表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二週目!泣き虫弱虫魔王さま  作者: MAYAKO


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/589

【第86話】 同じ夢     

こんにちは。

投稿でです。

相変わらず迷走中です。

「うん、ごめんよテニ、お前小さいのに、僕を庇って食べられて……テニ死んだかと思ったよ!普通、助からないもん!」


「テニ……本当にごめんなさい……あなたを助けようとはしたのよ」


 うわぁ凄く暗いお顔だ。


「あいつ、すごく硬くて、俺たちの技、通用しなかったんだ」


「逃げなかったの?」


「テニ残して、逃げるなんてできない」


 言い切った!?


「あれ?タロくん、弓は?」


「ははっ、折られた」


 あ!

 ビジョンだ!過去に感応している!

 戦っている二人の姿が、一瞬、見えた!


 ドラム缶よりでかい尻尾に弾き飛ばされる、ミケ。

《ぎゃうっ!……テ、テニを返せ!っこのデカブツ!》

 押しつぶされ、血を吐きながら弓を放つタロくん!

《お、お姉ちゃん!こいつ、矢が通らないっ!げほっげほっ》


 逃げていいのに!生き残らなければ!


「ごめんよ、テニ、俺たち頑張ったけど……そしたらさ、突然、あいつ苦しみだして」


「あいつの中から、大きな剣が飛び出したんだ」


 王断鳳道!巨大化したんだ!


「その剣が大地に刺さって、魔法陣が浮かんだんだ。それで、魔昆虫やスケルトンが出てきて……」


「ミケお姉ちゃん、助かったし!もういいよ!ねっ?」


 明るく答えてみたが、どうだろう?


「……本当に?でも……」


 ボロボロと、大粒の涙を落とすミケ。

 ぶううううん。

 あ?ミケの頭に!?飛んできてとまった!

 もそもそ。


「スケルトン達やそこのオークが助けてくれても、俺たち悲しくて、悔しくて、情けなくて、泣くしかできなくて……」


「キィキィ」


「そしたらさ、こいつが今みたいに俺や、ミケお姉ちゃんの頭にとまって……大丈夫だよって、皆で助けるからって……テニ、知ってる?こいつ喋るんだぜ!慰めてもくれるんだぜ!なぁブン!」


 ブン!?

 な、名前付けてる!

 ちらり、とミケの頭でもぞもぞしている魔昆虫を見る。

 あ、目、そらした!明らかに明後日の方向、向いたぞ!


 喋ったらダメだろう?噂とか、評判になったら……。


「?どうしたんだよ?ブン?」


「キイキイ?」


「ええっ?!喋ってたじゃん!」


「キィ?」


「喋ってたじゃん!大丈夫って言ってくれたじゃん!」


「…………キイキイ?」


「さっきまで喋ってたじゃん!喋ってたじゃああんっ!」


 泣き出すタロくん。

 どこかで見た風景。


(返事してあげたら?)


(イイノデスカ?)


(子供、泣かしちゃダメでしょう?)


「泣カナイデ、喋ル、ナイショデ、オ願イ」


 パアアアッ、と明るく笑顔になるタロくん。

 この世界の子供たちは、虫好きか?


 ん?ミケ、何か言いたげ?


「なあ、テニ、笑わないか?」


「なに?ミケお姉ちゃん?」


 なんだろ?笑う?

 笑うかどうかは、内容次第だよ、ミケ?


「私達、同じ夢を見るんだ」


 ?


「そう、俺とお姉ちゃん、蛇族に食べられる夢をずっと見ているんだ」


次回サブタイトルは 【第87話】 別世界の記憶1 です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ