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愛知県 カルト集団について

1995年に起きた新興宗教の大量死事件について当時の取材記録より抜粋


1995年8月14日、新興宗教団体「炁常教きつねきょう」の本拠地である施設から異臭がするとの通報が警察に多数寄せられ、巡査が巡回に向かったが応答が無い為、施設内に立ち入った。

施設内の祈祷に使われていたと思われる室内には衣服を纏わぬ信徒の遺体が多数横たわっており、皆一様に頭部が切断された状態で、頭部は別室の共同浴場の湯船に浮かんでいた。

身元の照合には時間を要したが、被害に遭ったのは男性13名、女性26名である事が分かった。

以下に被害者の身元を載せる。

荒川忠司(39)  相田沙織(16)

井口正二郎(52) 相田やちよ(40)

伊藤正治(14)  伊藤紗奈(18)

伊藤圭介(48)  伊藤正子(45)

大木英治(16)  江ノ島優子(24)

加藤仁(32)   木原秋穂(17)

木下晶(25)   木原夏海(17)

島田達彦(20)  櫻井梓(34)

園田義夫(21)  園田智恵美(13)

園田将臣(52)  園田睦美(41)

常川照正(27)  常川明美(27)

原田康二(34)  戸川麻美子(21)

真山吾郎(40)  夏川麻美(40)

         鍋島由紀子(33)

         原美奈子(22)

         平川瞳(31)

         平間史緒里(27)

         古谷和美(42)

         本田凛子(16)

         真島恭子(30)

         峰島葵(30)

         武川蘭(24)

         矢田美南(19)

         柚木佳奈(35)

         横川真理子(23)

         若本愛(13)

以上、39名の遺体が発見され、いずれの女性も体液が検出された事から生前に複数の男性被害者と性交を行なっていたと思われる。

尚、遺体から薬物は検出されず、拘束されていた痕跡も無いことから無抵抗のまま首を切断されたと見られている。

真相究明の為、大規模な捜査が行われたが犯人の特定に至るような証拠は見つけられず、目撃者もいない事から現在は未解決事件として扱われている。


以下、炁常教について

愛知県豊田市の山中に建てられた宗教施設を本拠地としており、教主は被害者でもある真山吾郎。

炁常神を御神体として崇めており、外界は穢れに満ちている為に施設内では人工物の持ち込みや着用を禁じ、浄身という聖湯に浸かり身を清める儀式を行っていたようである。

ただし、運営は教主の私財により行われており、使徒達に金銭の寄付を行わせる事は無かったという。

また、使徒たちは施設内での生活を強制されていた訳ではなく、外部での生活や就労も認められており、穢れを落とす為に入信した者が多く、教主も清廉な人物として崇められていたようである。


この件について筆者である私は事件前に見学に訪れたという当時10代だった女性から話を聞く事に成功した。

以下にそれを記す。

「私は進学を機に親元を離れて一人暮らしを始めて、同じ大学で知り合った"原美奈子先輩"に誘われて施設の見学に行きました。

私は大学では宗教学を学んでいたので、新興宗教がどのようなものなのか見てみたいと思い、見学という事で参加しました。

施設内に入るなり、先輩が衣服を全て脱ぎ始めた事に驚きましたが、穢れは持ち込まないからと私も脱ぐように言われ、渋々ではありましたが従う事にしました。

施設内では年齢、性別問わず全ての人が全裸で祈祷や会話を行なっており、それを横目にしながら私は浄身を行う湯殿に案内されました。

その場所には中学生ほどの男女や中年男性がいて、熱心に身を清めて湯船に浸かっていました。

私も作法を教わり身を清める事をしましたが、怪しいものを感じていました。

浄身を済ませると教主からの託宣が行われると言われ、他の使徒に混ざってその言葉を聞いていました。

言っている事の殆どは理解が追いつかなかったのですが、教義として分かったのは炁常様はこの世に顕現する為の肉体を求めており、それは最も清らかな体を持った者から産まれ落ちると言うもので、教主は女性の使徒を2人選び、性交を始め、他の使徒同士でも行為に応じ始め、それは原先輩も例外ではありませんでした。

結局はこんなものかと私は落胆し、1人施設を後にして原先輩と関わることも無くなりました。

そして、この日から1ヶ月ほど後に例の事件が起きた事を知り、もし私も入団していたら同じ目に遭っていたのかと思うと、30年経った今でも鳥肌が立ちます」

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