表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
④愛玩の舞姫  作者: 邑 紫貴
オマケ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/24

感謝短編2 『媚薬』

これは、多分・・2013年(?)のバレンタイン企画で、読者様への感謝として作成した短編です。(なので唐突に終わります。ご了承ください。)

 作中で言うと、恐らく20人の選別期間の初め頃かと思うのですが・・

ロストとブレシニーは最後まで会っていないハズなので、『夢落ち』だと思って読んで下さい。

お楽しみ頂けると嬉しいです!





「ロスト、何を作っているんだ?」


「セイラッド、勝手に入るな!!

・・古い文献で見つけたんだ。『ビヤク』と言う・・魅惑の薬だ。興味深いと思わないか?」


真面目な表情で、セイラッドに語るロスト。

セイラッドは、ロストの輝いた目に・・媚薬を知らないのを悟り、心の中で笑った。

ロストの肩に手を置き、ニッコリ。


「面白そうだね。出来たら、俺にも頂戴♪」


「・・?実験に付き合ってくれるのか??」


首を傾げたロストに、セイラッドの口元が緩む。


「・・ぶっ・・くはは!!ダメだ、我慢できない!!

ロスト、俺さ・・その効き目、聞いたことがあるんだ。」


「本当か!!」


探究心に、詰め寄るロスト・・

普段の冷静なロストと異なる反応に、セイラッドは嬉しくなって・・悪戯心が急かす。


「ロスト、出来たら・・試してみろ。くくっ・・もちろん、俺も喰う。

ふふ・・効き目は、お互いに別の所で試そうぜ?」


ロストに、ビヤクを完成させるように促した。


「セイラッド?俺は、どこで試せばいい?」


ビヤクは、気持ちを急かしながらも心地よい効果があると言う。一体どこで試すんだ??

そんなロストの疑問に・・


「出来たら教えてやる。」


そう言ったセイラッドは、ニヤリと意味深な笑顔を向ける。



「セイラッド、甘さはどうする?」


「選べるのか?」


「甘い方が、服用しやすいと書いてある。」


「くふふ。じゃ、激甘で♪」



 薬が完成し、セイラッドは迷いもなく口に入れた。


「はぁ・・本当だ、心地いい・・

ふふ。ロスト、それはお前じゃなく“舞姫”に喰わせろ。

俺は、消える・・くくっ。干渉は、するなよ?」


なんと言うか、色気の増したセイラッドは、いつもより大人びた雰囲気で出て行く。

残されたロスト・・


セイラッドの言葉を無視し、毒見をせずにブレシニーには、食べさせるわけにいかない・・

そう思い、口にビヤクを入れた。


甘い・・口に残る不思議な味。



「ん?別に、何ともない?」


そう思ったのは一瞬の事。ジワジワと体が熱を発し、今までに味わったことがない感覚を味わう。

それが感情を急かすように、熱と共に激しい衝動へと変化していく。


これが、ビヤク・・



「ロスト、ご飯は済んだ?」


【ドクッン】

きれいな声に、衝動が高まる。


入り口に居るのは、久しく会っていないブレシニー。

視線をむけたロストに、彼女は微笑んだ。


その笑顔に、理解の出来ない感情がロストの思考を乱す。


「・・どうしたの??」


近寄るブレシニーの姿に、ロストは慌てて静止を促した。


「ダメだ、近づくな。

何だか、おかしいんだ・・俺、何をするか・・」


「・・良いよ?おかしくなって・・

私を求めてくれる?ロスト・・今まで、私・・」


ブレシニーの今までに見たことがない、恥じらいの表情。


「ブレシニー・・この感情は、何だろうか・・?

理解できないまま、薬に翻弄される・・駄目だ。間違っている・・」


「・・間違いも、あなたには必要だと思う・・

ロスト、お願い・・・・」




 ロストが媚薬の効果で誘われて見たものは、彼の奥底に眠る小さな願いだったのかもしれない。

ほんの少しの、小さな幸せ・・それは彼の内に、確かに存在していた。




end


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ