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#11 俺の叫び。

#11 俺の叫び。

この世界に完璧な存在は居ない。

その言葉自体の意味を理解することは簡単にできる。

完璧じゃなく、不完全だから他人と協力して事を成さなければならない。

一人では無力だから、誰かの力を借りて生きなければならない。

でも、それだと


俺は弱いままな存在に思えてしまうんだ…。


何かを変えたくて家を出て一人暮らしを始めた。

自分を変えたくて一つの夢を追って此処に来た。


それなのに、俺はこの場所に来て何が変わった?

まるで変ってないじゃねぇか!

他人に怯えて、心を擦り減らしながら毎日を過ごして、挙句の果てには引き籠る生活!

なんなら劣化を辿っている様にしか見えない!


あぁ、確かに今の俺は賢者タイムでさ…。

風呂場でさっきの光景を思い浮かべながら色々と出したさ。

今も風呂に浸かりながら、普通は落ち着いて入ってた筈だ…。

だけどな…。


思い浮かべてしまったんだよ…俺の大切だった人を…。

俺のせいで彼女が…。

何で俺は彼女の事を守れなかった…!!!!

何で、、何で、、、


俺はこんなに…弱いままなんだよ…。


しかも、その事実を俺は忘れ去ろうとさえしていた。

ベッドで涙を流して、その涙と共に過去を流そうとしていたんだ…。

それは全て自分が傷つくのを恐れていたから…。

何で、、そんなことを…!!!

くそっ…くそっくそっくそっ…くそがぁぁぁぁあぁぁぁあ!!!!!


例えこの世界に完璧な存在が居なくとも…。

俺は、弱いままの自分なら


殺してしまいたい。


だって、生きているだけで嫌悪感に苛まれるんだからな。

自分自身のせいで。



‥‥。



「ごゆっくりできましたか?」


…。


「はい、久しぶりに湯船に浸かれて癒されましたよ」


「本当ですか?何やら打撃音が聞こえてきましたよ?」


「あ、、あぁ、あれは床で足を滑らせてしまって…」


「そう…ですか…あ、これから少しだけベランダに出てみませんか?」


「ベランダに…?」


「はい!一緒に夜明けの空を見ましょ♪」


‥‥。


「気持ち良いですね~、心地よく吹く風も、マンションや川を一望できる景色も、夜明け前の薄暗いくらいの空も…」


「そう…ですね」


「‥‥こんなに、此処から見る景色は綺麗だったんですね…」


「え?君は、このマンションの住人じゃ…?」


「はい、そうですよ」


なら…なんで…


「私は」


‥‥!?


「貴方と見る景色だから綺麗だなって思えてるんですよ」


「え…?」


「‥‥変わらないでいてくださいね…その優しさは…」


。。。。


「貴方の強さの一つなんですから」


‥‥なんで…。


「それじゃあ…寝ましょうか♪」



ーーーーーーーーーーーーー。



「ベッドが一つしか無いのでどうしましょうか…」


はぁ…。

仕方ねぇな!


「俺は座布団を枕にして寝るので、貴方はベッドを使ってください」


「それじゃダメです!枕は睡眠の質に極めて重要な役割を担う道具なんです!体に毒ですよ?」


うっ…確かに、俺は少し前から寝違えやすい体質になってる…。

どうした事か…。


「あ!良いことを思いつきました♪」


おぉ!なんだなんだ?


「私と貴方が一緒のベッドで寝れば良いんですよ!」


あ~なるほど!

確かにそうすれば、俺もロりっ子も枕を使えて一石二鳥!

‥‥って!?


「えぇぇぇぇぇぇえ!?」


「私は…抱いて頂いても構いませんよぉ?」


「ダメに決まってますよ!そんな…俺と他人で未成年の貴方が一緒に寝るなんて‥‥」


「あれ?」


ん?


「私、未成年じゃないですよ?」


‥‥へ?


「私…20歳…ですよ♪」


あぁ~なるほどなるほど…はたち…って!?!?!?!?


「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇえ!?」

























ーーーーーーーーー


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ーーーーーーーーー


ーーーーーーーーー


ーーーーーーーーー


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ーーーーーーーーー


ーーーーーーーーー


「あれ?彼が住んでる部屋の電気が点いてる…良かった…」

俺はやる。

やり遂げて、笑顔にしてやりたい人が居るから。

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