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№3   情報



【マロリア暦 985年 6月中頃】

 アレンです 話が前後するけど母上の許可が下りたので病気から回復して翌月から姉の家庭教師から勉強を習い始めました。この世界は、一日24時間、一週間6日、一ヶ月30日、一年365日、現在、僕(自分)が居るラグレシア大陸と肌の色が黒や褐色の人間や亜人が住んでいると言うフーリア大陸、距離があり大陸間の国家での交流は無いが商人達が量は少ないが交易を行っている


 この世界には人間以外に多くの亜人達「 獣人(竜人、犬型、猫型、爬虫類(リザードマン等)、他)、半妖精族(エルフ、ドワーフ、ホビット、他)、魔人族、その他(吸血鬼、ライカン、他、)」が存在して それぞれ部族単位、町、国等の単位で暮らしている 


 僕達の属してる国は、ラグレシア大陸の西側、ユーロパと呼ばれる地域の中央にあるヘリセン王国、千年程前に人間が元々この地に住んでいた亜人を取り込んで起こした国で人口:百万~二百万人(戸籍がないので大まか 種族人口比 人間:5、亜人3、その他:2)、伯爵領の人口:十万人(先先代の領主が戸籍制を導入してるのでかなり正確)で伯爵領の割りに領地も広く治める町や村も多い為、人口も多い


 世界の人口割合、獣人>亜人>人間>混血種>半妖精>その他>魔人


この世界には魔法が存在していて人間や亜人達が使う 汎用魔法(体内の魔力を用いる)、精霊魔法、固有魔法(固体毎に持つ特殊な魔法)、神聖魔法(邪神でも神聖魔法と呼ばれる)が存在する


 魔法を使える割合、人間:10%以下、亜人:50%、獣人:1%以下、半妖精:99%、魔人:99%、その他種族:10%以下、


魔法の種類の割合(人間) 汎用魔法>神聖魔法>固有魔法>精霊魔法

   〝    (亜人) 汎用魔法>固有魔法>精霊魔法>神聖魔法



   

【マロリア暦987年10月】

7歳になり魔法の基礎勉強はじめました。 魔法が使える歳になって一番最初に習いたい魔法は何か先生に訊かれたので解析魔法と回復系魔法と答えら先生に感心されちゃいました。(幾つになっても人に褒められると気持ちいいものです)


殆どの子供は、攻撃魔法を教えて欲しいと言うそうです。


 解析魔法とは、物や人体の状態や成分、用途が分かる魔法です。


回復系魔法は、魔法を受ける側の人体情報(DNA)に基づいて復元、状態回復を行う魔法、だから先天的な病気や体の異常、奇形には効果がありません

精霊魔法の回復系や回復薬の効果も同じで先天的な病気には殆ど効果ない様です。


 先天的な病気や奇形を回復出来るのは神の力を行使する神聖魔法のみ!例外的に同様の効果を得られる固有魔法が存在すると記載されてる文献があるが、現時点では、まだ確認出来て居ない様です。


先生の話では、神聖魔法の様な回復系固有魔法が使える魔法使いが居ても厄介ごとに巻き込まれない為、名乗り出ないんじゃないかなと話してました。


 10歳の誕生を迎えた そんなある日、訓練で躓いて手の平を擦りむいて(擦り傷って意外と痛い)、「あ痛た…」『痛みよ消えろ早く直ってと傷を押えると白い光が…』 手を離すと傷が消えてた。


『僕の固有魔法って回復魔法だったの?』




【マロリア暦990年 5月】

 10歳の誕生日に以前からお願いしていた領地(ブレストって言う川沿いの人口100人程度の村とその周辺)を期限付き(婿に嫁ぐまで)と言う事で母上に貸して頂きました。


場所は、王国の北東にある伯爵領の更に北東で海に流れる河を挟んで隣国のゲルト王国と面している、川幅が200m以上あり流れも速く真冬でも川が凍らないのでこの地域での戦闘は殆ど起こりえない 起こっても小規模なもの この場所で元の世界、転生する度に色々な職業で働いていた僕の知識を使って領地を少しでも豊かにすべく活動開始!


 領地までの距離は、屋敷の在る町から徒歩で4時間(休憩を入れ5~6時間)、約15~20km、二頭立ての馬車だと1時間半、休憩を入れても2時間の距離、先ずは農法の改革前に村人の人心を把握!と言う事で解析魔法で手に入れた薬草を調合して薬を作り回復魔法と併用して村人の治療を始めたのですがとても好評です。(固有魔法は使っていませんよ バレると厄介そうですし)農法の改革と平行して衛生面の導入は必須なので週の内4日は村に寝泊りして改革を進めてます。


 そんな中、自分の固有魔法が只の回復系魔法じゃない事に気が付きました。 もともと足が弱かったり目が見えない人に実験してみましたが効果があるので回復魔法と言うより神聖魔法に近い(益々誰にも言えないよ…)


 村人には「出来るだけ他の村や町の人に伝えないで下さい」と言ったのですが何て慎ましい御方なんでしょうと村人に好かれるのは良いんですが最近、【村人は無料で治療が受けられる】との噂が広まり周辺から村へ転居してくる人が増えてる(本当に不味い)


 このままでは色々大変だよ!不味い!村人と後から転居した人に軋轢が起こってしまうので 村の改革の後で始める予定だった村周辺の開発を前倒しして始める事にしました。

うぅ何事も計画通りには行かないもんだ


 それと飼犬のベン17歳なので寿命に近いハズなんだけど最近とても元気なんだよね 


 先月、実家でいつもの様に明け方の散歩へ誘ったらベンが凄く弱っていたので「元気になって」としばらくベンを撫でてたけど薄い光にベンが包まれ目を覚ましたと思ったら元気になっちゃって庭中走り回ってるけど… なんだか若返っている気がする…


 農地の改革に使う堆肥です 華蓄や人の糞を二年~三年寝かせると良い堆肥になるのですが間に合わない 魔法で何とか成らないか自分なりに調べたのですが今まで取り組んだ人が居ないので文献にも無い


 悩んで家畜の糞の前でもしかしてと思い試した事が固有魔法で発酵!と願ったら空き地に置かれた居た糞が薄く発光したと思ったら いい感じで糞が堆肥なった。と言う事は僕の固有魔法は神聖系回復魔法とも違う?それじゃいったいなんだろう?


 最近、家に帰らず開墾や治水など土木工事業者の様に働いていたら母様や姉達から手が荒れてるとか肉体労働なんて若い男の子がする事じゃありません!とか言い始めたので現場監督や設計、魔法を使った作業程度に止める事にしました。 うぅ体動かすと体力作りと訓練も兼ねて一石二丁なのに…


 一般魔法の土木系を使い 切った木の切り株を掘り起こし岩や石を地面の中から掘り起こし地面を平らにしたり、水路や土塀を作ったり 下水や水道を作ったり土木系魔法楽しいんですけど!


 屋敷のある町からこの村まで道を平らに修繕したり新たに開発した村と町の主だった道はローマ方式に近い敷き石を詰めた街道にしました。


 前世、息子と遊んでいた都市作りのゲームみたいでとても楽しい 何も無い場所に道が出来たり建物がどんどん建っていくのって男心をくすぐるよね!


 誕生日に頂いた 村と新たに開発してる町ですが事前に地理的条件(川に面していて海が近い)を地図で確認、そして気候を領内の文献でしらべ、実際に現地調査を行い、治水さえしっかり出来れば町の周辺の土地も畑として十分やって行けると確認してこの場所を開発地に決定した。


 領地の活性化や効率化を進める為に簡単な算数と読み書きが出来る為、早めに学校を作らなければ 紙や万年筆も欲しいけど予算が余り無いので魔石や薬などを売って工場建設の予算に当てます


 新たに精製、抽出、分離、合成の魔法を勉強したので鉱山から使う石からチタン、クロム、マンガン、鉄、ニッケル、アルミ、銅、亜鉛、その他いろいろ作る事が出来る様になりました。


ベースの鉱石が近くに在れば精製の効率が高まります、例えば鉄鉱石が近くに在れば鉄は少しの魔力で容易に精製出来るし 領地内の鉱物の採掘場でインゴットに精製して開発地まで馬車で持ってきて加工してるのでかなり効率がいい


 後で教えて貰ったけど普通は個人の魔法で大量精製なんて普通無理だそうです 第一、魔力が持たないとか… やっちまった(苦笑)


 それと解析魔法を使用して疑問に思った事があります 葉っぱ等の鑑定で色で効能の違いが分かるのは魔法の効果だと理解出来るのですが鑑定品の知識ってどこからくるのか?


 鑑定魔法の仕組みを調べていて神話(古代魔法王国)時代の魔力ネットワークの存在があるのでは?と思い調べています。


現在分かった事では解析魔法を改良し呪文にマーカーを仕込んで幾つかの中継局を発見しました。


なんとそれは、空の上つまり宇宙空間に存在しますGPSや衛星電話の衛星みたいに数百数千の魔道衛星が軌道上を周回している様なのです。


呪文により物の解析データが衛星を経由して中央又はエリアのコンピュータへ送られ解析が済んだ情報は衛星を経由して呪文の発動者へ送られる

 

それなら何故、特殊な物や古代の遺物には解析に時間がかかったり解析出来ない物が存在するのか?


それは解析魔法をキチンと発動出来てい事と送受信が衛星経由の為、時間がかるのが原因かと思われます、受け側の精神力や魔力操作技術が足りなかったり送受信に必要な魔力の質や量が足りなかった為に起こる、高位の魔術士しか解析出来ない物が存在すると考えられます。(送信してデーターに抜けがあったり、パケット通信回線が切断されました等の通信エラーや現在サーバーが混雑しています に近い事が起こっている?)


 現在、僕は解析用の専用端末の探索と携帯用の魔道具を開発中です。


 魔力ネットワークを通じて古代の知識を手に入れ遺跡を発掘して開発が停滞してる魔道具や魔法の開発やサルベージを進めるぞ!






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