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主人公が作者自身だったら土壇場で思いついたストーリーでも面白いんじゃないかって話

こんにちは。作者の空空そらからぷりんです。

前書きみたいなのは作中にしてしまったので、特に前書きはありません。

とりあえず読んでみてもらえると嬉しいです。

 むかーしむかし・・・いやぁ、こんなはじまり方じゃつまらないですかね。

 こんな感じで始めましょうか、この小説にでてくる主人公は私、そう作者の空空(そらから)ぷりん以後お見知りおきください。

ぷりんはふと思いつきました。小説を書いてみたい、と。だがしかし、ネタが思いつかないんです。

タダのブログみたいになってしまいそうだなぁ、と思いつつカタカタと指を動かしているところです。

もし・・・仮に・・・アニメ化とかしてくれたらとても嬉しいかもしれないとか思ってるんですがね、世の中そんなに上手くはいかないもんです。手厳しい世界だなぁ。おっとそろそろ本腰入れていきましょうかね、作者の頭の中、もとい主人公の活躍にご期待ください。



 アスファルトから上る蜃気楼のような風景の揺れにやかましく鳴り響くセミの鳴き声、風なんて少しも吹いてくれないカンカン照りの日差し。これらのせいで頭がおかしくなった私は、辞書くらい分厚い手作りのノートとお散歩記念に拾った変な色の鳥の羽を一本小脇に抱えて家に帰る途中だった。いつも通る駄菓子屋の風鈴の音に涼しさなんて感じられず、自転車で坂を下りていく近所のこどもに半ばうらやましさすら覚える。この世界で魔法でも使えたなら、この苛立つほどの暑さも魔法ひとつでチンカラホイ、と快適にできてしまうんだろうか。そんなことまで考えだすあたり、相当暑さにやられているかもしれない。

「ちょっとやってみるか・・・」

無駄だとわかっていながら試してしまう私は、もはや何とは言わないが末期だろう。

近くのバス停のベンチに腰掛け、ノートを広げた。拾った羽でひんやりとした氷がでてきてくれたらと思いながら『氷』と文字を書いてみた。そのまま何も起きずに数秒、数十秒が経つ。

「何か起きるわけない、か」

当たり前だ。起きるわけない。ノートに書いた模様がこう、ポワァと光りだして実際に氷が出てきたりとかそんなことあるわけがない。私はノートを閉じた。その瞬間何か固いものが腹にヒットした。痛い。

「いったぁ!」

どこかのダサい戦隊ものにでてくる雑魚モブのようなポーズをとる私。

焦る。めちゃくちゃ焦る。田舎なおかげで周りに誰もいなかったのが不幸中の幸いだ。私の足の上には見覚えのある透き通った透明の塊があった。足の甲の体温がみるみる奪われていきその物体が溶けているのがわかる。

「つべたっ!」

間違いない。氷だ。一体どこからでてきたのだろう。私の持ち物はノート一冊、鳥の羽一本、ポケットに小銭。こんな冷たいもの持っていない。まさかと思った。そんなわけない。ノートか?このノートにそんな力あるわけがない。ただのお手製のノートだぞ。習字の時に使う本番用のちょっと薄茶色のあの紙を大量に束ねて壊れた辞書の表紙とくっつけただけのノート。それでいてここは地球という星で、不可思議な事象や魔法なんてものは存在していない。そんな非科学的なことは一切起きてはいけない。疑いしかないがとりあえずノートをもう一度広げてみることにした。

どっさりとしたノートをめくり何が書いてあるわけでもないページを広げる。拾った羽でまた一つ描いてみる。今度は水を思い浮かべてみることにした。最近小川にいったもんで割としっかりイメージできる。

「こんな感じかな?」

流れるようなイメージで『水』の文字を書く。するとノートの上にこぶしくらいの大きさの水の玉がぼんやり浮かびすぐにぱしゃりと弾けた。徐々に広がる私の口。顎が重力に逆らうことなく下に伸びていき、無様に首当たりの肉が重なり二重顎になった。ここまで驚くのには理由がある。

「私のノート・・・濡れてない!」

どこから見ても、習字用の和紙にシミの一つもなく何なら羽で描いた模様の跡形すらない。

っとそれ以前に、水だ。ノートにぼんやりと白い輪っかのような模様が浮かんで水の玉ができた。

これじゃまるで漫画やゲームの世界だ。私の住む地球でついにこんなことができるようになったのか?

 私はふと思いついた。大好きなゲーム『最後の物語』シリーズの世界に飛び込みたい。昔からの夢だ。

行くしかない。できるものならやるしかない。半ば熱中症気味の頭で思いついた私は何の迷いもなくやってみた。『最後の物語』シリーズの最初の都市エレンバルド、あの土地に行ってみたい。

作品中で何度も訪れたあの都市であれば詳細に覚えている。異世界召喚ならぬ異世界訪問、できるのではないだろうか。

 まずどうやって行くのかを考えてみた。転移や転送などという類ができるのかもまだわからない。それであれば某人気アニメの青い狸。否、猫型ロボットの秘密道具の様にドアを経由してみるとかはどうだろう。それとも引き出しの中に飛び込んでみるか、いや何かこう転移ゲートのようなものがノートの上に浮かんできたり・・・

 そうこう考えているうちに夕暮れになった。空は茜色に色を変え入道雲が今にも空を覆いつくそうとしている。まずい。雨が降る。私は傘を持っていない。これはまずい。非常にまずい。転がるように坂を駆ける私。家まで残すところ100メートル。走る。後ろのほうから雨音が迫ってくる。後ろを振り返る暇はない。走れ、私。青いハリネズミくらい足を動かせ。汗でただでさえびしょ濡れだが雨に濡れるのは癪に障る。カーブを曲がる。強い衝撃とともに高速回転する視界。一瞬スローに見えた空には広がったノートを背景に眼球に水滴が落ちてきたのが分かった。

「ちく・・・しょう。まけ・・た。」

意識が暗転した。

こんばんは。作者の空空そらからぷりんです。

読んでくださってありがとうございます。

この作品は自分が小学生、中学生だった頃に授業中書いていた小説のようなものを

誤字等の訂正だけしながら書き写しているものです。ちょっとまた面白いことを思いついたら加筆するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。

また、実はこの作品完結せずに途中で止まってしまっていますので、コメント等いただけたり評価いただけたらちょっと書いてみようと思います。

しばらくは暖かく見守っていただけると幸いです。

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