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聖痕 ~夢の花~  作者: 月花
プロローグ、始まりの出会い
10/29

プロローグ ガッサ平原の戦い

ガッサ平原、帝国と王国が常に争った場所。クシュリナーガが王国を守り抜く場所でもある。

帝国、ガッサ平原駐屯地。

ミヨが部隊の編制を行わっている。この戦い、両国の命運を決める重大な役割を、分かっていた。

リンドブルー要塞を失って、帝国が北部からせめるしかなくなっていたからだ。もちろん、リンドブルー要塞を攻略すればいいかもしれないが、以前は奇襲で成功させたが、今度は相手が対策してくるのが明白。それに、あのクウガという男の動きも気になる。現在、帝国が集めた兵はおよそ8千、対して、王国が6千。戦力差が大きいだが、あの男によって、盤面がひっくり返されかねません。故に、彼の対処が父様に任せますが。以前屈辱を味わったミラドー卿がどうしてもあの男を自らの手で殺したいといい、今回は珍しく戦場へ赴いた。

駐屯地内を見回りしてると、あちこち新しい魔道具を確認する兵士がいた。どうやら前々から開発を進めた魔導砲というものらしい、ミラドー卿があんまり気が進まないが、陛下は喜々として開発を後押しした。どうやら、魔力少ない人間にも扱えって、遠くの敵に魔法をぶつけることができるらしい。ただ連発性があり、連続発射できるよう、今も陣形の訓練をしている。


「どうだ、調子は」

とミヨを呼び止めた声がした。

「父様こそ、サボってないで訓練をしたらどうです。」

「ふん、魔導具頼りの訓練など好かん、それより筋力じゃあ筋力!」

「またそんな」

もはやいつもの文句で、ミヨが少々呆れる顔をした。

「それより、おまえ、少し付き合え。」

「わかりました。」


ヴァルガンがミヨを連れて、王国軍の駐屯地を見える丘まで案内した。

「どう見る」

「以前と同じ陣形ですね、兵が増えている事以外は、うちもだけど」

「あ、だからおかしいんじゃ」

「。。。。何も変わってないからですか?」

「シーラー公爵はわからんが、あの男、なんもせんのが気に入らん。絶対なんかたくらんとる。」

「はい、きっと」

意見を出し合って、ヴァルガンが実に険しい顔で、そして、手を自分の顔に

「。。。。。。なあ、ミヨ」

「はい、父様」

「わしを、憎めんかったか」

「。。。父様」

「わしゃ、おまえさんの才能に目につき、従軍させた。後悔はしとらん、しとらんが、」

「。。。。」

「時々、ほかにはないかと、思った事がある。」

「父様、私は。。。」

瞬間、ヴァルガンがすぐさま臨戦態勢を取り、

「動いたぞ」

遠く、王国の部隊が前進してることを確認したヴァルガンが、すぐミヨを連れて駐屯地へ戻る。

「珍しいですね、向こうが動くのが」

「ああ、じゃから警戒せねば」


戦いが、始まる。



両軍中央を境に、陣形を組み。いつでも開戦できるようにした。

だが、王国の行動に不審を感じるミヨである。

普段帝国が攻めてから、王国が防御態勢になるが、今回は逆、それに

「攻めてこないですね、こちらが態勢を整っただというのに。」

「なにかを待っとるじゃろ。」

「へへへへへ、ならば、わしの魔法でみんな消し炭にしてくれるわ。」

ミドラーがおぞましい笑みで、開戦の狼煙をあげようとするが。

「ミドラー卿、おやめください。なにか」

「うるさい、黙れ、魔法の一撃で決まるんのじゃ。しかもみろう、最前列にあの忌々しいガキがいる。今度こそあいつの死体すらをのこさんようにしてやる!」

自分の娘に暴言を吐くこの爺をぶち殺したいヴァルガンだが、ミドラーの方が早くも詠唱を終わらせ、炎魔法の最上位魔法を組み上げた。炎の球体がみるみるうちにおおきくなり、やがて、部隊の上には、小さな村規模の火の球体が出来上がった。

「これで!!!!」

ドーーーーン

球体の着弾音ではなく、遠くから何かが球体にぶつけた音でした。そして、球体がどんどん形を保っれなくなり、爆散します。その余波で、前線に混乱をもたらした。その隙に、王国軍が動いた。

王国の騎馬隊が真っすぐに帝国へ突っ込んでいた。もちろん、魔法付で、その速度が通常の3倍にもなる。ヴァルガンがすぐさま号令をだした

「魔導砲隊!!前へ!」

混乱や、爆散した余波で倒れた兵を超えて、帝国魔導砲隊が前に進み、武器を構え、王国騎士団に照準を定めた。

ヴァルガンは騎士団が射程距離ギリギリまで見定めて、そのラインに到着した瞬間

「てーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

一斉掃射である。しかし、騎士団達に火玉が到着しそうな瞬間、火玉が消えた。

ヴァルガンと兵達がなにが起きているのかがわからない、だがヴァルガンがすぐさま騎士団の異変を気づきます。

(速度が落ちている?それになにかが飛んでくる)

しかし迷う暇はない、すぐさま態勢を立て直そうとしたその時、上から一人の男が飛んできた。ヴァルガンはすぐに武器を前に構えて、男の一撃を防ぐ。

カーーーーーンという音が鳴り響き。男が生意気が笑みで応えた。


「よ、おっさん、元気か」


「小僧、やってくれたのう」


両軍のエースが激突する瞬間である。







かつて、婚約者がいった。帝国の辺境を守備する一族の一人娘だ。

政略結婚だと分かっていたが、その女性に会った瞬間。ずっと槍しかない世界に、花が生まれた。

「とまあ、俺の感想だが、どうだかね」

「前々から思ったが、ポエムのセンスがないですね、貴方は」

ロイズの言葉にツッコミをいれたのが

帝国の辺境伯次期当主、金髪の麗人

エミリー・フォン・シュタイン

元、ロイズの婚約者である。

「俺はまだあきらめてないぜ。」

「部下を死なせてなにをいう」

「あ、だから責任をとる。お前を、取りに来た」

「それ、毎回言ってるけど、今まで実現したことは?」

「ない、だがあきらめない!」

「そういうところを、本当に羨ましく思う」

両者武器を構え、二人ともの武器は共にランス。突進力があるが、この短い距離では威力が半減。しかし、それを補うほどの技量が両者にはある。現に、今までの戦いはすべてドロに終わり、決着つけずにいた。

「先のあれ、どうやった。」

「んんんん、ま、いずれわかることだし、反魔法石だよ。」

「だがスイブを使えたじゃん。」

「俺もよくわからん、なんか袋にいれたら魔法が使えるらしい、で、そちが構えるところをみて、すぐ袋から取り出し、ばら撒いた。そうしたら」

「なるほど、魔法が届くまえに消されたというわけだ。」

「そういうこと、もともと加速してるから、効果きれてもある程度はいける。それでこうなる。」

現在前線がほぼ崩壊している。騎馬兵への対処が遅れているせいだ。

もともと帝国の武装がすべて魔導石ありきで運用しているらしい、だが、反魔法石を帯びた騎馬隊に魔導石が機能しなくなる。そして、通常の防衛力が著しく低下した。反対に、王国軍がこうなるを予想し、以前の鎧に切り替えた。ほぼ使えない武装では到底太刀打ちできない。さらに混乱の中、連携もうまくいかない。

「さ、降伏するのだ」

「それはできません。私の後ろには、帝国がある。」

「ならば、君を倒し、君を貰い来る」

「やれるものならやってみせなさい」

槍がぶつかり、団長同士の戦いが始まった。


一方、ヨミも苦戦を強いられた。今まで、魔法の効果が剣のみ、その剣の効果で、鎧を簡単に切り裂いてきた。だが、反魔法石が近くにある以上その効果も発揮できず、今まで通り、一刀で片付けなくなる。結果、余計な手間と隙が生まれる。そして、魔力を練れないミラドーを守りつつ戦うことで、常に後手に回る羽目になる。

「父様。。。。。」




同時刻

クウガとヴァルガンが一進一退の攻防を繰り広げている。ひたすらヴァルガンの鐘を使わせないクウガだが、ヴァルガンがそれを見越して、接近されつづ、体術で応戦し、時に鐘の物理攻撃をスィッチのように攻撃を与える。だが、ヴァルガンが違和感を感じる。そして、グウガが再び接近してくるに見計らって、それを問う

「小僧、お主、なぜこれ程の力を」

()()()()です」

そう、周りが反魔法石だらけで、本来強化魔法も機能しないはず、にもかかわらずクウガがヴァルガンと互角に戦える。

「言わんなら、それでもええ」

ヴァルガンがクウガを弾けて、そして、クウガは驚く物を見る。

なんと、ヴァルガンが視界から一瞬で消え、次に、クウガは腹部に猛烈な痛みと共に、遥か後ろへと飛んだ。そして、まだ立ち上がれないまま、ヴァルガンが真上に現れ、鐘を振り下ろそうとした。それを見て、すぐ横へ逃げ込み、先居た場所にでっかい穴が作られた。煙で何にも見えないだが、後ろに気配を感じ、ヴァルガンが拳を振り下ろし、クウガはそれを杖で防いでたが、直後クウガの体が蹴り上げられ、空中でまたヴァルガンが現れて、地面に叩き下ろされた。鮮血が飛び散り、だが、休む暇もなく、上からヴァルガンがそのまま地面におりつつ攻撃の構えをみて、足の感覚の麻痺を感じ、杖を使って地面に叩き、反動を利用して回避した。

足の麻痺が回復につれ、立ち上がり、周囲を警戒する。そして、煙からヴァルガンが突っ込んでくる。それを防御したが、反動が大きいため、かなり後ろへと下がった。

「ほう、まだ立ってられるのか」

「へ、おっさんこそ、なんだあの動き、ミヨとかいうやつのと同じじゃないか」

「それはそうじゃろ、わしが教えた"しゅくち”というやつじゃ。」

「だろうな、キレが全く違う。」

「そんなにみたいなら、もう一回みしたるわ」

そして、クウガが弾かれて、すぐにヴァルガンがしゅくちを繰り出す。

(いやいや、あの図体であの技、反則だろう)

だが、ヴァルガンの姿を見えない、そこで、クウガが悪寒がした。空を見るとヴァルガンが鐘を構えてクウガを狙って

「潰れろ」

瞬間クウガが重力が著しく増大したと感じ、地面に伏せた。あまりの重力で、立ち上がらない。周りの兵も多少なりも食らった模様。

(やはり重力操作か、しかも、これは魔法じゃない)

ヴァルガンが徐々に降りて。クウガの目の前に立った。

「ほ、まだ多少動けるようじゃな。」

「はは、おかげさまで、で、これは何だ?魔法じゃねだろう。」

「教える義理は?」

「ないんだな」

「だが、この戦い、貴様らが見事に帝国を出し抜いた。そこは褒めたる。」

「お言葉ですが、ほぼそちらのくそじじいの自滅じゃねえか?」

「は、それは一本とられたわい、だが、それを見越して、お前さんが先頭を取ったやろう」

「運だよ運、あのじじいいるかいないかの賭けだが」

「だが、貴様は運を勝ち取った。おかげでこのざまよ。」

「。。。。。」

「冥土の土産話にもなるじゃろう。」

「冥土にはいかねけど、よ」

ヴァルガンが武器を上げた瞬間、クウガが杖を使い、地面に魔法を叩き込んだ。反動で、ヴァルガンに向かって一撃を食らわせた。そのおかげで、重力操作が解けた。

「バカな、魔法が使えるはずが」

「悪いな、秘密だ!!!!」

叫びと共に、クウガは鐘をヴァルガンから叩き離し、ヴァルガンを更に後ろへ蹴り飛ばした。すぐさま鐘を取りヴァルガンのところまで、ヴァルガンはすぐに立ち上がれようとしたが、その先には杖が剣が突きつけっていた。



「僕の、はあはあ、勝ちだ」




エミリー・フォン・シュタイン

年齢  20歳

身長  176cm

体重   XXkg

特技  剣術、槍術、読書

帝国辺境伯。ロイズの元婚約者だが、ロイズから公私問わずにアップローチされ、あまつさえ戦闘中にもかかわらず、だ。

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