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第21章 魔女達の愛 登場人物

※21章までのネタバレを含みます。



ロザリー゠エル゠フリードリッヒ

 17歳。物語の主人公。魔女の軍勢、ヘクセンナハトのリーダーを務める。

 パメラに婚約を申し込み、永遠に添い遂げる事を誓う。ある意味男社会にいた彼女にとって、その決断は自然なものであった。いつか母になる事も諦めた決断だっただけに、女性同士でも子供が作れるという話に一番驚いたのは彼女かもしれない。



パメラ゠クレイディア

 15歳。物語のヒロイン。ガーディアナ教国の象徴である聖女。

 ロザリーこそ全てであったパメラの絶望とは、彼女を失う事であった。絶望とは死に至る病であると同時に、罪でもある。内なる弱さを認め、これからはロザリーと二人で乗り越える事を決意する。ただ、アリアとの隠し子問題が後ろめたく、多少の浮気は許すことにした。



アリア゠ロンド

 19歳。破滅の魔女と恐れられた、真の魔女。

 自身を悪魔だと信じ込んだがために、愛し合う二人の運命を狂わせてしまった。過去は変えられない。しかし、未来ならば変えられる。かくして、運命の修復をもやり遂げた彼女は神の贈り物を授かり、皆に幸せが待つはずの未来を手に入れた。


 【進化異能(エヴォル・マギア)】 未来視(アカシックリード)

 限定的な未来の情報を知ることができる。ノーラの力によりそれは改変すら可能となるが、消費した膨大な魔力の負債は計り知れない。むやみに使うべきではない力である。


 【神化異能(マグナ・マギア)】 運命召喚チャイルド・オブ・フェイト

 ごく稀に波長(チャネル)が繋がるとき、アリアを通じて未来から運命の子供達が訪れる。その子が現在と未来、双方の世界に存在するかどうかが重要であり、今の所召喚できるのはベリアのみとなる。こちらも魔力の消費が激しいため、その身を心配するベリアはなかなか応じてはくれない。



ベリア゠ロンド

 10歳 (成長時)。未来から召喚されたアリアとパメラの娘。悪魔ベリアルの生まれ変わりでもある。

 10年後のマレフィカ達に囲まれ、健やかに育ったベリア。その力はパメラとアリアを合わせた程に強大。アリアが引き取り育てたらしいが、性格はパメラに似て無邪気。未来にはロザリーに関係する想い人がいるらしい。

 一方、壊滅した未来から来たベリアは冷酷な性格をしており、アリアだけを救い元の時代へと戻った。別の世界線として、彼女もまたどこかに存在している。


 【二重神魂(バイナリーカオス)】 ベリウス

 二つのカオスが結合したような存在。二人の母のカオスであるベテルギウスとシリウスから名付けた。響きが自分とおそろいっぽくて気に入っている。


 【異能(マギア)】 星群(アステリズム)

 あらゆるカオスの加護を受け、同時展開させる事で組み合わせに応じた特殊な効果を引き出す事ができる。今回使ったのはヒエムス・トリアングルムというもの。ベテルギウスの再生、シリウスの無限魔力、プロキオンの高速移動の三つの力を得ることにより、不可能をも可能にした。


 【奥義(アルカナム)】 リストレーション

 あらゆる存在を元の姿へと、現象すらも復元する。彼女はパメラの再生の力を色濃く受け継いでいるようだ。



ヴァレリア゠グリューエン

 16歳。かつてジューダス率いるマレフィカの軍、夜明けの旅団に所属していた少女。

 ロザリーを取り巻く様々な恋模様には気づいていたが、ほのかな恋心を意識した時には感情を止められなかった。しかしすぐに人の恋路へと踏み入った事を後悔し、二人の婚約の後押しをした。ロザリーへの気持ちについては、今は憧れにとどめる事にしている。


 【融合(ユナイト)】 白銀の英雄ウォーリアオブシルバー

 ミラの説得により少しだけ心を許したアルファルドがヴァレリアに力を託した姿。神々しい白銀の鎧と二振りの剣を持つ姿へと変わる。対マレフィカにおいては他の追随を許さないレベルの戦闘力を誇る。



琴吹桜子 (コトブキ サクラコ)

 14歳。東方、イヅモ国の忍び。幕府お抱えの隠密組織、紅の陣に所属していた。

 未来から来たベリアの態度から察すると、どうやら自分はずっとロザリー達の側にいる事になるのだろうと少し安心している。確かに誰がどう見てもロザリーの腹心と呼べるのは彼女において他にはいない。最近は、けなげにロザリーと掛け声の練習をしているという。



コレット゠ルビー

 20歳。宝石商、ルビー商会の元締めであり、現冥王。

 その、無尽蔵とも思える彼女の資金源は皆の頼りにする所であるが、実際彼女のルビー商会は、魔力の回復を助けるアイテム“魔晶石”のナンバー1シェアを誇り、前大戦で大きく成り上がった背景がある。さらに大陸の主な鉱山はほぼ抑えており、ダイヤモンドなどはルビー商会の独占のもとに供給をコントロールしているほど。その金遣いを心配する声もあるが、全ては将来的なローランドへの投資なので問題ないらしい。



リュカ゠レイフォン

 17歳。クーロン国の仙者になるため修行中のマレフィカ。

 今回は久しぶりにロザリーとデートできてウキウキであった。こんな時がいつまでも続けばいいと思っているが、終わりの時が近い事を彼女はまだ知らずにいる。ちなみに、姫様に抜け駆けしないよう、ロザリーへの告白はリユニオンでと決めているらしい。振られても想いはずっと変わらない事も。



ムジカ゠ファーガス

 11歳。獣人(アニマ)の少女であり、偉大な獣王の血を引くマレフィカ。

 今回の絶望が集落に与えた影響は割と大きく、ムジカは傷ついた人々の元へと一人一人訪問した。不思議と、彼女をぎゅっ、とすると不安や悩みは消えてなくなるらしく、人々はそれをアニマセラピーと呼び、大いにもてはやした。



グリエルマ゠マニュエル

 30歳。十二賢者の一人、万理(ばんり)の賢者の末裔。

 今回、影で頑張った人。アリアとノーラというレアなカオスを扱った事で、カオスレベルが大幅に上がった。中でもカオスコネクトを成功させるカギは、イメージプレイにある事を掴む。今回はおねロリでの妄想がその助けになったらしく、ロザリーが呼びかけているにも関わらず、なかなか起きなかったという。



メーデン゠バレンタイン

 20歳。元、聖女専属の侍女。現、懲役百年の政治犯。

 いつからか人知れず行われている聖女争奪杯。今回アリアに大きく先を越された事で、ロザリーを旦那さまと認め、そちらに付くことにした。ゆくゆくは正室のメイド長となり、その子を愛でるのが夢。

 ちなみに聖女争奪杯の予想は次の通り。◎ロザリー ○アリア △メーデン ×リュミエール



ノーラ゠フランク

 5歳 (本来は12歳)。コキュートスにおいて支援を担当する。お下げ髪のおとなしい子。

 一度死を体験した事で達観したのか、只者ではない風格を纏うようになった。だが相変わらずロザリーを影からいつも見守っている。同じストーカー仲間のメーデンと仲良くしているが、ろくな大人にならないとアリアは付き合うことに反対しているようだ。



ディーヴァ゠ギルガメス

 19歳。アバドン国一の部族、ギルガメスの女戦士。暁の勇者と呼ばれる。

 教皇との死闘により牙が折られてしまうも、仲間達への想いまでは失くしていない。

ボロボロになりながらもガーディアナの中枢から逃げ延び、かつてのロザリー達と同じルートでの帰還を目指す。



エトランザ゠マリアロッタ

 9歳。ガーディアナ第三司徒。教皇の次の位である、マリア家の筆頭。

 深い心神喪失状態にあるが、ディーヴァの言う事を素直に聞いてくれるようで、近距離でのワープを繰り返し上手く逃げ延びているようだ。その思いはすでにパメラ達へと向かっているのかもしれない。



マリエル゠ミゼラブル

 18歳。イデアの塔に囚われていたマレフィカの少女。

 あるサバトの夜、確かに愛し合った人がいた。それはヴァレリアではなかったが、心から求められ、彼女もついに心を開く。そんな愛に彩られた夢の中、彼女の短い生涯は終わりを告げた。



マリス゠キティラ

 16歳。真の魔女の集団、ワルプルギスの総統。特権階級のお嬢様。

 ワルプルギスを作ったきっかけは、孤独にあった。幼少期の彼女は対等に話せる者もなく、魔女である事を裏で忌避されもした。そしていつか自分の下へと贈られたペトラとの出会いにより、魔女に対する庇護欲が芽生える。皆、歪んでいるが、それは当然なのだ。こんな歪んだ世界に生きているのだから。だが一人、マリエルだけは違った。信じる力、その純真を取り込みたいと思った。そして、彼女は完全となる。

 

 【神化異能(マグナ・マギア)】 絶望(デスペラーティオ)

 その歪んだ憎悪は、他者の幸せを奪い尽くす力を与えた。これを植え付けた者はもちろん、対象者が愛する者へも絶望は感染してゆき、やがて独りでに敵はいなくなるという恐ろしい力である。



ペトラ゠ミューズ

 17歳。マリスを慕うメイドであり、文武に長けた魔女。

 サバトと言えば、仲魔達に会える貴重なイベントであるが最近集まりが悪い。一人一人に「最近、どうですか」「お元気にしていますか」など、心づくしの便箋を出したのだが、来たのはたった二人である。本当は戦争など終わらせて、平和な世界でずっと舞台をやれたらとすら考えるも、それはマリスの望みではない。ならば、心を殺して従うまでである。



イルマ゠グレンデ

 20歳。現シークレットガーデン副所長であり、メンデルの助手を務める魔女。

 特に思想などはなく、ただスリルを求めガーディアナに属している。そのため、より多くの混乱が見られるのであれば、マリスのような反逆者であろうと喜んで従う。いや、この程度ではまだ甘い。自分をワインの海で溺れさせ、ピンヒールで踏みにじってくれるような、狂気の魔王へと育てたいとすら思っている。



エリザ゠バルタール

 18歳。歴史の闇に蠢く、吸血鬼一族の末裔。ワルプルギスのムードメーカー。

 サバトが開かれると聞きつけ、退屈な巡礼の旅を抜け出しては真っ先に飛んできた能天気な娘。みんなにちょっかいをかけているが、やっぱり丈夫なイルマがお気に入り。しかしその体質を利用し、一度全力でもてあそんだ際にやり過ぎて嫌われてしまった。その大きな胸に爪を立て、抉り取ろうとしたのは流石にやり過ぎたかもしれないと反省している。



リュミエール゠クレスト

 年齢不詳。ガーディアナ教国、最高権力者である教皇。

 いつからか聖女を取り戻す事よりも、その無限とも言える可能性を見届けたいと願うようになった。自身がここまで辿り着いた遙かな時に比べ、その進化はあまりにもめざましい。だがそれは、あくまで制御できる力でなくてはならない。ディーヴァと戦い理解した事は、第一世代がどう足掻こうと神を超える事は出来ないということ。ならば焦る必要はない。じっくりと実が熟すのを待てば良いと。



マルクリウス゠バルトロナイ

 67歳。ガーディアナ第二司徒であり、ガーディアナ枢機卿を務める政治家。

 天啓とも言える導きにより、彼は神の雷を解き放った。結果、世界は変わらずに時を刻む。その落胆は想像に難くない。しかし、同時にこれで良かったとも思う自分がいた。そんな彼の、その後を知る者はいない。


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