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第14章 囚われの魔女 登場人物

※14章までのネタバレ含みます。



ロザリー゠エル゠フリードリッヒ

 17歳。物語の主人公。かつての戦争において、マレフィカで一人生き残った少女。

 最弱の魔女であったが、マレフィカとして新たなる高み、融合の域にまで達する。

 全ては、仲間を救うため。その純粋な想いがカオスに認められたのである。


 【神魂(カオス)】 姫騎士ミラ

 誇りを源とする、神々しい黄金の鎧を纏う女性。その素性は不明だが、かつてはミラ゠ケーティという名の騎士であったらしい。


 【異能(マギア)】 感応(アイデンティティーズ)

 第五段階・実現。思い描く自分を実現させる能力を持ち合わせた最終段階。


 【神化異能(マグナ・マギア)】 聖域(サンクチュアリ)

 マレフィカの意識を加速させる。それはまるで周囲の時を止めたかのように作用する。


 【神化奥義(マグナ・アルカナム)】 クロス・インバーテッド

 サザンクロスの進化形。退魔のみならず、様々な悪意、絶望すらも切り裂く逆十字を刻む。彼女の思いは忘却(オブリヴィオ)からも魔女を救う。


 【融合(ユナイト)】 黄金の騎士(ナイトオブゴールド)

 黄金の剣と鎧、すなわちミラの装備を身につけたロザリーの姿。

 精神世界での対話により、ミラとロザリー、互いが認め合う事で融合した。この段階へと至ると、カオスそのものが物質化(マテリアライズ)され、その身に纏う事を許される。この際、オブリヴィオさえも凌ぐ力を得られ、神の力、最終マギアであるマグナ・マギアの力を振るうことができる。

 今回は仲間のために発現する事ができたが、まだ自在に扱える訳ではない。




琴吹桜子 (コトブキ サクラコ)

 14歳。東方、イヅモ国の忍び。幕府お抱えの隠密組織、紅の陣所属。

 闘技場で不運にもリュカと当たり、ありったけの忍びの技を駆使したが敗北した。油断もあったが、そもそもの戦いにおける経験値が違った。

 その後に起きた争乱によりライノスへと人知れず宿った恋心は消え、彼女はまたひとつ大人になる。


 【神魂(カオス)】 犬神プロキオン

 烏帽子をかぶった和装の犬神。サクラコの精神が安定しているためか、最近はめったにその姿を見せる事はない。もしかするとイヅモ国以外の、霊気の弱い土地にまだ慣れていないのかもしれない。


 【技能(スキル)】 含み針

 しびれ薬を塗りつけた針を噴射する。邪道ではあるが、これもれっきとした戦術。


 【技能(スキル)】 霧隠れの術

 特殊な火薬玉を地面へ投げつけ、煙と水蒸気を発生させる。瞬く間に辺りは霧に包まれる。


 【奥義(アルカナム)】 鎧通し

 不殺の先にたどり着く、体術の奥義。どんなに重装甲であろうと、その衝撃は内部を穿ち貫く。




リュカ゠レイフォン

 17歳。クーロン国の仙者になるため修行中のマレフィカ。

 ロザリー達と別れた後改めて仙者の教えを受け、妖仙の呪いをある程度克服した。

 さらにマレフィカの力にも目覚めるが、そのあまりの強さへの渇望が歪みを生んでしまう。


 【神魂(カオス)】 猿神アルニタク

 全身に帯を巻いた猿の化身。力を追い求める者に宿るといわれる。かつてはゴクウとも呼ばれたらしい。


 【異能(マギア)】 放神(ほうしん)

 リュカの周りを覆う闘気が実体化したもの。攻撃や防御と自在に操る事ができるが、その範囲は狭い。


 【技能(スキル)】 神倒滅脚(しんとうめっきゃく)

 凄まじい回転蹴り。神をも倒し滅ぼすというその名は、決して大げさではない。


 【技能(スキル)】 命兇死衰(めいきょうしすい)

 人体の点穴、その中でもとりわけ危険なものを数カ所に渡り突く。これを受けた相手は衰弱し、やがて死に至ると言われる。


 【忘却化(オブリヴィオ)】 偽神リュカ

 我を忘れたリュカが、猿神の巨大な力に取り込まれた状態。内功により肉体が極限まで強化され、自己回復すら行う。さらに放神を幾重にも展開し、恐ろしい速度と威力で繰り出し続ける。強さを純粋に求めるため、どこまでも攻撃的。




コレット゠ルビー

 20歳。死神の館の主。冥王見習いのマレフィカ。見た目は子供だが成人している。

 ある目的のためアルベスタン王へと対峙したが、彼の卑劣な策略により忘却化してしまう。最愛の父の死をきっかけに、彼女は真の冥王となった。


 【神魂(カオス)】 冥王プルートー

 黒く禍々しい骸骨の王。かつて冥界を支配していた上位のカオス。


 【技能(スキル)】 騒がしい霊(ポルターガイスト)

 何かに乗り移り、内部で暴れ回る悪霊。並みの人間ならば発狂する。


 【魔道具(アーティファクト)】 死者の指輪

 装着者の死後発動するマジックアイテム。生者の生命力を吸い上げ、自分のものとする。元々は冥王の所有物であったが、彼が魔王に殺された後人間界へと持ち出され、数々の商人の命を犠牲にアルベスタン前王の下へと辿り着いた。前王はこれを使い死をも乗り越える事で、ここに一大帝国を築き上げたという。


 【忘却化(オブリヴィオ)】 偽神コレット

 ただ、全てに等しく死をもたらす存在となったコレット。凶暴性はないが、その近くの生命体全てを朽ちさせ自らの孤独を埋めるという行為に(ふけ)る。死という概念を超えた存在であるため基本対策方法は無く、一度生まれると世界が滅ぶとまで言われる。



クリスティア゠ローランド

 17歳。ローランド王女。王族唯一の生き残りである。

 ロザリーという生涯を誓った騎士に迎えられ、これまでの受動的であった弱さを振り切った。

 世界へと立ち向かう覚悟と共に、彼女の言葉は現実の出来事へと変わる。


 【神魂(カオス)】 審判者フォーマルハウト

 カオスとしてはやや風変わりな、羽根と目玉の付いた凱旋門の姿をしている。その姿が現れるとき、どんな戦であろうと勝利をもたらすという。


 【異能(マギア)】 勅令(エディクト)

 クリスティアの認識する相手一人に向け放った言葉が、絶対的な強制力を持つ。これを打ち破る事は誰であろうとほぼ不可能と言っていい。




ヴァレリア゠グリューエン

 16歳。かつてジューダス率いるマレフィカの軍、夜明けの旅団に所属していた。その中で唯一力に目覚めなかったため、皮肉にも生き延びる事となる。弱いために生き延びた、どこかロザリーと似た境遇を持つ少女。

 彼女は悲劇の後、忘却化した姉達と戦う中でマレフィカを救う力とルーン文字による魔法剣術を習得し、孤独な旅を続ける。


 【神魂(カオス)】 白銀の騎士

 二刀を携える、若い白銀の鎧の男。その形相は深い怒りを物語る。


 【異能(マギア)】 救いの力

 数々のオブリヴィオをその手にかける程のマギア。詳細は不明。


 【技能(スキル)】 護法剣クリスタロス

 ルーンを描き、魔法に対する障壁を展開する。防御性能はかなりのもの。


 【技能(スキル)】 護法剣アルガリータ

 自身を対象に、傷を癒やす。他者に使う場合、極端に効力は落ちる。


 【奥義(アルカナム)】 閃光のアルカンシェル オレイカルコン

 ヴァレリア最大の奥義。幾重にも描いたルーンから、光の滅線を発動する。




ティセ゠ファウスト

 16歳。世界を変える願望を持つマレフィカの魔法使い。火炎魔法を得意とする。

 ディーヴァとは師弟ではないが、いい関係に落ち着いた。

 久しぶりに会う仲間を見届け、ある決意を固める。



ディーヴァ゠ギルガメス

 19歳。アバドン国一の部族、ギルガメスの女戦士。暁の勇者と呼ばれる。

 ロザリーより先に融合の境地へと至っていた底知れない女性。

 少しずつ仲間というものに触れ、守りたいと思うようになった。


 【神魂(カオス)】 戦士ベラトリックス

 カラフルな鳥の羽根をや戦化粧を施した漆黒の肌を持つ女戦士。


 【異能(マギア)】 旋風(トウルビヨン)

 自在に風を操る能力。そよ風から暴風、果ては竜巻まで起こすことが可能。


 【神化異能(マグナ・マギア)】 ディンギル()の嵐

 広域に嵐を起こす。アバドンでは死の風に対する唯一の対抗策であった。


 【融合(ユナイト)】 暁の勇者(ブレイブオブドーン)

 彼女は融合を神卸し(ウヌス・ムンドゥス)と呼ぶ。アバドンでの勇者の儀式の際、彼女は目覚めた。それは、底の無いアバドンの大穴へと飛び込むというものであり、迫り来る死の寸前、自ら嵐を起こし生還したという壮絶なものであった。この際、ディーヴァは羽根をあしらった民族衣装と戦化粧を施した戦士へと変わる。




クロウ゠デニール

 40歳。ブラッドの親友。長槍を操る、元ローランド騎士団親衛隊隊長。

 未だその実力を発揮する機会に恵まれない男。何度も言うが、割と強い。

 姫を救出できた事で、くたびれた印象は払拭(ふっしょく)できたはずである。




ライノス゠ガルディ

 31歳。ガーディアナ第九使徒。精鋭部隊によるガーディアナ辺境遊撃隊を率いる。

 敵でありながらロザリーに思いを寄せるも、魔女達に立ちはだかる。果たして、その真意とは……。




妖仙ハマヌーン

 年齢不詳。猿の面を被った妖仙。リュカの兄弟子。

 なぜか妖仙としては極めて温厚であり、こういった武闘大会に現れては優勝をさらっていく風来の生活をしている。

 今回リュカとの死闘で拳を絶つ覚悟であったが、それを生き延びさらに成長したリュカとの再戦に胸を躍らせ、高みを目指し続ける事を決めた。


 【技能(スキル)】 拳魂一擲・絶けんこんいってき・ぜつ

 リュカの得意とする技の発展、完成形。億は超える正拳突きの果てに習得した。


 【奥義(アルカナム)】 天地開闢(てんちかいびゃく)

 もはや星と一体化するほどの闘気を、自身を依り代にして放つ最終奥義。まともに受ければオブリヴィオといえどひとたまりもないだろう。




アルベスタン王

 二年程前に世代交代した新しい王。とはいえ、もう60近い。

 クリスティアに執着するも、我欲の果てに醜い怪物となる。闇の住人となった彼は、最終的に跡形もなく消滅した。




フラン゠ルビー

 コレットの父。ルビー商会という宝石商をまとめる、大陸を股に掛ける程の豪商。

 数奇な運命の果てに再会した愛娘コレットに命を託し、死んでいった。だがその記憶はすべてゲイズの中にある。




傷の男ヴェイン

 海を隔てた大陸、ネオエデンの銃士。数々の武勇伝を持つが、相手が冥王であるという悪運に倒れた。




老僧ハートマ

 貧しい地域の民を救うべく大会へと参加した老僧。その実力は大会でも1、2を争うが、オブリヴィオの前では為す術もなかった。


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