#7 俺のゴミ。
前回のあらすじ。
前回を見ろ。
#7 俺のゴミ。
俺は≪変化≫というものを受け入れなくなっているのかもしれない。
最近よく考えてることがあるんだ…。
≪大人≫と≪子供≫の境界線について。
人によっては「18歳過ぎたら成人」とか「20歳過ぎたら社会人」だとか、軽々しく考える者が多数だろうと思う。
だけど…俺が思う境界線は…
≪夢≫を見なくなった時に、人は大人になるんじゃないかって…そう思っている。
端的に分かりやすく言うならば【子供心】を忘れずに、夢を追いかけている内は≪子供≫で、現実に打ちのめされて全てを投げ打って【諦めた】者の事を≪大人≫と言うのだと思っている。
だから俺は…いつまでも≪子供≫のままで居たいと思い続けている。
夢を諦めて、大切と換言される命を投げてまで非凡な人生を歩みたくないから。
誰でも替えが利くような【代替え品】にも、同じ顔をして街を歩く【集合体の一部】にも、なりたくはない。
世界中で、何億といるこの地球上で生まれた、たった一人の人種。
それが、俺という存在なんだから。
この考え方は、自己中心的な考えと卑下する者が現れるかもしれない…。
それでも…卑下して宣う奴等の首筋を掻っ切るかの如く、俺という存在を見せ付けてやりたい。
なんて…前向きに目標を考えるは良いものの…
最初にも言った通り俺は≪変化≫を受け入れなくなってるんだ…。
いつからだろうか、数年前からネガティブに陥る事が多かった為だからか分からないが…。
ここ最近ポジティブに捉えようとして居たら、思考が無意識にネガティブの方面へ切り替えようと邪魔をしてくるんだ…。
もしかしたら、自ら切り替えようとしているのか…それすらも、今の俺には分からない。
だけど、これだけは分かってる…。
俺は≪子供≫と≪大人≫の境目を彷徨ってるんだって。
「お味、どうですか?」
…おっといかんいかん。
ここまでくると癖だな…こんなに考え込んでしまうのは…。
にしても…
「はい!とても美味しいですよ!」
この【肉じゃが】美味しすぎだろ!!!!
じゃがいもが大きいサイズにカットされているのに中まで火がちゃんと通ってて、柔らかく口の中で散り散りにほろけていくし、味も沁みてるから口いっぱいに美味しさが拡散してくる!!!
肉も薄切りながらも存在感を残していて、歯ごたえの中にある肉本来の旨味と汁の甘じょっぱい味を同時に感じ取れる…!!!
あぁ…久しぶりだなぁ、こんな健康で文化的な日本食を味わったのは…。
「それなら良かったです♪」
まさか、ロり少女を拾ったらこんな特典が付くなんてなぁ…。
なんだか、俺が漫画やアニメの主人公になった気分だ。。
あの名言を言ってみても良いか…!?
まったく、ロりは最高だぜ☆
「あれ?机の下に何か…って…!?」
ん?ティッシュのゴミ…?
おかしいな、俺が一度纏めて収集場に持っていった筈だが…。
「うぁ…イカ臭い…もしかしてこれ、シ…」
「くぁwせdrftgyふじこlp;!!!!!」
っぶねぇ…!!!!
例のゴミを取り上げるまでに掛かった時間僅か≪0.2 3秒≫歯向かうすべはない、まさに閃光!!!!
本当にやめなさい!!!!
乙女がそんなはしたない言葉を使ってはなりません!!!
って‥‥そっか、一度ゴミを纏める時に手を滑らせて倒したんだよねぇ…。
まさかのそん時かぁ~…それで出たまま取り逃したゴミが、まさに例の紙切れだとは…。
最悪…萎えたわ‥‥。
絶対嫌われた…。
まぁ、当たり前だよなぁ…こんなん引かない女の子なんて居ないっしょ…?
「あの…えっと…その…」
やっべ、弁解しようとしたら陰キャ特性≪コミュ力低下≫が発動しちまった…!?
何やってんだ…絶対的ピンチを前に俺の思考回路はどうなっちまってんだ!!!
「その…ですね…」
すぅ…はぁ…。
「片付けが不十分で申し訳ないです!」
「お望みでしたら、私がお相手になりますよ!」
はぁ、、なんとか謝れて…ん…?待てよ‥‥?
今、、え?
「え?」
「‥‥なーんてね♪」
‥‥。
「ほら、ご飯が冷めちゃいますよ!暖かいうちに食べちゃいましょう!」
「そ…そう…ですね!」
‥‥。
なぁ、君は何で
そんな嬉しそうな顔をするんだ?
寝るわ。今回の後書きはお休み~。