第9章 救世の魔王 登場人物
※9章までのネタバレを含みます。
須藤真琴 (スドウ マコト)
16歳。救世主として日本からはるばる異世界へやって来た高校生。
テニス部と生徒会、武道のお稽古事をたしなむパワフル女子。根っからのお人好しで、何よりも医者である父を尊敬している。
そんな父の後を継ぎ、二代目の救世主となる事が当面の目標。
【神魂】 魔王ゾディアック(胎児)
かつて異世界に君臨したという大いなる存在。今は胎児の姿で眠っている。
【異能】 救世
想いを力に変える、救世主のみに与えられた最強の能力。その限界は無限大。
【技能】 六道拳・人道の型
父より教わった、合気柔術をベースにした格闘術。投げ、打撃、いなし、歩方など、全てが全国レベル。
【魔道具】 救世主の具足
前救世主にも贈られた由緒正しい装備。確かな防御性能と、所有者の潜在能力に応じた気を引き出す力を持つ。早い話が、所有者と共に成長する防具。
アンジェラス゠ベル
17歳。マコトのお付きとして天界から派遣された天使。
女神のもとで日夜マコトの付き人となるために修行していたらしいが、どこか頼りない。
甘いものに目がなく、独り占めする事で人を堕落から守っているという謎の自負がある。
【技能】 ヒーリング
初級治癒魔法。薬草を塗るのと同程度の効果がある。
【技能】 エンゲージ
マコトのDNAを保有しているため、マコトの位置を把握したり、体組織を1から再構成したりもできる(これには女神の力が必要)。
【装備】 天使のレオタード
天使に支給される、最低限の装備。薄手の生地だが、どんな気温にも順応する性質を持つ。そしてどんな体型にもフィットするため、基本、天界の服が合わないアンジェはこれしか着たことがない。
女神サイファー
年齢不詳。異世界、アトラスティアを守護するといわれる女神。
仮面で隠したような表情と共に、冷徹な意思を持つ高次元存在。
しかし、昔は親しみやすく優しい天使だったという。何が彼女を変えたのか、それは神のみぞ知る。
須藤良 (スドウ リョウ)
39歳。大手総合病院に勤める医師。そして、異世界の元救世主。
全てにおいてハイスペックな、前作の主人公の様な人物。六道拳・天道の型の使い手。
マコトの憧れにとどまらず異世界でも数々の功績を残しており、もはやその伝説は教皇リュミエールすら嫉妬するほど。
完全無欠な人格者だが、浮気、という言葉になぜか弱い。
日向咲 (ヒュウガ サキ)
16歳。マコトの親友。ケンカっぱやくて姉御肌。
マコトに対して並々ならぬ想いを抱いているが、本人は気づいてはいない。
実家の蕎麦屋「義士庵」の看板娘でもあり、自分の代になったら店名を変えたいと思っている(由来は真面目なものだが、若者からするとある言葉を連想するため)。
神無月四葉 (カンナヅキ ヨツバ)
12歳。飛び級で高校に通う天才少女。普段の言動はとても幼い。
マコトに対して並々ならぬ想いを抱いていて、特に隠すこともしない。
父親が三人兄弟の後に執念で作った娘であるため、過剰に溺愛されている。
日向将 (ヒュウガ マサ)
39歳。良と共に救世主として戦った一人。六道拳・鬼道の型の使い手。
鬼道館という、全国に百万人の門下がいる武道団体の師範。
名実ともに世界最強の男で、実は試合に負けたのはマコトが最初である。
神無月太郎丸 (カンナヅキ タロウマル)
39歳。良と共に救世主として戦った一人。六道拳・生道の型の使い手。
気という概念を、胡散臭くない実用的なレベルにまで引き上げた偉人。
しかしその実態はセクハラばかり繰り返す変態であり、マコト達からも呆れられている。
ブラッド゠フォン゠フリードリッヒ
40歳。ロザリーの父親。現在放蕩中の不良親父。
かつて魔王を倒したとされる伝説級の一人だが、様々な出来事が彼を襲い、ややくたびれてしまった。
そのためマコトと出会い、再び救世主伝説に肩入れできる事を実は喜んでいる。
バルホーク゠リッター
28歳。ガーディアナ第四司徒。正規軍であるガーディアナ聖十字軍を率いる。
教皇をどこまでも崇拝する若き騎士で、その信仰はどこか盲目的。
極度の女性不信であり、憎んですらいる。対し男性にはどこか甘く、それはブラッドにも例外ではなかった。
【技能】 光速剣ダブルヘリックス
二刀流での、達人でも目視不可能な剣裁き。それもそのはず、その速度は亜光速にまで達する。
少年
マコトと同じクラスにいたであろう男子生徒。事故の際消滅し、誰もその存在を覚えていない。
彼の魂は悪魔に捧げられ、魔界へと送られた。そこで待つのは、地獄のような新たな一生。うっすらとではあるが、彼についての記憶が残っているのはマコトだけである。