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天使に触れた日

オフィーリアによって転生された俺は今・・・

絶賛戦闘中だ!!


あの馬鹿、送る場所考えないから

変な猪みたいなモンスターの大群の真ん中に出ちまったじゃねえか!!

その数ざっと四十匹


「ルシファー!!ヘルプミー!!」


走りながらルシファーを呼ぶが・・・・来ない!?


「我が主、申し訳ないが少し待ってくれ!!」


ルシファーから念話が入る


「何でだよ!!」


「にゅ、入浴中だったのだ・・・」


え~!


「分かったなるべく早くしてくれ、俺はまだ魔法の使い方とか知らないんだから」


「分かりました、とりあえず武器を創造して戦っていてください」


言われたとおりに武器を思い浮かべる

そして現れたのは二本の剣


「とりあえず相手のこと調べなきゃ」


俺はオフィーリアから貰った知識から

このモンスターの情報を探す


「あった!」


名前 ボアロ

ランク C

弱点 火

備考 縄張り意識が強く群れで行動する

縄張りに侵入すると攻撃してくるが

直線的攻撃しかしてこないため倒すのは容易


モンスターのランクは下からC,B,A,S,SS,SSSと六段階ある

ちなみにSランク以上は危険指定モンスターで中でもSS,SSSは神格と言われ数が少なく出会ったらまず倒せないと言われている


「よし、これならいけるか」


振り返りボアロたちと対峙する

一体ずつ確実に止めを刺していく

すると残り十体程度になったときボアロたちが何かに怯えるように逃げていった


「なんだったんだ・・・?」


そんなことを考えていたら


「きゃーーっ!!!」


森の奥から悲鳴が聞こえた

悲鳴のしたほうに向かうと一匹の大きな狼と気を失っているのであろう女性がいた


とっさに女性と狼の間に入る


「でかいな・・・」


女性のほうは目立った外傷は無いし気絶してるだけみたいだ

それなら


「こいつの情報は」


目の前でこっちを睨んでいる狼の情報を探すと


名前 シルバーウルフ

ランク S

弱点 雷

備考 ウルフの中ではフェンリルの次に強い

頭がよく、スピードが速い

推奨ギルドランクはS


「強いな・・・いけるか・・・」


もっている双剣をかまえ

シルバーウルフと対峙する


シルバーウルフが噛み付こうとしてくるのをかわし、双剣で切りかかる

それに対し体を捻って斬撃をかわすシルバーウルフ


この間約二秒

女神に能力貰ってなかったら即死だったな・・・


次で決めるつもりなのか、シルバーウルフの周りに大量のマナが集まり始める

集まったマナが手に集約されていく

おそらく爪による攻撃なんだろう

俺も双剣を構えなおす


シルバーウルフが飛び掛ってくる

マナの集約された前足を左の剣でいなし、逆の手で胴体を切る


「何とかなったか・・・」


「お待たせしました!我が主」


今頃来てもな・・・


「もう終わったぞ?」


「申し訳御座いません・・・」


いや、別にしょ気んでも


「大丈夫だからそんな顔すんな、それよりまずはこっちが先だろ?」


とりあえずルシファーに空間魔法を使ってもらいシルバーウルフを突っ込み

女性のほうに近づく


「ルシファーは戻っといたほうが良いんじゃないか?」


「ご心配なく、こうすればよいのです」


そう言ってルシファーの体が光に包まれる

光が収まるとルシファーの姿が白猫になっていた


「これで誰にも分からないでしょう」


そういって肩に乗る


「確かに分からないが・・・なぜ肩に乗る?」


「乗りたかったからです!!」


さいですか


そんなやり取りをしていたら女性が目を覚ました


「お、気が付いたか。あんた、大丈夫か?」


「あ、はい。助けていただいたみたいでありがとう御座います。」


「それは良いんだが、如何して一人でこんなところに?」


「ギルドランクを上げるために訓練で此処まで来たんですけど」


此処は手頃なモンスターが多いからだそうな


「町まで一緒に行ってやるから案内してくれないか?」


「分かりました、あの・・お名前は」


「ん?あぁ、コウキだ。この猫がルシ」


「コウキ様ですね?私はソフィーと言います。よろしくお願いします」


「あぁ、よろしく」


軽く挨拶を交わし町に向かって歩く


取り留めない話をしながら歩くこと一時間

大きな町の前に着いた


「コウキ様、ありがとう御座いました。」


「別に良いよ、俺も町の場所知りたかっただけだし。」


「コウキ様はこの後は?」


「一度森に戻って訓練してからまた来るよ。ギルドにも入らなきゃいけないし」


「ギルドに入っていないのですか!?」


そりゃ今日来たばっかりだからな

ちなみにギルドランクはE,D,C,B,A,S,SS,SSS,Zの九段階SS以上は二つ名持ちになる

現在Zランクはそれぞれの基本属性の帝

炎帝、水帝、雷帝、風帝、土帝、暗帝、聖帝そして全ての帝を束ねる全帝の計八人である


「ずっと旅をしてたから。町を見るのも久しぶりだ」


そうですかと言い何かを考え始める


「コウキ様、この町に入るときにあそこの門番にソフィーに会いたいと言って下さい。そうしたら私が町をご案内しますので」


「分かった。おそらく明日か明後日にまた来ると思うから。そのときに呼ぶよ」


「分かりました。それでは私はこれで。」


ソフィーと別れ森の湖まで歩く


「我が主、これから如何なさるおつもりで?」


「とりあえず魔法が使えないと何もできないからな・・・体術で倒すのにも数が多ければきついからな」


「かしこまりました。それでは、私が魔法の使い方を教えます。まずはマナ、所謂魔力です。これを感じて頂きます。」


俺のほうに手を差し出すルシファー


「私の手を握って目を瞑ってください」


言われたとおりにする


「それではマナを流しますね?手のひらに集中すれば私のマナが感じられるはずです」


手のひらに波打つ薄い層のようなものを感じる

これがそうか?


「分かったようですね。それでは今のを今度は私に流してみてください?やり方は同じですので。」


「分かった」


ルシファーにマナを送る感じ・・・

まず体内のマナを手に集めて・・・それを送る


「はい、出来ましたね。それでは次は各属性魔法です」


こんな感じで空が暗くなり始めるまでルシファーに魔法を教えて貰った

お陰で基本属性の神級までは扱えるようになった


ちなみに魔法は初級、中級、上級、特級、神級の五段階ある

上級までなら訓練すればある程度使えるようになるらしい。

特級は人間では化け物エルフや魔族でも一部の者しか扱えず神級はその名の通りほぼ神に近い者しか扱えない代物

大天使のルシファーも神級は一発が限度らしい。

それほどにマナを消費する。

俺には関係ないがな


「さすがに今日はここまでにしましょう。」


「分かった、じゃあ家作るから待ってて?」


そういって創造を使い湖の辺に家を作る


「よく家なんて作れますね・・・」


「頭で考えればいいだけだからな、これくらいは出来るさ。それに、女性に野宿させるのは嫌だし」


「ありがとう御座います。それでは明日は特殊属性の訓練ですので」


「分かった、じゃあ部屋にいるな」


自分用に作った部屋に入りベッドでうずくまる


「おれ・・・生き物殺して・・・うぁ・・」


頭を抱えて涙を堪えていたら突然温かいものに包まれた

なにが起きたのか分からずに頭を上げたら翼で俺を包むルシファーが居た


「ルシ・・ファー?」


「我が主、涙を堪えないで下さい。あそこで主がシルバーウルフを切らなければあの少女が死んでいたのです。主はあの子を助けるために仕方なくきったのです。主は悪くありません。ですが主はまだ十五歳、泣くなというほうが無理です。生き物を殺めるのは初めてなのですから。ですから今はどうぞ、ルシファーの胸で泣いて下さい。」


「ルシ・・ファー・・うっ、うわぁぁぁっ!!」


ルシファーに抱きしめられ今まで堪えていたものが溢れ出した

嗚咽をはきながら、ひたすら泣き続けた

俺が泣いている間ルシファーはずっと抱きしめていてくれた


三十分程泣き続けようやく落ち着いた


「落ち着きましたか?」


「うん、恥ずかしいところ見せてごめん」


「恥ずかしくなんてありませんよ、あの涙は主が優しい心の持ち主だと言うことの証拠なのですから」


そういって微笑むルシファーに見とれていたのは秘密だ


「主、そろそろ寝ましょう」


「そうだね、後その主って呼ぶの止めてくれないかな?」


「ですが私は主の使い魔で・・・」


「それ、使い魔とか関係ないから。俺とルシファーは対等だ、俺とお前はパートナーだと思ってるから。」


「パートナー?それじゃあ主のことなんて呼べば・・・」


「普通に名前で呼んでよ。呼び捨てでさ」


「分かりました。よろしく、コウキ」


「あぁ、よろしくだ」


ルシファーも部屋に戻り俺もベッドに入り

そして眠りに付いた


これが俺と天使の始まりだった

これからも色々あるだろうけど、ルシファーとなら何とかなりそうだ

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