。。何用だ」

「これからの事について」

男が語った。これから起こることを、そしてその先を、

「信じれると思うかね、ヴァルガンを殺した貴殿を、」

「信じるか信じないかは自由、だが、一つだけ、信じてほしい。」

「。。。。。申せ」

()()()()()()()()()()()()

ああ、そうか、()()()()()

「いつからだ。」

「この戦争の目的か、それとも」

「いいえ、いい。」

すこし、考える。想像する、未来の形

答えは、もう出した。

「分かった。貴殿の案に乗ろう。」

「ありがとうございます。」


瞬きに、男が消えた。男はどうやって入ったのかはまだ謎でしたが、それよりも、


「未来、、か」



そして、舞台が再びガッサ平原に戻り、

両軍は知っている、これは最後の戦争であること。

前回多くの兵を失い、さらにヴァルガンとミドラーという帝国最強の二人を失った帝国にとって、もはや負けてはいけない。

王国も前回勝利したものの、帝国の殿を受け、被害を出した。もともと兵力差があるが、いまはほぼ同等。そして、相手は窮鼠、追い詰めれば何が出てくるのが分からない。



そして、帝国の前衛に、エミリーが立ち開戦の宣言をする。

「我々は、英雄を失い、友を失い、愛する人も失った。この戦いが負ければ、今度こそ、私たちの国すら失う。立ち上がれ兵士達よ!!!!!!立ち上がるのだ!我らを攻撃せんとする敵を粉砕するため、そして、英雄達の偉業を無にせんがために、今!!立ち上がるのだ!!!」

そして、剣を王国へと指し

「進め!!!!!」

「「「「「おーーーーーーーーーーーー」」」」」


最後の戦いが始まる。そして、

”いくぞ、最後の仕上げだ”

































そして、悠久に近い旅の始まりがそこまで迫っている。

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