第19章 破滅の魔女 登場人物
※19章までのネタバレを含みます。
パメラ゠クレイディア
15歳。物語のヒロイン。ガーディアナ教国の象徴である聖女。
カオスの力が弱体化し、現在は普通のマレフィカ並の力しか扱えなくなった。それでも挫けることなく一つの戦いをやり遂げた事を、早くロザリーに褒めてもらいたいと思っている。
【神化奥義】 再誕
無限の魔力を注ぐ事で新しい命すらも作り出す、再生の力が見せた終着点。
かつて神が人類を造りだした行程と仕組みをほぼ同じくする奇跡であるため、あれこれと考えるのはもはや無粋である。
ヴァレリア゠グリューエン
16歳。かつてジューダス率いるマレフィカの軍、夜明けの旅団に所属していた少女。
これまで憎しみと復讐に生きた半生であったが、パメラとの衝突により自分の力の本当の使い道を見つける事ができた。何もかもが生まれ変わった、新たな世界で彼女が向かう先は……。
【神魂】 孤独の英雄アルファルド
二刀の剣と白銀の鎧を身に纏う若い男性。全てを憎むような狂気の瞳を持つ。
【異能】 神魂の救済
カオスそのものを断つ力。葬られたカオスは、別の次元である神魂が眠る地へと還るという。
【神化奥義】 オメガサイフォス
救済の力を発動した、究極の終わりをもたらす剣。その威力はオブリヴィオですら両断する。
アリア゠ロンド
19歳。破滅の魔女と恐れられた、真の魔女。
パメラとの出会いは、悪魔であったはずの彼女を変えた。世界すらも敵に回すほどの愛をその身に宿し、彼女は色鮮やかな明日を生きるために外の世界へと旅立つ。
メーデン゠バレンタイン
20歳。元、聖女専属の侍女。現、懲役百年の政治犯。
だんだんと元の性格を取り戻し、ただの変態である事がわかってきた。さらには重度のロリコンであり、大人の女性が苦手。ケモも可。実は覆面同人作家であり、今回の屋上での件は薄い本のネタにしようと思っている。ちなみにアルファ゠G゠ストリングスという作家の大ファン。
グリエルマ゠マニュエル
30歳。十二賢者の一人、万理の賢者の末裔。
イデアの空に踊った素肌の魔女達。その時だけは全てのしがらみを忘れ、彼女達はあるがままの心でいられた。その思いは彼女の中で滾り続け、やがてスカイクラッドという魔女達の組織を作るにまでに至ったという。
【進化異能】 神魂連結
二つのカオスの能力を交渉により繋げ、より高次元の力を生み出す能力。魔力の消耗が激しく使い所が難しいが、無限の可能性を秘める。
コレット゠ルビー
20歳だが肉体年齢は10歳。宝石商、ルビー商会の元締めであり、現冥王。
大きな声では言えないが、内に秘めた情欲は大人顔負けのものである。今回、性に解放的で明け透けと振る舞うアリアと出会った事で、少しだけおかしなスイッチが入ってしまったらしい。アリア本人はもちろんそれに気づいているが、放置した方が面白い反応をするため構ってはあげない。
【神化奥義】 冥府の門
一度迷い込むと、二度とは出られないという冥界への門を開く。それが魂を持つ生命体であれば、たちまちに亡者に喰らい尽くされるだろう。
【融合】 告死の貴婦人
未亡人の被る黒いヴェールと、シックなドレス。さらに髑髏の意匠がちりばめられた外装を纏う姿となる。冥王の力を引き出し、冥界との次元すら繋げる事が可能。この姿になる時、ほんの少し成長した体になる事を本人は気づいていない。
リュカ゠レイフォン
17歳。クーロン国の仙者になるため修行中のマレフィカ。
妖仙の邪気に当てられていた頃は、体中の情動を抑えきれずにちょっとはしたない事もしたが、本来は純情な乙女である。そのため女の子扱いされると意外としおらしくなる。
【進化異能】 放神猿技
放神がさらに進化し、自身のカオスであるアルニタクを纏えるようになった。ただ、力の制御が難しく、細かな挙動が要求される武術系の技は扱えない。ただ、パワーで殴る。
クリスティア゠ローランド
17歳。ローランド王族の生き残り。晴れてリトルローランドの女王となった。
自身の弱さを知り、恐怖を乗り越えたクリスティア。パメラへのちょっとした嫉妬も捨て、万人に愛を与える女王として再び立ち上がるのだった。
ディーヴァ゠ギルガメス
19歳。アバドン国一の部族、ギルガメスの女戦士。暁の勇者と呼ばれる。
本来は最強格だが、クロウと共に縁の下コンビとして魔女達を支えるのも悪くはないと思っている。相変わらず悪い風を感じており、一人先に出たヴァレリアが心配。
【神化奥義】 イムフルの神槍
災いの悪風すらも己の力と変え、カオスが変化した槍に全てを乗せ放つ奥義。その風は虚空の彼方まで対象を吹き飛ばす。
ムジカ゠ファーガス
11歳。獣人の少女であり、偉大な獣王の血を引くマレフィカ。
白竜プラチナの通訳をする時は、なぜか言葉が流暢になる。コレットから今回のMVP賞を貰ったが、よく分かっていない。人の匂いを嗅ぐのが好きだが、きれい好きなので本人は「くさそう」ではない。
白竜プラチナ
かつて悪魔達を封じた書物、ソロモンズアークの守護竜。
本来は巨大な竜だが、魔力を使い切ってしまいその姿はすっかり小さな犬程度の大きさとなった。救世主と共に旅をした事もあり、女神サイファーとは旧知の仲。
クロウ゠デニール
40歳。伝説級の槍使い。元ローランド国親衛隊隊長。
百人を超える新たなマレフィカ達にたじたじとなるおっさん。ディーヴァ達が塔から降りてきた時は心底ほっとしたという。
マリエル゠ミゼラブル
18歳。イデアの塔に囚われたマレフィカの中で、アリアに次ぎ最も長くいた少女。
塔の中での職務はお菓子造りを担当していた。彼女の作るお菓子は甘い夢を見せると評判で、いつも長蛇の列ができるという。
【異能】 神気楼
幻影を作りだし、そこにないはずの物を見せる力。本人もしばらく使っていないため、どこまでその能力が成長しているかは不明。
マリス゠キティラ
16歳。真の魔女の集団、ワルプルギスの総統。特権階級のお嬢様。
枢機卿マルクリウスの孫娘であり、少し子供っぽい性格をしている。見た目は完全に麗しの令嬢であり、見る物全てを惹きつける。彼女のためならば命をもいとわない、千に届こうかという私兵隊を持つ。
【異能】 支配
一度でも彼女と関わった者は、永遠に服従を誓う事になる。だがマリス自身が気に入らない者や、強靱な意志を持つ者はその限りではない。
ペトラ゠ミューズ
17歳。マリスを慕うメイドであり、文武に長けた魔女。
個を捨てマリスに奉仕する彼女は、自身の事をあまり語ろうとしない。現在分かっているのは、呪われた出自であるらしい事くらいである。
マルクリウス゠バルトロナイ
67歳。ガーディアナ第二司徒であり、ガーディアナ枢機卿。
普段の冷血な顔を捨て、たまに孫に珍しい物を買い与えては一緒に小旅行するのが数少ない楽しみ。人の世においては人格者として尊敬を集めているが、孫娘にまでそう思われているのかどうかは定かではない。
イルマ゠グレンデ
20歳。現シークレットガーデン副所長であり、メンデルの助手を務める魔女。
抜群のプロポーションを黒のナース服に隠した女医。ワルプルギスのメンバーでもある。被嗜虐趣味があり、しばしその痛みを快楽へと変えるという。
メンデル゠サンジェルマン
52歳。ガーディアナ第五司徒、兼、シークレットガーデン所長。
メアと一人息子を同時に失い、精神安定剤が手放せない状態にある。その狂気はやがて、破壊人形であるオートマタへと注がれる。それらを完成させた暁には、憎きヴァレリアとグリエルマの二人へと復讐する腹づもりである。