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神魔間隙アウルファイン

コスプレ傭兵バラードの、汚い部屋の様子

作者: 束間由一


 


 私は、ブレイツ=イマディオ。

 共和国特殊部隊「アウルファイン」のメンバーです。


 今日は、私のおねーちゃ……姉であるバラードの部屋にこっそり入ってみました。

 帝国相手に一騎当千(?)の活躍をしてる傭兵あがりの勇猛な戦士である姉ですが、とにかく私生活は怠慢の極みでありまして、この私がいつもそのフォローをしているんです。姉の部屋は、いつも鍵がかけられていて一回も入った事が無かったんですが、今日たまたまドアのノブを握るとあろうことかいい加減な管理の関係でしょう、鍵がかかっていませんでした。なので、たまには掃除でもしてあげようと思ってこうしてほうきを持ち中に入ったわけです。


 さて、この部屋には行ってまず感じた事は、この部屋がとても「臭い」と言う事です。

 何と言うか、女らしさのかけらも無い、魚介類の干物のようなツーンとした刺激臭と得もいえぬ甘い匂いやお酒の匂いがが重なって不快極まりありません。こういうのを「異臭」と言うのでしょう。こんなところで寝たりなんなりしているかと思うとため息しか出てきません。


 そして次に、気になったのはその衣装の多さ。そこら中に散乱しています。アウルファインで稼いだ給料は、全部これに使ってるんじゃって思うくらい沢山あります。拾い上げてみると、その種類は多岐に及び、くたびれたシャツや汚いズボンみたいなのもあれば、真っ白で花嫁衣装みたいな豪華なドレスや異国の民族衣装、バニーガールみたいなどえらく際どい服もありました。こんなものどこで使うのでしょうか? まったく、姉の行動は理解できぬものが多いです。こんなものを買うくらいならくらいなら今後の為に貯金しておくのが一番でしょうに。


 私はふぅとため息をつきました。

 細かいほこりが辺りを飛び交って、思わずくしゅんとくしゃみが出てしまいました。鼻を一度擦ると、私はよし! と意気込んで掃除を始めることにしました。



 姉が帰ってくるまでには、しっかり綺麗にしておきたいと思います。





 










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