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愛媛県 ××高校映像部の活動記録

文化祭での活動発表として映像制作を行うのが映像部の恒例企画なんですけど、この年はホラー映画好きが多く集まっていたので心霊映像を作ろうって話になったんです。

その事自体は顧問からもOKが出たんですけど、心霊スポットに行くのは危ない駄目だと言われたので学校や部員の自宅で撮ることになりました。

どちらも心霊スポットな訳がないので映る訳ないですし、部員全員がそういったモノを信じている訳でもなかったんです。

最初の撮影場所は私の部屋でした。

戸建ての2階、南向きの1人部屋でベランダも南側にありました。

この日は部屋に差し込む日光が強すぎて撮影の邪魔になったのでカーテンを閉めていたんです。

だから外の景色が映る筈がないんですけど、発表用とは別に制作の記録として撮影していた映像にはベランダがはっきりと映っていて戸に無数の手が張り付いていたんです。

この事に気付いたのは文化祭間際だったので他の場所で撮影した映像にも同じモノが映り込んでいました。

同じく部員の家や、学校の体育館や図書室、近くの公園など。

本来の映像は演劇部に幽霊役で出てもらったり、小道具を使ったりしていたのにそれらを凌ぐほどの不気味さだったのに、誰も撮影時には気付いていなかったのです。

不思議な事に発表用の映像にはそれらは一切映っていなかったので、上映しても問題ないだろうと顧問も部員全員も考えが一致したので部室で放送する事になりました。

暗幕を掛けて暗くした部室は雰囲気は申し分ありませんでした。

作った心霊映像は全部で10作だったので、それが終わったところで停止しようとしたのですが、操作を一切受け付けずに存在しない映像が始まったのです。

そこは学校のトイレのようでした。

個室を出て手洗い場へと歩いて行く人の視点の映像で、鏡には私たちの顔が映っていました。

正確に言うなら1人の身体から部員全員と顧問の顔が生えていて、各々何か話しているのですが音声は入っていませんでした。

そこから旧に場面が切り替わって校庭から校舎を仰角に捉えていました。

屋上に設置された落下防止用のフェンスの外、そこには腕があり得ない曲がり方をして絡まりあった何かが10人ぐらい立っていて一斉に飛び降りました。

それを観ていた人たちから悲鳴が上がりましたが、映像にはまだ続きがありました。

再び誰かの視点に戻り、学校から出て道を歩いていました。

その風景から私の家への帰宅路だと分かりました。

それは玄関のドアを開けて真っ直ぐに浴室へと向かって行きました。

私は帰宅してすぐに入浴するのを日課としていたので最初は私の視点なんだろうかと思っていると、それは浴室のドアを開けて中に入っていきました。

そしてそこにはまさにシャワーを浴びている裸の私が映っていたのですが、シャワーからは紫色の液体が吹き出していて浴室の壁や床、私の身体までも紫色に染めていました。

そこで映像は終わりましたが、観に来た人たちからは怒号の声が上がりました。

それもその筈です。

何故なら、その人たちが観た浴室にいたのは私ではなく、自分だと言うのです。

他の部員に聞いても同じでした。

そこに映っていたのは自分であると。

この一回で再生するのは中止となり、あまりの不気味さと苦情の多さから映像部は活動禁止となってしまいました。

ただ、この話には続きがあって顧問と部員全員でDVDを持ってお祓いに行ったのです。

住職さんが言うにはこの世の者ではない、言うなれば邪神が憑いているが祓える人などいないとの事でした。恐らくはこの映像を観た人はどうなるのか検討も付かないと言われましたが、原因だけはハッキリしました。

部長と仲のいい人たちが勝手に心霊スポットに行った事が原因で悪いモノに力を与えてしまったらしいのです。

これで当時の話は以上になりますが、他の人はどうなったのかって?

みんな地元を出て散り散りになっていますよ。

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