【第93話】 素直、その破壊力
お早うございます。
サブタイトル変わりました。
タロくんは明らかに顔付きが変わった。
なんか、大きく見える。
幼さが一気に剥がされた?そんな感じなのだ。
どうしたの?タロくん?
(あんなに小さな手で)
?
(俺は、怖くて動けなかったのに)
タロくん?
目が合った。
(テニは俺の代わりに食べられた)
まあ、そうだけど。
今度は食べられないように、ちゃんと対策するよ。
(夢で見た。市の日に俺とミケお姉ちゃんは蛇族に食べられる、怖がってばかりいた)
あれを夢で見るなんて、まさに悪夢だよ!
夢は覚めるけど、今度はそうはいかない、現実に起る可能性があるんだ。
王断鳳道はない、魔力と技を磨き挑まないと!そのまま力を振るったら周りが大変だし。
(市が開催される度に、怖くて震えていた。今度も夢の通りに俺やミケお姉ちゃん、食べられるのだろうか?ミケお姉ちゃんが食べられるところなんて、俺は見たくない!)
……え?
(もう稽古、サボらない!稽古したって同じだなんて思わない!あんなに小さなテニが頑張ったんだ!俺が強くなって、テニや皆を護るんだ!)
なんか、カッコいいぞ?
ドキドキしてきた!?
タ、タロくんが眩しい!?
(今度は、今度は俺の番だ)
どこかが、キュンとした。
ああ、もうやめて!
ほ、頬が熱いよ!
私はナゼか赤くなって目を逸らしてしまった。
な、な、な、なぜだぁ!?
なぜか恥ずかしい!
ヤバくないか?俺、中身は男の子だぞ!?
教科書に載っていたな?ホルモンの影響か?
「タロ?どうしたんだい?やけに大人びてきたねぇ?」
「うん、母ちゃん!俺、強くなるっ!強くなって皆を護るんだ!稽古、頑張る!」
「おや、本当かい?」
「ははっ、次期長に相応しいセリフだな?だがタロ、口ではなく行動で示せ!」
「分かったよ、父ちゃん!」
「急に、大人になったみたいだねぇタロ?何があったか知らないけど、母ちゃんは嬉しいよ!」
まあ、お母さんとしては子供の成長は嬉しいだろうな。
ああ、親子かぁ羨ましい。
「大人?」
そう言ってタロくんは私を再び見た。
「テニが、テニが俺を大人にしたんだ!」
…………………………………………は?
こ、こ、ここ、こいつは突然、な、何を突然言い出すのだ?!
タロくんの素直な言葉は、周囲を粉砕した。
心に刺さるどころか、これじゃ私、木っ端微塵だよ!
なんてこと言い出すんだあああああっ!?
最初に反応したのはシーシナさんだった。
「テテテテテテテニおねえさまあああああっ!?」
次に反応したのはミケ。
「テニイイイッ!あ?あなたいつのまにいいい!?タロッ!お、お姉ちゃんはッ認めないからねえっ!」
吐き捨てるような言葉!
俺だって認めないよっ!
「ファーファモ!ファーファモ認メマセン!ソ、ソノヨウナ!?テニサマハ、ファーファノ、ファーファノモノデス!何ガアロウト誰ニモ渡シマセンッ!」
私は口をパクパク動かすだけで、言葉が出てこない!
次回サブタイトルは 【第94話】 稽古、その前に の予定です。
なのですが、まだ半分も出来ていません。
ひーっ!
明日の朝まで間に合いませんでしたら、ごめんなさい。




