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#13 俺の場所。

#13 俺の場所。

何で、こんなに惨めなんだろうな…。

自ら選んで入った世界の中、覚悟を決めて進み続けて…ようやくその夢を叶える為のチャンスを掴める所まで来てると言うのに…。

何で俺は…こんなにも逃げたいと願ってしまうんだろう。


小学生の頃に憧れを抱いてからというもの、自分の未来や将来を考えること無く生きてきて、、ずっと楽しい日々が…大切な仲間たちと笑い合える日々が続けば良いと、そう願う時が増えて…。

いつしか、俺は自分の夢を考えることすら放棄してたんじゃないかって…真剣に向き合う機会が無かったんだと、振り返って思う。

その末路がコレだよ。


何がやりたくて此処に居るのか…分からなくなったんだ。


俺の夢は≪ゲームを作る事≫だった。

これは小学生の時から揺らぐことの無い、確固たる一つの目標だった。

でも、それ以外の将来を考えたことが無くて…多くの世界を知って、触れて、体験して、多くの選択肢が増えた今…

何者になりたいのか、未来の理想像が見えなくなったんだ。


それからと言うもの、、何度も、何度も、自分を考えるようになって…答えの出ない問いかけを、何十回と脳裏に求めた。

だけど、意味なんて無かった。


生きる意味を考える度に、涙を流して

未来や将来を考える度に、蹲って

こんな社会不適合者のような性格を卑下する度に、心を傷つけて


その最果てには…思考停止する自分が居た。


何も考えずにベッドで寝て昼になり、スマホを見ながら夜になる。

自分のやりたい事すらも手に付かず…何もできない虚無感に陥った俺を、また自ら言葉の刃で傷つけていく。


その繰り返し。


そんな現実が嫌だったから、俺は親友に助けを求めた。

でも、言葉一つ一つを読んでも、廃れ切った心には届いていなかったんだ。

結局次の日には「死にたい」って考えて、泣いていた。


次は音楽に助けを求めた。

でも、幾度となく聞いても、何一つとして≪死にたい自分≫を救う手立てにはならなかった。

結局次の日には「殺してほしい」って考えて、呆然としていた。


どれを試したとしても、俺が心から救われることは無かったのかもしれない。

それでも≪明日≫を生きる力にはなっていたのかもしれないって…今は、そう感じてるんだ…。


だから、俺は今を生きていられている。

みんなの声が、文が、歌が、俺を生かしてくれているんだ…。


でも、、俺は生きる意味を失った抜け殻のような人間だ。

望んで進んだ道でさえ裏切ろうとする愚か者だ。

だから、、此処にも、何処にも、俺の居場所なんて


無いんだ。



「どうされました?そんな神妙な顔で…」


あっ…またやってたのか俺。


「お口に合わないメニューでもありましたか~?」


「い…いえ!気にしないでください…!」


「う~ん…はい!分かりました~ご主人様♪」


うっ…。


「…それ、ずっと着けてるんですか…?」


「はい♪外に出る時以外は付けていようかと!」


「な…なるほど~…」


やばい。

素直に欲情してるなんて絶対に言えない。

何せあのメイド服さ…胸元開くタイプのやつなんだよ…。

簡単に言えば、バストが大きい人専用って事。

つまり、現在の状況をIQ低めに説明するならば…


おっぱい、見えそう。


IQ高めに説明するならば…いや、無理だな。

語彙力が落ちるわ、あんなん見てりゃ。


でも、実際に彼女はメイドとしてのスキルが高いと思う。

例えばこの味噌汁…実家から送られてきた芋の類とカボチャを大きめに切って入れていて、根菜も綺麗ないちょう切りで整っている。

味噌や出汁の旨味と、大きめの具材たちから感じられる甘味が一気に流れ込んでくる。

彼女は…メイドに向いていると、そう確信できる程の実力を持っている。


「この味噌汁…毎日飲めればなぁ…」


あっやべ、不覚にも言葉に…。


「……ありがとうございます♪気に入ってもらえて嬉しいです!」


「いえ…その…」


「私も…貴方のミルクを飲めればなぁ…」


「うぐっ…!?ゲㇹ!ゲㇹ!…」


「だ…大丈夫ですか…!?」


誰のせいやと思ってんねん!!!!!

はい爆弾発言だよ~…食事中にするか!?こんな話!!!!

こういう下系発言が無ければなぁ…完璧な清廉潔白なメイドとして申し分無いんだがなぁ‥‥。


【ブー。ブー。】


…ん?俺のスマホが鳴ってる…?

何だなんd…



「はぁ…」


「その連絡先って…」


‥‥


「貴方の、バイト先…ですか?」

俺は、居場所が欲しいだけ。

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