【第99話】 世界を止める
お早うございます。
毎日ご愛読、ありがとうございます。
どうしよう?どうしよう!?
どうしたらいい?
(ファーファ!)
(……テニィサマ……)
あ、茫然として私たちを見ている。
え?見ているだけ?いつもの蹴りは?
いかん!ファーファ、フリーズしている!?
なんでフリーズ!?止めて!蹴っていいから!
(ファーファッ!)
(!?)
あ、ビクッとして動き出した!
超高速での念話が始まる!
(ファーファどうしたらいい!?世界を止めるって何?!)
(魔法ノ到達点ノ一ツデス)
なんだそりゃ?
(なにそれ?)
(魔力ノ属性ハ反発ト融和ノ繰リ返シデス、魔力ノ世界ヲ止メルト、全テガ調和シマス)
わけわかんねえええええっ!
(このままだったらどうなるの?)
(女神クラスノ金ノ魔力、破壊神クラスノ銀ノ魔力、コノマデハドチラカガ壊レル)
(だめじゃん!)
(ダメデス!)
(なんで聖女クルルンは気がつかないの!?)
(テニサマヲ子供ト認識、子供ヲ助ケヨウト強イ魔法ヲ使ッテイル!コノ魔法ハテニサマニトッテ危険レベルデス!)
(迷惑やん!バンさんの魔法は馴染んだ、なぜ聖女クルルンはダメなの?)
(質デス、聖女ノ魔力純度ハ魔王ノ魔力ト相イレナイ!ソコデ世界ヲ止メルト、魔力ハ調和シマス)
……わからん!
世界を止める!?だめだ時間がない!
(ファーファ、俺でもいい、聖女クルルンでもいい!蹴り上げろ!)
(デキません!)
(なんで!?)
(女神レベルハ蹴れません、ファーファはそういう設計です!それにもう間に合いません!)
ええっ!?俺は蹴るのに!間に合わない!?
あれ?ファーファ、喋り方が変わってきた?
いや、そんなことより!
世界を?どうやって!?
早くしないと!
魔力の流れに任せるか?ダメだ!魔力に流されれば、その先は大惨事だ!今の私だ!では魔力を抑えるか?これも違う!抑えれば反発する!封印は反発しようとする、邪神がそうだ!では?
聖女クルルンの体温が伝わる。
うわぁ……これだけでも癒しだよ!これでいいよ!
温かくもあり、同時に峻厳な魔力。
どうしよう?気持ちは高まり、ドキドキである。
あ、クルルン吐息が!?
ひいいいいっ!?
し、心臓、鎮まってえええっ!
なんか爆発しそう!
喉、カラカラだよ!
慌てふためく私とは真逆に星雲の如き魔力は、流れ込む聖女クルルンの魔力を排除しようと蠢き始めた。
おい魔力!
お前の星雲みたいな膨大な量に比べれば、ほんの一滴もない、大海の一滴もない魔力じゃないか!
なんで?そんなに警戒しなくても!
(テニィさま!テニにとって、聖女の治療・回復魔法は猛毒です!)
!?
あ、バタフライエフェクト!
私にとって、聖女クルルンの一滴の魔力は、全てを変えうる一滴なんだ!
ぎゅっ。
「静かに!」
「むぐっ!?」
さらに深く沈む私のお顔……あれ?い、息が!?
次回サブタイトルは 【第100話】 鈴の音 です。




