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二週目!泣き虫弱虫魔王さま  作者: MAYAKO


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【第74話】 にぎにぎ     

おはようございます。

投稿間に合いました。


 風下?おんぎょう?


(風下ダト匂イガシマセン、隠形ハ居場所ヲ攪乱サセル獣人族ノ基本術デス)


(おお、さすがファーファ!詳しいね!)


(ンッフー)


「ふんふんっ、ミケねーちゃんこっちだ!母ちゃん、行ってくる!」


「あ、わ、私も!」


 走り出すタロくん。


「トラ子さん、私も行ってきます!」


「気をつけてな!」


「はい!」


 とりあえず、タロくんの後ろをついていく。

 トラ子さん、そんなに心配していないみたいだし、大丈夫とは思うけど。

 は、速い!

 タロくん、弾むように走っている!


 おお、走っているとき、尻尾は固く揺れるんだ!

 タロくんを観察する私。

 走り方を、真似してみる。

 うまくいくはず、なんせ魔王さまだし!


 ん?だいぶ森の奥に来たな。


「テニ、足速いんだね?獣人族の俺に付いて来るなんて!」


「そう?」


「テニみたいなゴブリン初めてだよ!まるで、獣人族みたいな走り!」


 タロの走りを真似してみたんだよ。

 それに、ゴブリンではありません。

 魔王サマです!


 周囲を見渡す私。

 薄暗い森、初めての場所。

 森は歩き慣れているはずだが、ちょっと怖いかな?


 !?


 ファーファ?

 ファーファがいない!?


 狼亭か?


 じんわりと泣き虫弱虫スキルが発動した。


(ファーファ?)


 え?返事がない!?


「テニ?どうしたの怖くなったの?」


 え?なんでわかったの!?

 あ!匂い?


「テニは怖がりだなぁ」


 タロくんはその肉球付きの手で、私の頭をぷにぷにと撫でまわした。


 え!?


「よしよし、こわくないよ?」


 ……これは子ども扱いではないのかい?

 まあ、見た目はタロくんより小さな女の子だけど。

 ……けど……。


「へへっ、どう?俺の肉球!安心する?」


「あ、ありかとう」


 小さく頷く私。


「ふんふんっ、テニ、こっちだ!」


 そう言ってタロくんは、私の手をさっと掴んだ。


「!」


 にぎにぎ。


 うわあああっ!?

 ぷにぷにだああああっ!

 大感動する私をよそに、森を歩き回るタロくん。

 タロくんは私の手を優しく引っ張り、歩調を合わせてくれている。


「ふんふん、近い!もうそろそろ見えるはずだけど……」


 さらに進むと前方に何かが……声? いや、少し右か?


 ……タロォ、どこだよぉ、匂いも足跡もここらで消えている!もう家に帰ったのかなぁタロ!……


 ミケだ!


「タロくん!右側!声がする!」


「え?聞こえないよ?」


 あ、耳がピコピコ動いている!


 ……森の精霊様ぁ、タロを返してください!タロ、どこだよぉ!……


「お姉ちゃん!」


 飛ぶように走り出すタロくん!


次回サブタイトルは 【第75話】 フンフン? です。

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