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神が宿る世界でー外伝ー能力者が行き交う世界で  作者: 斑鳩
第3章 神の義手(ゴッド・ハンド)
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神の異形な手(ゴッド・イレギュラー・ハンド)

全ての空間を埋めていく竜の手に京は黒いオーラを右手から放出させる。


「ちっ!やっぱり、無効化出来ねぇ」

「……京。ここは一旦撤退しよ」

「出来るかよ。あいつはここで倒す!」

「冷静になって。ここで引かなければー」

「分かってる。でも、ここで引いたら、俺は管理する神(マネジメント・ゴッド)から永遠に逃げ続ける事になる」

「今回だけだよ」

「俺はお前を守ると決めた。その決意は揺らぐ事は無い。それを今ここで証明する」

「京の気持ちは分かったから、ここは引いて」


京はナギサの説得を試みようとしたその瞬間、京の目に光が入り込む。


神の全身(ゴッド・ブレイン)。なんであいつがここに?」

「渡辺京。ここは任せて貰う」

「安藤和真。何をしに来た?」

「君の出来ない事をと、言っておこう」

「あっ?」

「まぁ、見ているが良い」


和真の背の左右から白と黒の翼が交互に十枚生えていく。

そんな十枚の翼を羽ばたかせる。それによって無数の羽が竜の手に接触する。次の瞬間、竜の手は全て消え去り、玲愛の足元に竜のキーホルダーが落ちる。


「……玲愛ちゃんの神の異形な手ゴッド・イレギュラー・ハンドの手を無力化させるなんて」

「それぐらいは出来るでしょう。相手は安藤和真なのだから」

「玲愛ちゃんのほうが強いもん」

「そうね。貴女のその期待に応えないとね」


二人に向けて、和真は言い放つ。


「これ以上の争いは無用。お前たちの目的は神の全身(ゴッド・ボディ)の存在の確認の筈。その存在を確認出来たなら、ここは引いて貰おう」


和真のその提案に浴衣は玲愛に確認を取る。


「どうするの?」

「……ここは引きましょう。目的は済んだのだから」

「うん。それじゃ、私の転移魔法で離脱しよう。八重ちゃんと琴音ちゃんも転移魔法で連れていくから」

「そうね」


浴衣の転移魔法によって、玲愛と浴衣はその場から離脱する。

そんな二人の存在がその場から消えた事によって、和真は翼を消すと同時に口を開く。


「侵入者は消えた。後の事は、佐山に一任する」

「かしこまりました」

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