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山形県 10代女性からの投稿

私は山形県の牛潜という山間部に住んでいます。

過疎地と言ってもいいこの場所では人口も少なく、子どもの数も少ないので小中学生が同じ校舎を使ったりしています。

中学生は私を含めても5人しかいませんが、男女関係なく仲良く過ごしています。

冬になれば雪が積もるので家の中で過ごす事が多いのですが、夏ともなれば野山に分け入って小学生の子達に虫取りやザリガニ釣りを教えたり、食べられる木の実を取ってきてあげたりしていました。

それと、男子達には秘密で女子だけに伝わっている言い伝えがありました。

山のどこかに祠が建てられた池があって、そこにいる神様に正しい作法でお願いするとどんな願い事も叶えてくれるというのです。

私とその他の女の子たちでその池を探し回った事もありましたが、結局見つける事は出来ませんでした。

やっぱり迷信だよねと笑い話になり、池を探し回った事も忘れた頃に学校が廃校になるかもしれないという話が広まり、親からは都市部への引越しを考えていると言われました。

通い慣れた学校が無くなるのは寂しいし、ずっと一緒だった友達とも離れ離れに嫌でした。

何より、男子の1人が初恋の相手なので尚更引越しは嫌だと思いました。

そして、不意に神様にお願いすれば良いんだと思いました。

作法は全部頭の中に入っていました。

あとは見つければ良いだけなので、普段遊び場にしていない、まだ行った事のない道を選んで探索する日々が続きました。

親から奥に入りすぎると熊がいるとか、遭難して戻ってこれなくなるからと言われていましたがその言いつけを破り、とうとうその場所を見つけました。

水が澄んでいるので水底まで見える池の中心に石が積まれて苔がむしていて、その上に確かに祠が建てられていました。

やっと見つけたと思い、安堵の感情が湧き上がってきました。これで廃校も引越しの話も無くなると。

私はお願いする為の作法を思い出し、それに倣いました。

(その時にした事を書くのはかなり恥ずかしいのですが、全部書こうと思います)

①身に纏っているものを全て脱ぐ

②池の水で身体を洗い清める

③祠を開け、中に納められている神具に純潔を捧げる

④これを7日間続けると神の実がなるのでそれを食べる

以上が伝わっている作法です。

特に③について、それが何を意味しているかぐらい中学生で分かりますが、それしか方法がないと思い覚悟を決めて衣服に手をかけました。

真夏であるにも関わらず、池の水は鳥肌が立つほどに冷たく長く浸かっていると風邪をひくんじゃないかと思うほどでした。

それでも我慢してその水で全身を洗い、祠の扉を開けると確かに神具と思われる物が納められていました。

それは黒い木で造られた像でしたが、頭や手が無数にある人の姿をしていました。

恐怖を抑え込んで身体に当てがって入れていくと裂けるような痛みがあり、悲鳴と涙が出てきました。

神具を取り出すと血に塗れていて、これをあと6回もしなければいけないという事に断念しようかとも思いましたが、その後も何かに誘われているかのように勝手に足があの池に向かい、同じ事を繰り返していました。

そして最後の日、作法を終えて神具を戻す為に祠を開けると確かに赤い実が一つ置かれていました。

言い伝えが本当だった事に安堵して、その実を私は頬張りました。

そしてその日の夜、夢の中に神具と同じ姿をした神様が現れ、願い事を聞いてきました。

私は廃校の撤回と引越しの取り止め、同級生も引っ越さないという事を願い、翌朝になると全ての願いが叶っていました。

後日、お礼を言う為に同じ道を辿って池に行こうとしたのですが、あの日からそこに行く事は出来ていません。

今更なのですが、あの祠に祀られている神様って何なのでしょう?

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