#14 俺の変化。
#14 俺の変化。
必死に、自分を変えようと努力してきた。
自分の好きな事を突き詰めたり、やってみたい事を追求してみたりして、幾度の年月が過ぎ去った。
でも、その最果てで待っていたのは…
変わりたくないと嘆く自分だった。
自分に自信を持っていく度に、誰かから優しい声を掛けてもらえる度に…心が少しだけ暖かいような気持ちになる…。
でも、でも…そうして暖かい気持ちになる度に、自分が変わって行くような感覚に陥るんだ…。
もしも…自分が変わってしまったら、今できている物事ができなくなってしまったら…俺は、何を生きがいにして過ごせば良いんだ…?
それがずっと怖くて…変われないままの≪死にたい自分≫で居ようと閉じ籠ってしまう。
そして、知らない誰かからの現実的で、夢の一つもないような話を聞かされる度に…自分の居場所が此処で良かったのかと、疑問に思うようになる。
あんな大人にはなりたくないって、願い続けていると…
今ある子供心が無くなってしまうのが怖くて、大人になりたくないって嘆くようになった。
だからずっと≪前を向けない自分≫のままで、何度も未来に怖気づいては逃げたくなる。
怖いんだよ。
今縋っているものが突如として無くなって、失って、忘れられていく事が…。
このままの自分は確かに嫌だ…でも、…今自分の持っている力が消えてしまうのはもっと嫌だ‥‥そして、今の大切な居場所を失ってしまえば…
もう俺は生きていく事なんてできない。
だから俺は、なるべく多くの事を経験するようにした。
自分の居場所が手に入るならば…正直、どんなことでも良かった。
でも、多くの事を知っていく度に
小学生の時に誓った≪ゲームを作りたい≫と言う夢が、選択が、果たして本当に良かったのだろうかと疑問視するようになった。
でも、何も解決しないまま義務教育を終えて、高校も終えて、専門学校に入学する事となった。
小学生の頃の俺からしてみれば、きっと大ニュースで…一番の幸せだったのかもしれない。
でも、今の俺は…。
素直に喜べていないのが現状だ。
やっと幼き時からの夢を叶えれる王手をかけている筈なのに…ずっと、、迷っている自分が居る。
きっとそれが…俺の、変われていない証拠なんだ。
「‥‥」
「…ごちそうさまでした。お皿、お片付けしてきますね」
‥‥はぁ…。
情けねぇよなぁ…俺は。
多くの経験をしてみたい。
これは、俺が密かに大切にしている心の一つだ。
その経験で…自分の心を、性格を変えれるなら、、それが俺の力になるのかもしれないって思っているから。
でも…俺は、決めたことも続かないような愚か者だ。
その一つが…今も携帯に表示されている、不在着信と表示されている連絡先…
簡単に言えば、、、俺のバイト先だ。
親からは月一万を銀行口座に振り込んでくれるが…流石にそれだけじゃ食いつなぐのも精一杯だから、バイトを最近始めたんだ…。
でも、今のバイト先が受かるまでに3度落ちて、、結局受かったのは、俺が自暴自棄になって適当に決めた、寿司屋のアルバイトだった。
しかも、学校の授業時間外殆どを出勤可能時間に書いてしまって…決められた時間は、週4日。
呼び出されれば週5日と、絶対に不可能な時間で入ってしまった…。
すると…案の定、続く筈もなく。
俺は研修期間中の一か月で、バイトを休むようになった。
今では…無断欠勤も一週間目に突入している頃だ…。
正直、、辞めたい。
学校の事すらうまく行ってない奴が、バイトに行ってうまく行く筈が無い。
それでも生きていく為には仕方無かったんだよ…。
俺にだって欲しいものはあるし…我慢できずに買いたくなるものだってあるし…何より…
友人ともっと遊びたかった…。
ご飯に行ったり、ゲーセンに行ったり、、買い物をしたり…ずっと羨ましかった。
でも、お金が無いからって断って…付き合いが悪くなっていくような感覚があってさ…辛いんだよ…。
だとしても…我慢するしかないんだ…。
親には家賃も、水道代も、光熱費も払ってもらってて、とてもおこずかいの事なんて切り出せる訳が無いんだよ…!!!!!
どうすれば良い…どうすれば…俺は、この胸の中から孤独感は消えるんだ…。
どうすれば…この飢えを満たせれるんだよ…。
「お皿、片付けできましたよ~…」
「‥‥ありがとう…ございます」
「ご主人様…」
なんだ、なんで近寄って…
「むぐっ…!?」
ちょっ…顔近い顔近い
ガチ恋距離じゃねえか
てか、両頬っぺたを両手で押すなっての!
今そんな気分じゃないって察せないのか、このロり風20代が!!!!
「コスプレファッションショーでもしましょ!!!」
「…ふぁ‥‥ふぁぁ…!?」
ロりっ子風20代…良いね。




