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第8章 二つの物語 登場人物

※8章までのネタバレを含みます。



ロザリー゠エル゠フリードリッヒ

 17歳。物語の主人公。かつての戦争において、マレフィカで一人生き残った少女。

 面倒見がよく、仲間のためならば自らの不利益は省みない。そのためか、よく自分の事を後回しにしてしまう。そのため、いつもの装備に加え普段着は一着だけで、おしゃれも極力しない。それでもサマになるのは、その抜群のスタイルのせいかもしれない。

 今は新たなマレフィカ達の出現と父の無事に、一人心を(たぎ)らせている。


 【装備(アイテム)】 冒険者風パンツルック

 ピチピチの白のリネンシャツに、スラッとしたブラウンのスキニーパンツとベルトを合わせたラフなスタイル。ロザリーにしては露出が少ないが、はだけさせた胸が窮屈そうに谷間を作っている。




パメラ゠クレイディア

 15歳。物語のヒロイン。ガーディアナ教国の象徴である聖女。

 様々な出会いや旅を経て、聖女の人格はすでに独り立ちを始めた。今はもう、ロザリーすらも包み込む聖母のようですらある。

 だが、そんな彼女の心に再び波風を立てる存在が現れ……。


 【装備(アイテム)】 青のワンピース

 海を思わせる青と、スカートに向けての白のグラデーションがさわやかなワンピース。襟元には白のフリルカラーがあしらわれ、背中には白のつば広帽子もついている。実は自分で選んだ初めての服。




ティセ゠ファウスト

 16歳。世界を変える願望を抱くマレフィカの魔法使い。

 先輩マレフィカとしてマウントをとるべくいつにも増して張り切った結果、案の定、それが裏目に出てしまった。

 本人はイケイケだが、実は可愛いものに目がない。魔法少女だった、かつての自分を重ねているのかもしれない。


 【装備(アイテム)】 ゴシックスタイル

 コレットのゴスロリにインスピレーションを感じ、自身のパンキッシュスタイルとの融合を試みた。服を破いてみたり、首輪を付けてみたり、試行錯誤の後が窺える。全体をシンボルカラーの緑と黒で染め上げ、大人っぽい仕上がりとなった。




琴吹桜子 (コトブキ サクラコ)

 14歳。東方、イヅモ国の忍び。幕府お抱えの隠密組織、紅の陣所属。

 ロンデニオンの裏組織、堕龍をもはや完全に手下とし、影のフィクサーが完全に板に付いた……という事はこれからもないだろう。

 自己主張をあまりしないため、時々気配が完全に消える。忍びとしてはもはや天職である。


 【装備(アイテム)】 桜の半纏

 ティセに桜の柄を刺繍してもらったあずき色の半纏。薄めの生地でどんな季節でも普段使いできる。袖が余り気味なのはティセの趣味らしい。




須藤真琴 (スドウ マコト)

 16歳。救世主として日本からはるばる異世界へやって来た女子高生。

 真面目で、優等生な性格。カチカチの黒パンの方がマシというくらい料理が壊滅的に下手で、アンジェの最も恐れるものとしてマコトの料理が挙げられるほど。

 救世主と言うだけでもどん引きだが、実は、もう一つとんでもない秘密があるらしい。




アンジェラス゠ベル

 17歳。マコトのお付きとして天界から派遣されたという天使。

 背が高く、無駄に発育も良いのだが、天使なのに片羽根、頭には半分の輪しかないなど、どこか頼りなくもある。愚痴っぽく、リアリスト。そのため、辛辣な事を言ってはよくマコトからしかられている。




ソフィア゠エリン

 15歳。絶世の美少女。実は、第二のガーディアナの聖女でもある。

 教会による公開処刑の憂き目に遭い、助けてくれたマコト達と逃亡中。その出来事は彼女の精神を大きく歪めた。その際、ブラッドに並々ならぬ感情を抱き、それはその娘ロザリーへも同じように向かう。だが、こうなった全ての原因である本物の聖女パメラの事は心から憎んでいる。


 【技能(スキル)】 ダーク

 闇の力を具現化し、まとわりつくような影を呼び出す。




アニエス゠ロードリング

 17歳。濡れ衣の魔女。ロザリーとの和解の末、政界の道へと転身した。

 彼女が新たに発足した魔女解放同盟という組織は、魔女により起きたとされる事件の究明と、不当に魔女とされた少女達の証言を明らかにし、教会の作りだしたプロパガンダを覆す事を目的として作られた。彼女は実際に魔女に仕立てられた女性代表として、真実を武器に市民の間で着実に支持を集めているようだ。




ボルガード゠ルースハワード

 55歳。ロンデニオン国王。伝説の騎士であり、かつてのレジェンド達を導いたほどの存在。

 魔族との戦いで受けた古傷により、自身が戦場に立つ事も無くなって久しい。しかしその力は未だ強大で、それはかの伝説の剣を軽く振える事からも窺える。今は、いつか次の世代にそれを託すため、真に正道を行く事のできる存在を常に見定めている。




ラインハルト゠グラニス

 48歳。ロンデニオン国騎士団、ラウンドナイツの団長。

 ロザリーの養子作戦は失敗したが、まだ全てを諦めた訳ではない。今度は遠征中の一人息子とロザリーをお見合いさせ、どうにか円満な仲になってもらおうと画策中。しかしそんな事がそうそう上手くはいかないのは、彼女を取り巻く環境から火を見るより明らかである。




フォルテ゠レイフォード

 42歳。ロンデニオン騎士団、ラウンドナイツの副団長。

 騎士団の中でも特に馬術に秀でたレジェンド。その華麗なる馬捌きと容姿の美しさから、かつては半身半馬(ケンタウロス)なのではないかとまで評された。ただ、惚れっぽい所があり、かつての仲間である大魔女と呼ばれる女性に随分と入れあげている。自らを魔女と名乗る彼女が、実際の所マレフィカであるかは不明。




威武(イブ)

 生後5ヶ月ほど。イヅモの霊犬、コマイヌの子供。

 堕龍によるお世話の甲斐もあり、すくすくと成長中。ブリーダーの間で行われるコンテストでの優勝も果たした。ちょうど人間で言う思春期に相当する時期で、しつけを嫌っては皆の手を焼かせている。




(ワン)゠ファレン

 40歳ほど。自由都市デュオロンの市長であり、裏組織、堕龍(だりゅう)のボス。

 ロンデニオンの自由都市にはそれぞれ、経済力や国への忠誠を示すために馬を育て、騎士団へと納品する風習がある。その際、騎士団が誇る優秀馬達との賭けレースが大々的に行われ、勝てば莫大な賞金が手に入るという。これに闇家業から足を洗ったファレンが目を付けないはずはない。胴元が勝つ博打はやらない主義だが、彼には秘策があった。後に名馬主として名を馳せる、彼の第二の人生がここから始まろうとしていた。




ギルドマスター

 50歳ほど。冒険者ギルド、デュオロン支部代表。

 冒険者ギルドの本社は隣国のフェルミニアに存在し、四半期に一度そこに出向しては売上金を納める必要がある。その際、盗賊に襲われるリスクや、稼ぎの大半を持っていく役にも立たない本社への気遣いに疲れ、彼はこの度ロンデニオンで独立する事にした。

 表向きにはノークライムが起こした事件の責任を取るという形で辞任。その後始末を本社に全て押しつけ、メースン・カンパニーという自分の名を冠したほぼ冒険者ギルド丸パクリの事務所を立ち上げる。実はロザリー達も名義貸しで共同出資させられており、自動で配当金が入る手筈となっているらしい。


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