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#10 俺の試練。

#10 俺の試練。

俺は他人に受け入れてもらえない存在なのかもしれない…だなんて言葉、もう何度目だろうか?

脳に染み付いて癖のようになってしまっている、自虐の一つだ。

さっきも俺は≪社会不適合者≫なんて自分自身に対して無傷ではいられないような言葉を使って追い込んでいた。


俺たちは見えないだけで、心に対してリストカット…通称≪リスカ≫のような行動を繰り返しているんじゃないだろうか?


俺は痛いのが嫌で、身体を傷つけたくないから、どれだけ病んだとしても≪リスカ≫だけはしないように心がけてきていた。

だけど、いつの間にか気づいていたんだ。

他人から心を傷つけられたときに、自分自身でその痛みを和らげようとして自虐を繰り返して…

その痛みで、他人を悪者にしないようにしているんだって…

自分が悪者になれば、他人を責めなくても良くなるし…他人に無傷のフリをして、笑い掛けてあげれるようになるんだって。


これって、やってる事は何も≪リスカ≫と変わらないじゃん。

その攻撃が見えるか見えないかの違いなだけで、結局は…自分に対して刃を向けているのと同じなんだって…。


俺だって何度も何度も病んできて、こう思うこともあったさ。


【自分自身を認めてあげないと、誰が俺の事を認めてくれるんだ】って。

そのお陰で、数日間だけは笑顔で生きれたよ…。

だけど、やっぱり根本的な解決にはなってなかったんだ…。


俺が≪言葉のリスカ≫を辞めない限り、どんなポジティブな言葉も…無駄になるんだ…。

そんな事が分かっていながら、何も解決できていない辺り


俺は‥‥。



っと。

また自分を責める所だった。

ここから変えていかないといけないのかもな。


よし!


「お風呂、掃除終わりましたよ~」


「‥‥お!綺麗になってる~!ありがとうございます♪」


まぁ、喜んでくれたなら良かった。

でも俺が掃除してた間、彼女はベランダに干したまま6日放置してた服やタオルを取り込んで畳んでくれていたからなぁ…。

結局、俺も助かってるんだよな。


「いえ、こちらこそ洗濯物類をありがとうございます」


「とんでもないですよ~!風呂掃除の指令を出して、私だけのんびりしてたら悪いですからね!」


いや、もう滅茶苦茶のんびりしてて欲しい域なんですけど???

ご飯作ってもらって、洗濯も取り込んでもらって、他にも…凄く励ましになる言葉をくれたりとかさ…。

いつの間にか、俺の方が助けてもらってるような気がするんだよな…。


「って事で、私はお風呂に行ってきますね!リビングと廊下を繋ぐ扉も閉じるので、用を足すなら今のうちですよ♪」


そっか、この部屋には脱衣所と言う概念が無かったな。

廊下が脱衣所…というか、家に居る間は殆ど裸で過ごしてるから完璧に忘れてた。


「えと、俺は大丈夫なので先入ってきてください」


「分かりました~♪あっ!」


何だ?俺の方見て


「廊下に脱いだ服や下着を置くことになるので、見たければご自由にどうぞ♪」


「見ませんよ!!!!!」


「も~、別にバレなきゃ犯罪じゃないんですよぉ?し・か・も、合意の上なんで犯罪にもなりませんよぉ???」


「だから見ないです!!!!」


「本当ですか~?も~、じゃあ…見ちゃいけませんからね?」


ぐっ…!!!!


「は…はぃ…」


「♪」



‥‥。




はぁ…やっと風呂場に行ってくれた…。

何だってんだホント…女神なのか痴女なのかロりなのかハッキリさせてくれ…。

あのクソガキスマイルを見てたら、我が国の伝統芸…わからせをしたくなっちまうだろうが…!

堪えるだけでも必死なんだわ…マジで。

エロゲしてる人間からしてみれば、このシチュで風呂を覗き見しながらバレるかバレないかの背徳感を楽しむに尽きるんだが…

奇しくも此処は現実だ…。


流石にこのリビングで待っていよう…。


‥‥。


‥‥。


今、この部屋に…しかも風呂場に女子が居るんだよなぁ…。

ダメだ‥‥!変な思考ばっかしてしまう…!!!!

抑えろ…マジで抑えろ!!!


‥‥。


廊下に下着…か…。

どんな…。


いや違う!

そんなマジもんの変態みたいな思考してたまるか!!!!

我慢だ我慢!!!


‥‥。


‥‥。


風呂に居るなら…ゆっくり扉を開けば…少しは見れるか?

だって…別に見て良いなんて言われたんだから、別に…

…でも、見ないって約束したんだし…。


いや、ここで見なければ男が落ちるってやつじゃないのか!?

【据え膳食わぬが恥】とはよく聞くが、こんなシチュエーションでも同じ筈だ…!


よ…よし…こっそり…本当にさりげなくだぞ…。


‥‥。


よし、少しだけ扉が開いた。

まだシャワーの音が聞こえるな…よし、まだいける!

服は…風呂場への扉の横にあるが…

くそっ、服が上にきていて、下着が中に隠れてる…。


こうなったら、匍匐前進で近づいて段ボールに隠れながら物色しに行くか?

いや、そんなの非効率だな。

すぐに行って、畳まれた服を崩さないように避けて、見た瞬間に速攻リビングに帰還する…ってのは…どうだろうか?


‥‥その方がいいかもしれないな。

よし、、、いk!?!?!?!?


「ふ~、気持ちよかった~♪まさか、シャンプーが私の使っている物と同じやつだとは思わなかった♪」


あ…危なかったぁ……。

バレる前に扉は閉めれたけど…。


まさか見てしまうなんて…。





俺、最低だな。

男ってほんとバカ☆

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