プロローグ ガッサ平原の戦い
ガッサ平原、帝国と王国が常に争った場所。クシュリナーガが王国を守り抜く場所でもある。
帝国、ガッサ平原駐屯地。
ミヨが部隊の編制を行わっている。この戦い、両国の命運を決める重大な役割を、分かっていた。
リンドブルー要塞を失って、帝国が北部からせめるしかなくなっていたからだ。もちろん、リンドブルー要塞を攻略すればいいかもしれないが、以前は奇襲で成功させたが、今度は相手が対策してくるのが明白。それに、あのクウガという男の動きも気になる。現在、帝国が集めた兵はおよそ8千、対して、王国が6千。戦力差が大きいだが、あの男によって、盤面がひっくり返されかねません。故に、彼の対処が父様に任せますが。以前屈辱を味わったミラドー卿がどうしてもあの男を自らの手で殺したいといい、今回は珍しく戦場へ赴いた。
駐屯地内を見回りしてると、あちこち新しい魔道具を確認する兵士がいた。どうやら前々から開発を進めた魔導砲というものらしい、ミラドー卿があんまり気が進まないが、陛下は喜々として開発を後押しした。どうやら、魔力少ない人間にも扱えって、遠くの敵に魔法をぶつけることができるらしい。ただ連発性があり、連続発射できるよう、今も陣形の訓練をしている。
「どうだ、調子は」
とミヨを呼び止めた声がした。
「父様こそ、サボってないで訓練をしたらどうです。」
「ふん、魔導具頼りの訓練など好かん、それより筋力じゃあ筋力!」
「またそんな」
もはやいつもの文句で、ミヨが少々呆れる顔をした。
「それより、おまえ、少し付き合え。」
「わかりました。」
ヴァルガンがミヨを連れて、王国軍の駐屯地を見える丘まで案内した。
「どう見る」
「以前と同じ陣形ですね、兵が増えている事以外は、うちもだけど」
「あ、だからおかしいんじゃ」
「。。。。何も変わってないからですか?」
「シーラー公爵はわからんが、あの男、なんもせんのが気に入らん。絶対なんかたくらんとる。」
「はい、きっと」
意見を出し合って、ヴァルガンが実に険しい顔で、そして、手を自分の顔に
「。。。。。。なあ、ミヨ」
「はい、父様」
「わしを、憎めんかったか」
「。。。父様」
「わしゃ、おまえさんの才能に目につき、従軍させた。後悔はしとらん、しとらんが、」
「。。。。」
「時々、ほかにはないかと、思った事がある。」
「父様、私は。。。」
瞬間、ヴァルガンがすぐさま臨戦態勢を取り、
「動いたぞ」
遠く、王国の部隊が前進してることを確認したヴァルガンが、すぐミヨを連れて駐屯地へ戻る。
「珍しいですね、向こうが動くのが」
「ああ、じゃから警戒せねば」
戦いが、始まる。
両軍中央を境に、陣形を組み。いつでも開戦できるようにした。
だが、王国の行動に不審を感じるミヨである。
普段帝国が攻めてから、王国が防御態勢になるが、今回は逆、それに
「攻めてこないですね、こちらが態勢を整っただというのに。」
「なにかを待っとるじゃろ。」
「へへへへへ、ならば、わしの魔法でみんな消し炭にしてくれるわ。」
ミドラーがおぞましい笑みで、開戦の狼煙をあげようとするが。
「ミドラー卿、おやめください。なにか」
「うるさい、黙れ、魔法の一撃で決まるんのじゃ。しかもみろう、最前列にあの忌々しいガキがいる。今度こそあいつの死体すらをのこさんようにしてやる!」
自分の娘に暴言を吐くこの爺をぶち殺したいヴァルガンだが、ミドラーの方が早くも詠唱を終わらせ、炎魔法の最上位魔法を組み上げた。炎の球体がみるみるうちにおおきくなり、やがて、部隊の上には、小さな村規模の火の球体が出来上がった。
「これで!!!!」
ドーーーーン
球体の着弾音ではなく、遠くから何かが球体にぶつけた音でした。そして、球体がどんどん形を保っれなくなり、爆散します。その余波で、前線に混乱をもたらした。その隙に、王国軍が動いた。
王国の騎馬隊が真っすぐに帝国へ突っ込んでいた。もちろん、魔法付で、その速度が通常の3倍にもなる。ヴァルガンがすぐさま号令をだした
「魔導砲隊!!前へ!」
混乱や、爆散した余波で倒れた兵を超えて、帝国魔導砲隊が前に進み、武器を構え、王国騎士団に照準を定めた。
ヴァルガンは騎士団が射程距離ギリギリまで見定めて、そのラインに到着した瞬間
「てーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
一斉掃射である。しかし、騎士団達に火玉が到着しそうな瞬間、火玉が消えた。
ヴァルガンと兵達がなにが起きているのかがわからない、だがヴァルガンがすぐさま騎士団の異変を気づきます。
(速度が落ちている?それになにかが飛んでくる)
しかし迷う暇はない、すぐさま態勢を立て直そうとしたその時、上から一人の男が飛んできた。ヴァルガンはすぐに武器を前に構えて、男の一撃を防ぐ。
カーーーーーンという音が鳴り響き。男が生意気が笑みで応えた。
「よ、おっさん、元気か」
「小僧、やってくれたのう」
両軍のエースが激突する瞬間である。
かつて、婚約者がいった。帝国の辺境を守備する一族の一人娘だ。
政略結婚だと分かっていたが、その女性に会った瞬間。ずっと槍しかない世界に、花が生まれた。
「とまあ、俺の感想だが、どうだかね」
「前々から思ったが、ポエムのセンスがないですね、貴方は」
ロイズの言葉にツッコミをいれたのが
帝国の辺境伯次期当主、金髪の麗人
エミリー・フォン・シュタイン
元、ロイズの婚約者である。
「俺はまだあきらめてないぜ。」
「部下を死なせてなにをいう」
「あ、だから責任をとる。お前を、取りに来た」
「それ、毎回言ってるけど、今まで実現したことは?」
「ない、だがあきらめない!」
「そういうところを、本当に羨ましく思う」
両者武器を構え、二人ともの武器は共にランス。突進力があるが、この短い距離では威力が半減。しかし、それを補うほどの技量が両者にはある。現に、今までの戦いはすべてドロに終わり、決着つけずにいた。
「先のあれ、どうやった。」
「んんんん、ま、いずれわかることだし、反魔法石だよ。」
「だがスイブを使えたじゃん。」
「俺もよくわからん、なんか袋にいれたら魔法が使えるらしい、で、そちが構えるところをみて、すぐ袋から取り出し、ばら撒いた。そうしたら」
「なるほど、魔法が届くまえに消されたというわけだ。」
「そういうこと、もともと加速してるから、効果きれてもある程度はいける。それでこうなる。」
現在前線がほぼ崩壊している。騎馬兵への対処が遅れているせいだ。
もともと帝国の武装がすべて魔導石ありきで運用しているらしい、だが、反魔法石を帯びた騎馬隊に魔導石が機能しなくなる。そして、通常の防衛力が著しく低下した。反対に、王国軍がこうなるを予想し、以前の鎧に切り替えた。ほぼ使えない武装では到底太刀打ちできない。さらに混乱の中、連携もうまくいかない。
「さ、降伏するのだ」
「それはできません。私の後ろには、帝国がある。」
「ならば、君を倒し、君を貰い来る」
「やれるものならやってみせなさい」
槍がぶつかり、団長同士の戦いが始まった。
一方、ヨミも苦戦を強いられた。今まで、魔法の効果が剣のみ、その剣の効果で、鎧を簡単に切り裂いてきた。だが、反魔法石が近くにある以上その効果も発揮できず、今まで通り、一刀で片付けなくなる。結果、余計な手間と隙が生まれる。そして、魔力を練れないミラドーを守りつつ戦うことで、常に後手に回る羽目になる。
「父様。。。。。」
同時刻
クウガとヴァルガンが一進一退の攻防を繰り広げている。ひたすらヴァルガンの鐘を使わせないクウガだが、ヴァルガンがそれを見越して、接近されつづ、体術で応戦し、時に鐘の物理攻撃をスィッチのように攻撃を与える。だが、ヴァルガンが違和感を感じる。そして、グウガが再び接近してくるに見計らって、それを問う
「小僧、お主、なぜこれ程の力を」
「企業秘密です」
そう、周りが反魔法石だらけで、本来強化魔法も機能しないはず、にもかかわらずクウガがヴァルガンと互角に戦える。
「言わんなら、それでもええ」
ヴァルガンがクウガを弾けて、そして、クウガは驚く物を見る。
なんと、ヴァルガンが視界から一瞬で消え、次に、クウガは腹部に猛烈な痛みと共に、遥か後ろへと飛んだ。そして、まだ立ち上がれないまま、ヴァルガンが真上に現れ、鐘を振り下ろそうとした。それを見て、すぐ横へ逃げ込み、先居た場所にでっかい穴が作られた。煙で何にも見えないだが、後ろに気配を感じ、ヴァルガンが拳を振り下ろし、クウガはそれを杖で防いでたが、直後クウガの体が蹴り上げられ、空中でまたヴァルガンが現れて、地面に叩き下ろされた。鮮血が飛び散り、だが、休む暇もなく、上からヴァルガンがそのまま地面におりつつ攻撃の構えをみて、足の感覚の麻痺を感じ、杖を使って地面に叩き、反動を利用して回避した。
足の麻痺が回復につれ、立ち上がり、周囲を警戒する。そして、煙からヴァルガンが突っ込んでくる。それを防御したが、反動が大きいため、かなり後ろへと下がった。
「ほう、まだ立ってられるのか」
「へ、おっさんこそ、なんだあの動き、ミヨとかいうやつのと同じじゃないか」
「それはそうじゃろ、わしが教えた"しゅくち”というやつじゃ。」
「だろうな、キレが全く違う。」
「そんなにみたいなら、もう一回みしたるわ」
そして、クウガが弾かれて、すぐにヴァルガンがしゅくちを繰り出す。
(いやいや、あの図体であの技、反則だろう)
だが、ヴァルガンの姿を見えない、そこで、クウガが悪寒がした。空を見るとヴァルガンが鐘を構えてクウガを狙って
「潰れろ」
瞬間クウガが重力が著しく増大したと感じ、地面に伏せた。あまりの重力で、立ち上がらない。周りの兵も多少なりも食らった模様。
(やはり重力操作か、しかも、これは魔法じゃない)
ヴァルガンが徐々に降りて。クウガの目の前に立った。
「ほ、まだ多少動けるようじゃな。」
「はは、おかげさまで、で、これは何だ?魔法じゃねだろう。」
「教える義理は?」
「ないんだな」
「だが、この戦い、貴様らが見事に帝国を出し抜いた。そこは褒めたる。」
「お言葉ですが、ほぼそちらのくそじじいの自滅じゃねえか?」
「は、それは一本とられたわい、だが、それを見越して、お前さんが先頭を取ったやろう」
「運だよ運、あのじじいいるかいないかの賭けだが」
「だが、貴様は運を勝ち取った。おかげでこのざまよ。」
「。。。。。」
「冥土の土産話にもなるじゃろう。」
「冥土にはいかねけど、よ」
ヴァルガンが武器を上げた瞬間、クウガが杖を使い、地面に魔法を叩き込んだ。反動で、ヴァルガンに向かって一撃を食らわせた。そのおかげで、重力操作が解けた。
「バカな、魔法が使えるはずが」
「悪いな、秘密だ!!!!」
叫びと共に、クウガは鐘をヴァルガンから叩き離し、ヴァルガンを更に後ろへ蹴り飛ばした。すぐさま鐘を取りヴァルガンのところまで、ヴァルガンはすぐに立ち上がれようとしたが、その先には杖が剣が突きつけっていた。
「僕の、はあはあ、勝ちだ」
エミリー・フォン・シュタイン
年齢 20歳
身長 176cm
体重 XXkg
特技 剣術、槍術、読書
帝国辺境伯。ロイズの元婚約者だが、ロイズから公私問わずにアップローチされ、あまつさえ戦闘中にもかかわらず、だ。




