№10 冒険者ギルド
王都の自室でブランの記録を見ている 王都の散策で【冒険者ギルド】を見つけた時は、『ファンタジーだ!』と嬉しくなってしまった。
冒険者ギルドとは、町の外での仕事を斡旋してくれる組織で薬草や魔物、動物、盗賊退治に商隊や要人の護衛等、それと遺跡の調査
町中での仕事は商人ギルド、建築ギルド、土木ギルド、職人ギルド、その他のギルドが共同で【合同ギルド】を運営している
冒険者ギルドの登録は、15歳からなので最近作成に成功した生体コピーを使う、捕まえた盗賊をベースに僕(自分)の分身を造った。
髪の色はダークブラウン、肉体の能力は変わらないが固有魔法は無し、魔力は人間の十倍程度、転生前の一部の記憶とこちらでの常識や薬草や動物、魔物等の記憶を転写している
肉体年齢20歳、彼の行動は魔道具を通して僕の部屋の魔道具へ送られ結晶へ記録される、彼が感じた感情以外の感覚の全てを『数十分の一』の時間でリアルに体感出来る
朝食後、領地にある研究施設から転送門を使い王都の商業地区に購入した建物から冒険者登録の為、早速ギルド向かう、中央通りの中心近くにギルドの本部があり、王都内には東西南北の門近くに本部と3箇所の支部がある、王都は広い 外部の任務しか行わないギルドもあり中心近くに施設が在るのでは利用する側が不便でしょうがない それで王都の出入りの門に近くに各ギルドの支部が存在する
支部と言っても石造りの三階建てで大きく立派な建物だ 正面の左右に開け放たれた鋼鉄製扉を抜け中に入ると正面に各ギルド毎の受付カウンターと左端側に軽食が食べられる食堂が在る 主に依頼品の鑑定待ちやパーティーメンバーの打合せに使われている
仕留めた獲物や依頼品の鑑定は、どうするか尋ねたら裏の搬入口で行われる様だ 確かに正面受付側には食堂もあるし不味いし それに大物の依頼品も在るので荷馬車でも搬入出来る裏口を使うのだろう
取りあえず立派な受付用の扉に入り中へ何か鎧を着た女性が多い男性は一割程度で10ヶ所あるカウンターで開いてる受付のカウンターへ向かう(ダーク・ブラウンの長髪でキャリアウーマン風のキリっとした瞳の美人で30歳前後の女性)
「本日は、どういったご用件でしょうか?」
冒険者登録をお願いします
「初めての登録でしょうか?」と質問された 確かに年いってるからな~ 普通は15~18歳で登録するらしいから…
「はい、初めての登録になります。」と答え
「それでは、こちらの用紙へ記載お願いします 」と申し込み用紙を出され「代筆は必要ですか?」
「はい、大丈夫です」名前、年齢、出身地、種族、戦い方、自己紹介、なんだろう?
「あのー戦い方ってなんですか?」
「それは剣を使うか槍か弓、魔法などの戦い方の事です」
なるほどそれでは【剣】とそれと自己紹介ってどんな風に書けばいいんでしょうか?
「それは自分の能力やこれが出来ますよ!等のアピールで他のパーティーや個人への紹介の時参考にします」なるほど特に無いかな
記載を済ませ受付のお姉さん、に用紙を渡すと年齢に食いついてきた
「えっ、ブラン君20歳なの?」
「そうですよほら」と領地で発行している身分証のカードを提出する
「ホントに20歳なんですね 17~18ぐらいかなって思たんだけど」と笑顔のお姉さん
「しばらくお待ち下さい」と笑顔で置くに引っ込んで行く
「しばらくして冒険者カードを持ってきて魔道器の中に差込んでカウンターに置かれている魔道器の上に手を当てて下さい 血の採取する為少し痛みがありますが我慢して下さいね」
チクリと痛みがあるが我慢出来ない痛みではない
「これで受付は完了しました。」とカードを渡され その後お姉さんに冒険者ギルドの事や冒険者の心得を1時間程説明を受け 掲示板へ向かう
ギルドにはランクってのがあって自分は、10級スタートで依頼は、一つ上の9級まで受ける事が出来、同級の依頼なら1ポイント、一つ上なら2ポイント、100ポイントで1回級上がる事が出来る 依頼は1回に1つだけ、依頼受けて無くても持ち込んだ物の依頼が掲示板に残ってれば追加の依頼として申請出来る
薬草の採取、魔物駆除の依頼ね 掲示板の依頼をメモってると30代位で薄いブラウンで短髪の小麦色の美人が近づいて話しかけてきた
「初めての依頼かい?良かったら手伝おうか?」と怖いくらいの笑顔で話しかけてくる
「今日は、近くの薬草取りなので一人で大丈夫です」と答え 先程受付してくれたお姉さんに薬草の依頼の申請をする
「薬草の依頼ですね 薬草取りに夢中になって魔物が近づくの気が付かない事があるから気をつけてね」
「分かりました注意します」と微笑むとお姉さんは頬を赤らめ「無理は禁物!危ないと感じたら直ぐに逃げるのよ!」と心配そうに見送る
ギルドを出て門に向け歩く、何だか一人で出歩くなんて久しぶりの様な気がする… 何故でだろう?王都の門を抜け薬草のポイントへ向かい歩いて行く 何故かリュックの中に動物や植物の詳細な本が入ってたので それを参考にする
『ブランの危険を少なくする為、事前に草達に王都周辺の薬草や魔物を調べて貰ってたのを纏めて本にしてる』 歩きながら自分で気が付いた事を本にメモ書きするブラン
後ろから人の気配がする 声をかけてくれたショートカットのお姉さんだ!心配して着いて着てくれたんだ!
ちゃんと依頼が出来る事を見せて安心させないと… 気合を入れて薬草と麻痺解毒、毒消し、捻挫用薬草、火傷用薬草、栄養ドリンク用の木の実、一角ウサギを一匹づつ5匹、毒蛇と大ムカデを数匹やっつけ魔導袋と道具袋へ仕舞い 16時時頃にはギルドへ到着、裏口の受取窓口へ行くとクエストを受付をしてくれたお姉さんが笑顔で迎えてくれた。
「良かった無事だったのね」少し目を潤ませて何度も頷きながら
「この通り怪我もしていないし大丈夫ですよ」
「依頼品の清算をお願いします。」とカードと薬草を受け取り台に載せる「そうだったわねと慌てて恥ずかしそうに薬草の葉を数える 数は丁度ね 状態がとても良いし満額ね
「それと掲示板に麻痺解毒、毒消し、捻挫用薬草、火傷用薬草、栄養ドリンク用木の実、一角ウサギの角、皮、肉、大ムカデの肝、が在ったのでまだ依頼が済んでいなければお願いします
「えぇ、こんなに在るの?分かったわ 少し待っててね調べてくるから」と言って建物の奥に入っていった。
「お待たせ」商品をチェックした後カードを渡される、「依頼品の状態も良いし随分頑張ったわねブラン君 お姉さんご褒美に夕食でもおごっちゃおうかな~」と笑顔のお姉さん
「ブラン君は、王都に住んでるの?」
「田舎から出て来てまだ宿も決まっていないんですが お姉さん、いい宿が在れば教えて貰えませんか?」
「私の名前言ってなかったわね エレンよ!今夜、泊まる場所決まってないのね!良かったら家に来る」
「えぇ、申し訳ないですよ まだお互いの事知らないですし僕が悪い人だったらどうするんですか?」
「クスクス、ブラン君が悪い人だなんて… クスクス」必死に笑いを堪えている
「本気ですよ、エレンさん」「はいはい、それじゃ用心するからブラン君 泊まってく?」
「それじゃ、今夜だけお願いします」
ギルトの奥から二十代~三十代の女性スタッフ達の囁き声が聞こえてくる「ウサギが狼の家に~とか、少年が生贄に~とか、騒いでいると」エレンさんが「そこ静かにしなさい」と言うと静かになった。(エレンさんって実は偉い人だったりするのかな?)
だけど王都の人って皆良い人達だな~ 街道で行き倒れてた僕を王都まで運んでくれた商人の方もそうだったけど 持ち物やお金も取られていないし
エレンさん、どこで待ち合わせしますか?
「そうね、この先の公園の噴水で18時でどう?」分かりました王都を散策して時間を潰します それじゃ後で と言って手を振って外に出る
笑顔で手を振ってたエレンが、ふっ~と息を吐いて気合を入れなおし
「今日は気合入れて早めに仕事終わらさなきゃ」とニンマリした顔で仕事に取り掛かる




