茨城県 担当編集者K氏の知人より提供
「えっと、もう録音してるんだよね?なんか恥ずかしいなぁ。木村と言います。由美子とは大学からの友達です。仕事の企画で困っていると聞いたので、少しでも力になれたらいいなと思ったので私の体験談をお話することにしました。あっ、でもこういう話をするのは得意じゃないんで、そこは大目に見てくださいね?私は茨城県牛久市に住んでるんですけど、大きな大仏像のある場所と言えば分かりやすいと思います。その日、仕事が終わって家に帰った時の事なんです、来客がいなかったかインターホンを確認するのが習慣なんです。留守中に来客があると赤いランプが点滅するのですが、その日は宅配便が来たようで、不在通知書が玄関のポストに入っていました。その通知書を見て差出人を確認すると全く知らない人で、住所はめちゃくちゃに書き殴ったようで山形県だけがかろうじて読めましたがまあ、知らない人からだから無視する事に決めてゴミ箱に丸めて捨てました。夕食と食器の片付けを済ませてお風呂に入ったんだけど、30分ぐらいは経ってたのかな?髪を乾かしたりして、ビールを楽しんでいるとインターホンのランプが点いているのに気が付いたんです。時間は22時を過ぎていたのでこんな時間に誰が来たんだろうと訝しみながら、再生ボタンを押すと黒髪のロングヘアの女性が真横を向いて立っていたんです。普通だったら顔を正面向けるじゃないですか?いたずらかなと思いましたが、気持ち悪いのでその映像を消去して、酔いも醒めてしまったのでその日はもう寝てしまいました。翌日も帰宅して同じように過ごしていると、また入浴中に誰か来たようでランプが点灯していました。再生すると昨日と同じ女の人の横顔が映っていました。イタズラにしては手が込んでいるし、同じ階に似た容姿の人もいないのでストーカーも疑いましたが心当たりはありません。2日続けてとなると明日も来るだろうと思い、待ち構える事にしました。そして翌日の夜、21時30分を過ぎた頃にインターホンが鳴り、玄関が映りました。黒髪の女性が同じように横を向いていました。怖さよりも苛立ちが勝っていたので『どちら様ですか?今日で3回目だけど何の用ですか?』と問いかけると頭だけが回転してゆっくりと正面を見せてくるのです。その顔は血が巡っていないかのように青白く、口だけしか付いていませんでした。その容貌に鳥肌が立ち、言葉が出てこなくて立ち尽くしていると何かボソボソと言い始めました。聞き取れなかったので音量を大きくすると、『お土産届いた?お土産届いだ?お土産届いだ?』と延々繰り返しているのです。追い返さないとずっといるかもしれないと思い「そんなもの来てません!」と怒鳴ると玄関の方からガサガサと音がして、その女は去っていきました。郵便受けを恐る恐る覗いてみると2日前と同じ不在通知書が入っていました。その日から毎日同じ不在通知書が入るようになり、それは今も続いています。配達業社に電話して荷物を受け取れば、これも終わるのでしょうか?これで終わりなんだけど、こんな感じで大丈夫かな?」




