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おあがりよ!

ふう〜


平成初期の瞬きなアイドルグループの様な手のポーズで汗を拭う


残りのミッションは?


トイレ 1/1


ベッド 0/2


家 0/1


となると


「ウオオオ」


俺は突如として素手で木を殴る!


ゴンゴンガンガン


普通なら、殴りつけた拳は痛み


あっという間に傷だらけの天使(美少年)の出来上がりだろう


「おい!何をしてるんだやめろ」


気が触れたと思われたのか水色王子が俺を止めようとする。


そりゃそうだ


「大丈夫!これを見て」


そう言って俺は殴りつけた拳を見せる


無傷?だと?


「そう僕のスキルなんだ物を壊すときに限っては素手で殴っても傷一つつかない

」


僕?イメージは大事だからね


俺が、そう言うと納得した様に見守る体制になった王子様だが、やはり少し心配そうだ


俺はそれに構わず、20メートル程はある杉の木らしき物を殴り続ける


やがて、20回か30回殴りつけた時に変化が起こった!


殴りつけていた所だけが、エグリ取られ不思議と丸太の形になったままの状態で地面に落ちる。


積木くずしで真ん中をスコーンと落とした様な、しかし木は崩れずに真ん中には穴と言うか向こう側にある湖がキラキラと光っているのが見える。


「これは大丈夫なのか?」


と聞かれ


「大丈夫だよ崩れたり倒れたりはしないよ」とエンジェルボイスで答える


確かに木を切り倒すと普通ならどちらかに倒れるだろう


しかし、こういったゲームの世界では何故か空中に浮いた様な状態で残る物があるのだ


警戒しながら木を見ている相方を無視して俺は木に向かってスキルを発動する


木材と棒になれと念じながら


すると不思議な事に丸太の木はいくつかの木のブロックと木の棒に分かれた


そして、棒とブロックを手に持ちくっつけながら再び念じると


「うん!棒+ブロック=ウッドピッケル

」と叫ぶ!なんとなくだ


木製のピッケルが完成した!


「な!」


相方男性は驚きのあまり声にならない声を上げる


しかし、俺はそれを無視して近くにあった巨大な岩に近づくとウッドピッケルを突き立て何回も掘る


「それは無理だろ!」


相方から突っ込みが入る


うん、普通に木の棒で出来たピッケルを岩に打ち付けたら折れると思うよね?


しかし、そうはならず


ガッガッと音を立てて小気味良く岩が削れていく、そうして10分程経過すると


あら不思議、横穴式住居の完成である


「そうはならんやろ!」


と叫ぶ相方を無視してミッションを確認すると


ミッション


トイレ 1/1


ベッド 0/2


家 1/1


よし!家の完成だ、お上がりよ!




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