主人公断る
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マークとの昼食を終え、エプス商会専用の獣車で用意してもらった家を見に行く、マークとハヤトの2人
(この人、実は暇なんじゃね?)
などと思えば、すぐさま
「ハヤト君は、エプス商会にとって上得意なお客様になる可能性があるからね、バカールが居るならともかく、居ない時は店の代表である、僕が案内ぐらいするさ」
心理士顔負けの事を言われる。うかつに顔に出すことも出来ない、結局それならばと、カールとシャロンの言っていた、師匠の話を彼は聞いてみることにした。
「2人の師匠?気になるのかい?」
学生街で聴いた2人の噂話をマークにする、ハヤトはカールとシャロンがどれくらい強いか分からない、2人と知り合ってから、戦ってる姿を見た事はない。旅の途中で知り合ったが道中は何にも襲われなかった、カールからシャロンは高スペック女子とは聞いてるが実際見た訳でもなかった。
噂されるぐらいだ、カールも高スペックだと思う。
この世界で自分がそれなりには強いとは思ってるが、最強とは思ってない彼としては、凄いと噂されてる2人を育てた師匠には興味がある、戦いたいとも師事したいとも思ってないがどれくらい強いかぐらいは知っておきたい。
目立ちたくない、面倒を避けたい、普通にノンビリ生きたい彼としては、強い人間の基準は知っておきたい
(カールとシャロンと出会って、王女とのラッキースケベにEDになった俺…面倒事への道を突き進んでる気がするのは俺だけかなぁ)
学生街でのカールとシャロンの噂話を聞いたマークは、あの2人がねぇと少し笑いながら2人の師匠について教えてくれた。
「2人の師匠の名前は、ステリオス・ウィズダム、元Sランク冒険者で、今は王国騎士団団長でこの国最強の戦士だよ」
(へ〜この国最強の戦士ねぇ〜どのくらいの強さか見てみたいなぁ)
自分で戦いたいとは思わないのがハヤトである。アニメやゲームの主人公の様に強い奴と戦いたいなんて思わないのだ。
「ステリオス・ウィズダムの名を聞いて、その程度の驚きかい?ハヤト君は本当に世間知らずなんだねぇ〜」
呆れた声でマークから言われたハヤトは
「すいません、ずっと人里離れて暮らしてたんで」
「仕方ないよ、これから学ぶ機会は幾らでもあるんだし、さぁ着いたよ。とりあえず見てみようか?」
着いた事を告げられ早速見てみる事にする。3件ほど用意したと聞いていたので、その全部を見るつもりだった。特にこだわりもないのだが、生活しやすい家に住みたいとは思っていた。
用意されてた家の場所は全部平民街にあった。全部似た様な造りではあったが、その中でも作業場に出来そうな広さの部屋と地下室のある家に決め、マークにその事を言って早速売買契約を結び、支払いをすませた。
(異世界でマイホームかぁ…まぁ1人だけど)
手続きの関係で今日から住むのは無理だが、明日からは住めるとマークから聞いて感慨深くなるハヤト明日からの家のある生活を楽しみに思いながら、マークの店を出ると、
ボロボロになった、カールとシャロンがふらつきながらやって来た。少し驚いたが、師匠と訓練でもしたんだろうと当たりをつけたが、別の事を思い出した。
(忘れてた!メシ食う約束してたんやった)
「大丈夫か?師匠のとこに行ってたんじゃなかったの?」
「ああ大丈夫、師匠との稽古はいつもこんなもんだし、今日は軽めだったしな」
「そうよ、今日はハヤトとの約束があるから早めに切り上げたし」
(軽め?早め?それでこの有様かよ)
背後を見れば見送りに来てたマークがニコニコしながら
「ハヤト君も学院を受験するなら稽古を受けてみたらどうですか?」
「そうだよ、ハヤトも一緒に稽古しようぜ、師匠に紹介するからさ」
「そうよ、そうよ、ハヤトも私達と一緒にやろう」
心底そんなものに参加したくないハヤトは
「やめとくよ、さっきマークさんから聞いたけどかなり凄い人なんでしょ?そんな人の稽古についていける自信ないし、試験前に怪我したくないよ、シャロンなら治してくれるだろうけど、流石にそこまでして稽古したくないし、それに2人共忘れてないかい?アリエとマークさんに頼んでくれたんだろ?そっちが先なんだから、2人の師匠には試験に受かったら、稽古をつけてもらうよ。」
そんな風に言って断る、それを聞いた2人は残念そうにだが納得する。自分達が頼んだ事を忘れてたらしい。そんなやりとりを見ながらマークは
(まぁ、ハヤト君はもっと凄い人物に稽古してもらってますからね〜」
笑みを浮かべながらそう思っていた。
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