【第95話】 誰の声?俺の声?
お早うございます。
投稿です。
ひのきの杖+3を握り締める。
すると、怒りで魔力が溢れ始めた!
*そうだ、俺は魔王!それもゆくゆくは破壊神になる身だぞ!*
「テ、テニィサマァ、ゴメンナサイ……」
消え入りそうな小さな声。
ひのきの杖+3はベキベキと異常音を響かせ、見たこともないような異形の杖へ変わり果てる。
「……!」
言葉に詰まるファーファ。
魔力の渦が周囲を破壊し始める。
最初の出現で周囲はボコボコなんだけど、さらに被害が広がる!
俺の周囲だけ、別世界のように大地が崩れ、また隆起する。
徐にひのきの杖+3を振り上げる!
*そうだ!打ち据えろ!罰を与えるのだ!*
「私の第一使徒、運命のファーファに問う!」
「……何デショウテニィサマ……」
ファーファは逃げない。
静かにそこから動かない。
「私が世界を滅ぼすとしたら、お前は止めるか?従うか?」
「!」
*こいつは私に従わない、きっと障害になる*
「私は幼い、だからと言って愚かではないぞ(たぶん)!疑問に思ったら、疑う前に聞いてくれ、約束だぞ、ファーファ」
「……ハイ」
*いや、こいつは約束を破る、一度破った者、裏切った者は必ず裏切る!*
「でファーファ、もう一つ聞きたい」
「……?」
*さあ、裏切り者の処罰だ!*
「こっちが重要なんだ、『いんぽん』ってなに?」
*!*
「エ?」
俺は振り向きざまに、思いっきりひのきの杖+3を振り下ろした!
何かが見えた!
黒い影?
魔力の星雲が一部咆えた!
天に向って、昇り龍のような魔力の柱が吹き上がる!
大地が鳴動し、周囲の大地から、天に向かって雷が雨のように駆け上がる!
*……がっ!?*
「そう何回も騙されないよ?何度も懲りないね?」
*ぎざまっ!ゴフッ*
何かを砕いた感じが、手に伝わる。
微塵に砕けるひのきの杖+3。
ああ、これが手ごたえってヤツかな?
「先に愚弄したのはお前だぞ!いいかよく聞け!使徒が俺を裏切っても、俺は罰したりしないぞ!たとえ刃を向けたとしてもだ!」
*あり得ぬ!*
「刃を向けられたら、俺は逃げる。戦いたくないんでね」
*偽善者め!*
「ああ、俺にふさわしい言葉だ、偽善の意味は知っているよ!なんせ魔王さまだからなっ!」
どこだ?
どこにいる!?
ファーファを殴らせようとした?
あの、俺の使徒たちを罰するだと!?
俺の声を使って!
俺にささやき!
ゆるさん!
弄ぶ者よ!
どこにいる!?
魔力は拡散し、怒りが天に昇り続ける。
「漢字、詳しいみたいだね?そうそう立脚点って意味知っている?知っているなら教えてよ!」
どこだ!
*立脚点だと!?我を愚弄するかっ!*
よし、怒った!この怒りをトレースして……!?
魔王さまの魔力、なめるなよっ!絶対探し出す!
どこから流れてきている?……いた!
そこか!?
南?遥か南、海の向こう!?
次回サブタイトルは 【第95話】 でた の予定です。




