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ヘクセンナハト・リベリオン ~姫百合の騎士と聖なる魔女~  作者: 吉宮 史
第18章 錬成の魔女(イデアの塔・前編)
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第127話 『侍女』

 イデアの塔、中央階段――。

 最上階にいるアリアの元へと向かうクリスティア、グリエルマ、パメラの三人は、その途中、ここで働く者達の詰め所のような部屋を解放しながら進んでいた。

 当然、ここに残されたのは何もマレフィカのみではない。都市機能を維持するための職人や、それを世話する女中など、普通の人間達も多く住み込みここで働いているのだ。


「戦闘はすでに我が軍の勝利に終わりました。あなた方の無事は、このクリスティア゠ローランドが保証いたします。今すぐ塔の外へ避難して下さい」

「ああ……負けたのか。そりゃ、そうだろうな」

「仕方がない、言う通りにしよう」

「下で我々の仲間が待機しています。その方の指示に従って下さい」


 口々に漏れる諦観の言葉。こうなる事が分かっていたのか、そこにいる誰もが大人しく投降した。すでに七階層までの救出を終えたそんな時、どこかで大きな爆発が起きる。


「きゃあっ!」

「く、塔の揺れが酷いな。今の衝撃で退路が塞がれてなければ良いが」

「爆発したの、外だよね? みんな、大丈夫かな……」

「ええ、信じましょう。仲間を」


 互いを鼓舞しながら八階層へと差しかかった三人は、さっそく部屋が並ぶ空間を見つける。そこは明かりも最低限に抑えられ、これまでに見た詰め所とはずいぶんと違う様相を見せた。


「暗いな……我が調べてみよう。ここにも民間人がいるのならば保護しなければ」


 グリエルマは姫と聖女という位の高い者を守るように先立ち、鍵を壊しつつ中を覗いてみる。


「よし、開いた。簡単な造りで助かったが……」

「う、何か、臭いますね」

「これ……女の人の、お風呂入ってないにおいだ……」


 扉の隙間から、ずいぶんときつい女性の体臭が漏れ出した。パメラにはかつての逃避行の中、だんだんと濃くなるロザリーの体臭をすぐそばで嗅いでいた覚えがあった。それからというもの、匂いフェチという倒錯した趣向に目覚めた事は秘密である。


「でもそれだけじゃない。これって……」


 得体の知れない臭いが立ちこめた部屋には、十人ほどの少女が収容されていた。おそらく、ここへと連れてこられたばかりのマレフィカ達であろう。それぞれ着の身着のままといった格好である。ここが戦地になるとの情報を聞かされてか、すでに皆怯えきっている様子だ。


「おきなさい……おきなさい……」


 しかし、一人だけぶつぶつと独り言を繰り返している女がいた。一人メイド服を着たその女性の周りには他の少女達も近寄らず、明らかに避けられている様子だ。


「……おきなさい、マリス。いつまで寝ているの?」

「うーん、おはよう、おかあさま」

「おはよう。でもどうしたの? 今日はお寝坊さんね」

「わたし、夢を見ていたの」

「それは、どんな夢?」

「おかしな兎さんを追いかけて、不思議な国を旅したの」

「変な子ねえ、さあさ、お茶にしましょう」

「はあい。素敵な夢だったなあ」


 耳を澄ますと、まるで童話のようなワンシーンが聞こえてくる。それを一から十まで、一人で延々と喋っているのだ。それは皆に避けられもしよう。さらに、汗と老廃物とが混じりあうような不快な臭いの原因も彼女であった。


「あの女は、一体……」

「これ、もしかして、マリスとふしぎの国のラストシーン?」


 それは、絵本の中の世界を冒険する少女に憧れたパメラにとって、特になじみ深い話だった。すごく気に入ったと侍女に伝えたところ、何度も何度も聞かされほとんど暗記してしまったほどに。そう、心の中のパメラと共に、アルテミスで冒険した架空の世界にも強く影響を与えた、ふしぎな国のお話である。


「それに、この声……」


 アクセント、抑揚、声の癖、そのどれをとっても、確かによく聞いた覚えがある声。思わず近付いたパメラは、その女の姿を見て顔色を変えた。


「きっといつの日か、彼女はこんな幸せな日々を思い返すのでしょう……おしまい。さあ聖女さま、眠れないのでしたら、もう一度読みましょうね」


 彼女は壊れた人形のように、読み終えてはそれをまた初めから繰り返す。その時パメラはこの悪臭の中に、ずっとずっとそばにいた人の残り香を見つけた。


「パメラ……? どうされました?」

「あ、あ……」


 それは、いつもいつも自分にくっついてきてあれこれと世話を焼いてくる面倒くさい女性。そして浄化の力も通じないためにずっとされるがままだった、私の侍女……。


「メーデン……!」


 彼女と最後に会ったのは、ロザリーと旅に出る直前。側近であった彼女によって、婚礼の聖衣は着付けられたのである。

 あの身綺麗に整えられた髪も今では伸び放題となり、清潔感のあった仕事着であるメイド衣装もくたくたに汚れている。パメラは、その変わり果てた姿に駆け寄らずにはいられなかった。


「メーデン、どうして……」


 抱きついた拍子に、さらに彼女の体臭が広がった。しばらく頭も洗っていないのか、目も隠れるほどのボサボサの髪の毛からは大量のフケが舞う。それでもパメラはかまわずに話しかけた。


「メーデン、助けに来たよ!」

「あら、あなたもこのお話が聞きたいのですか?」

「メーデン! 私だよ、分からないの?」

「はい、じゃあまた最初から始めますね」


 すでに彼女はおかしくなっていた。どこか宙を見つめ、再び思い出の童話を繰り返す。


「聖女よ、知り合いか? しかしこれは、すでに心を……」

「そんな……いやだよ……メーデン……」

「く、なんとむごい……」


 クリスティアに募るのは、ガーディアナへの義憤。改めて正義は我にあると、手に持つ槍を強く握りしめ、他の少女達に言葉をかける。


「私達はヘクセンナハト。ガーディアナと敵対する組織です。みなさんを救出するためにここへ来ました」

「ああ、君達がここにいる理由はすでにない。だが安心したまえ、その身柄は我が学園が全て受け入れよう。さあ、立つんだ」


 少女達はここに来たばかりの、まだ選別を終えていないマレフィカ。ガーデン送りとなるか、ここで魔力を供給するかの判断を待つ身である。どちらにせよ、それは人としての終着点であった。マレフィカ達は改めて助かった事に安堵し、クリスティアに泣きついた。


「ぐすっ、助けが来るなんて……」

「私、私……うああん!」

「もう大丈夫ですよ。怖かったですね……」

「イデア……あらためて、人間という物の本質が見えてくる塔だな」


 部屋中に泣きじゃくる少女達の声と、いつまでも終わることのない童話の語りが響く。クリスティアは持っていたクロスで、汚れたメーデンの顔を拭いてあげた。彼女のダークブラウンの重い前髪を持ち上げると、その目はまん丸でかわいらしく、とても器量の良い女性である事が見て取れる。


「ほえ……?」

「さあ、あなたも外へ。もうここにいる必要はありません」

「ぐす……メーデン、ほら、一緒にここから出よ?」

「……出ません! 聖女さまが帰ってくるまで、私はここを動きません!」


 説得もむなしく、頑なにメーデンは動こうとしない。目の前に、その聖女がいるというのに。

 まさかと思い、その視力を確かめるようにパメラは彼女のほっぺたを両の手で挟み向き合った。そこから覗く、クマの出来た大きな瞳がパメラを見つめる。


「私の事が見えないの? 本物の、聖女セント・ガーディアナだよ」

「せいじょ……?」


 彼女はパメラをじっと見つめ、そんな事があるわけないと疑いの眼差しを向ける。


「そんな訳ありません。聖女さまは、もっと、手が冷たい……それに、こんなに私に優しくない……」

「そ、それは……」


 どうやら彼女は、聖女の頃とパメラとなってからとの違いに戸惑っているようだ。それは髪の長さや服装はもちろんの事、心の声と同化した事で性格も幼く変化した。確かに、もはやよく似た別人といってもいい。聖女について詳しければ詳しいほど確証を得ないのも頷ける。

 しかし、言葉は通じた。そこに一縷(いちる)の望みをかけたパメラは、聖女の時に心がけていた威厳ある振る舞いを意識し、改めてメーデンに命じる。


「では……セント・ガーディアナの名において命じます。メーデン゠バレンタイン、私と一緒に来なさい!」

「はわわ、せ、せいじょ……さま?」


 彼女の虚ろな目がついに見開かれた。そして、やっとの事で目の前の人物を理解したその瞳に、だんだんと輝きが生まれる。


「メーデン! いいから来るの! 私の言う事がきけないの!?」

「は、はいーっ、聖女さまあ!」


 メーデンはそのままパメラへとしがみつき、拾われた子犬のようにじゃれついた。

 彼女は恵まれた体格て、とにかく胸が大きい。その分体重もあったのだが、監禁生活の果てにずいぶんとスタイルが良くなったように思える。

 ただ、それでも重くて臭い。パメラは引きずるように外へと這い出し、何とか彼女を部屋から連れ出すことができた。


「もう、お風呂には入ってるの? 臭いよ!」

「はいぃ、一ヶ月に一回は……」

「それだけ!? 毎日入って!」

「でも、聖女さまと入れないお風呂なんて……」

「帰ったら一緒に入ってあげるから!」

「うひぃぃ!」


 メーデンは飛び上がって喜んだ。普段の聖女は少し内弁慶とでも言うのか、親しい者に対して厳しい。しかしそれこそが、メーデンにとっての聖女なのである。彼女は満面の笑みを浮かべ、パメラの耳元で答えた。


「おかえりなさいませ、聖女さま!」

「うるさいなぁ……もう」


 その明るく元気な声に、すっかり先程までの陰鬱な雰囲気は消し飛ぶ。どう言葉を掛けて良いかと悩んでいたクリスティアもパメラと共に喜んだ。


「良かったですね……。あの、彼女は従者か何かでしょうか?」

「うん、紹介するね。彼女は……」


 パメラは懐かしむように昔を語り始めた。彼女と出会ったのは、確か四年前。大きな戦争が終わり、心が疲弊していた時の事である。




 メーデン゠バレンタイン。彼女が聖女の侍女として配属されたのは、一切の特殊な力を遮断(しゃだん)してしまうという異能(マギア)を持っていたためである。


 拒絶の檻(オーティズム)。それは聖女の力すらも唯一通じなかったほどの力で、当然イデアにおいても魔力を奪われることもない。つまりはここに居ても何の役にも立たないどころか、その奇行により周囲のマレフィカに悪影響を及ぼす事から、彼女はイデアにおいても厄介な存在であった。こういった特殊なマレフィカは、ほぼガーデン行きとなる運命が待つ。


 しかしそれを救ったのが聖女だった。自分の力が通じないメーデンとなら、対等の友達になれると思ったのだ。それまでのお世話役は皆、聖女を畏怖する者ばかりであった事もあり、なおの事そんな気にさせたのだろう。


 それからメーデンは誠心誠意侍女として仕え、子供ながらに孤独を感じていた聖女の心を癒やした。思えば彼女と出会ったその頃から、聖女は少しずつ人の心を取り戻していたのかもしれない。


 結果としては聖女でも手を焼くほどの変人で、結局友達とはなれなかった。それどころか毎日のようなセクハラに、少し疎ましく思っていたほどだ。だが、本当に彼女の事が嫌いな訳でもない。ただ、何よりも聖女の事しか頭にないメーデンが重たかっただけなのだ。我ながら身勝手だったと今ならば思える。


 そして、そんな小さな世界より、広い世界に憧れた聖女は、ロザリーと共に忽然(こつぜん)と姿を消した。そこに残されたメーデンの事など何も考えずに。


「……それからの事は分からない。でも、こんな事になってたなんて」

「なるほど、彼女が聖女を逃がしたという、あの大罪の侍女か。そこから先は私が話そう。これはエトランザから聞いた話だが……」


 グリエルマは、その立場上ガーディアナ内部におけるマレフィカを逐一ファイリングしていた。そしてその中の一人、聖女の侍女であったマレフィカのその後を語る。




 二人を引き裂いた聖誕祭の日以降。次第にメーデンは狂っていった。


 まず、彼女は現実を受け入れられず、しばらく引きこもるように聖女の部屋へと立てこもった。そして居もしない聖女の世話を始めたかと思うと、夜な夜な一人、絵本を朗読し始めたという。その不気味さにやがて周囲の侍女達からも(うと)まれ始め、孤立していく。ついには自分の身辺の事を一切やらなくなり、その不快な体臭から職場内でもいじめの的となった。果ては彼女達の密告により聖女誘拐の責任を一人押しつけられ、裁判において非常に重い有罪判決が下る。その罪は、内乱罪としての禁固100年の懲役。


 それでも、彼女はメイド服を脱がなかった。いつかまた、大好きな聖女さまをお世話するために、暗い牢獄で待ち続けた。


 そんなメーデンを拾ったのは、意外にもエトランザであった。表向きは聖女の弱点としてその能力を利用してやろうと考えていたようだが、本当は自分と似た、愛される者に捨てられた境遇を放ってはおけなかったのだろう。


 しかし、そのエトランザはもういない。ついに心を壊したメーデンは、失意の中イデアへと再び送られる事となった。




「……これでも、彼女に起きた悲劇の一端に過ぎないであろう。サンジェルマンはこういった心を壊した女性を食い物とする。我々が来なければガーデン送りとなり、良いように造り変えられていただろう。不幸中の幸いだな」

「私が、そこまで追い詰めちゃったんだね……」

「聖女さま、泣かないで……」


 そんな言葉も聞こえていないのか、メーデンはパメラに抱きついたまま離れない。こんな従順な侍女を、自分は確かに捨てたのだ。


「私、最低だ……」

「パメラ、それ以上はいけません」


 しかしクリスティアは、その考えを制した。


「こういう考え方は難しいかも知れませんが、人の上に立つ者として、あなたはもっと自覚を持つべきです。何かを成せば何かを失うのは当然。そこにいつまでも未練があっては、誰もついては来ないでしょう」


 非情にシビアな物事の捉え方をしているクリスティアと、つい最近自我を確立したパメラとでは、まるで考え方が違うのも無理はない。それでも、パメラは目に映る全部を愛したかった。


「私もロザリーみたいに、みんなを救いたい。それって、欲張りさんなのかな……」

「多少の犠牲は仕方ない事。ですが、ロザリーの掲げる理想は真に正しき思い。だから、私達は戦うのです。歴史を紐解けば、正義とは勝利者にのみ与えられる栄誉。ならば最後に勝利し、全てを掴み取ればいいのですよ」

「うん……」


 クリスティアはいたずらにそう笑った。何か選択に迫られた時どうすればいいのか、指導者としてそれを教えようとしているのかもしれない。パメラはその言葉を覚えておくことにした。


「私はこの子達を守らねばならないが……どうする? 司令室は近いが、このまま進むか?」


 救出したマレフィカ達をすっかり従えたグリエルマが、二人に声を掛ける。


「確かに、パメラの事も守りながらの戦いとなると辛いですね」

「私もメーデンが離してくれないから動けないよ……」

「うーっ」


 パメラはメーデンを振りほどこうとするも、意地でも離れまいと彼女は地に根を生やす。すると力んだメーデンの腕から、ぽたぽたと血がしたたり落ちた。


「えっ、メーデン、血!」


 よく見ると紺色の袖が血で湿っている。臭いに血が混じっていたのは、直前に行ったであろう自殺未遂による傷が開いたためであった。ガーデンで慰み者にされる未来を悲観し、自害しようとしたのだろうか。


「まって、今治すから!」


 パメラはつい、いつものように再生の力を使う。すると、なぜだか血がピタリと止まった。めくった袖には、痛々しい傷跡が複数あったが血を流していたであろう傷口はない。


「メーデン、どうしてこんな事……」

「あら、でも新しい傷はどこにもありませんね」

「治癒魔法か? いや、これは……力が使えたという事か!?」


 パメラは試しに、光を放ってみる。それは、薄暗い塔の中をまばゆく照らした。


異能(マギア)が、使える……?」

「なるほど、分かったぞ。少し彼女を借りてもいいか?」

「うん……」


 グリエルマはメーデンに触れ、パメラやクリスティア、そして他のマレフィカ達に眠るカオスの姿をしっかりと捉えた。白と黒の天使に、巨大な凱旋門。素晴らしいカオス達だ。


「おお、見える、視えるぞ!」


 グリエルマの異能(マギア)である神美眼(カオティックアイ)は、カオスそれぞれの姿をその目で見る事ができ、さらには交渉によって直接力を借りることもできるというものである。以前ノーラの蘇生時において、さまよっていた彼女のカオスと直接交渉し引き戻したのもその力の賜物であった。


「間違いない。理屈は分からないが、彼女に触れている者はイデアの干渉から外れるのだろう」

「それは素敵……!」


 クリスティアもメーデンに抱きついては、皆に適当な命令をかけた。


「みなさんでお歌を歌いましょう、さんはい!」


 すると、メーデン以外が歌い始める。のんきなメロディーが静寂の塔に響き渡った。


「らーららー」

「やっ、やめないか! あーああー」

「ふふ、もういいですよ。さすがは歌姫、美しい歌声ね。それに比べて……」

「わ、分かっている! 歌は目下修行中だ!」


 とりあえずこれは幸運だった。この戦力不足の中、聖女の力が使える。クリスティアは、そのまま彼女を抱きつかせたままにして戦う事ができるかとパメラに質問する。


「うん、出来るけど……私、特に動かないし」

「ふふふ! 聖女さま、ずっといっしょですよお!」

「うー……」


 パメラは少し不服そうだったが、クリスティアはこれで自分も全力で戦えると鼻息を荒くした。


「では参りましょう、(かしら)を取りに!」

「ああ、引き返している暇はなさそうだ」

「私も、戦えるんだ……ふふっ」


 一筋の希望が、古い(えにし)で結ばれた人物によりもたらされる。パメラは嬉しくなり、自らの意思で歌の続きを口ずさんだ。それは、かつてメーデンからたくさん聞かされた、ガーディアナの子守歌。


「ああ……聖女さま……」


 まだ虚ろげの残る瞳から涙が流れ出す。かつて共に過ごした記憶が、彼女のヒビ割れた心をゆっくりと癒やしてゆくように。

 一同は清らかな歌に聴き入りながら、その先に待つであろう更なる困難へと歩を進めるのであった。


―次回予告―

 希望を、あるいは宿命を背負い集結する魔女。

 そこに待ち受けるは、最弱の司徒と呼ばれた男。

 虚栄すら、張り続ければ実像と変わる。


 第128話「アルブレヒト」

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