【第72話】 魔昆虫の誕生
おはようございます。
投稿です。
寄生虫と共存!?
大丈夫なのかしら?
凄く怖いんですけど!
悪い影響のイメージしかないんだけど!
これ、虫殺しの粉、使っても、使わなくても問題ではないか?
「虫殺しの粉は大事だけど、使い過ぎると病気になるの?」
「そう、加減が難しい。私たちは大丈夫だけど、気にする妖精もいるしね」
「?」
「虫殺しの粉は食べ続けると、魔力の低下を招くとか言われてね、だから虫も食べない野菜は、お店に出さない、出せないんだ」
寄生虫かぁ……魔王サマでよかった!胃腸、強靭だよね?
そう思って、ちらりとファーファを見る。
「ヒイイイッ!テニサマ、ミケサマ、モウ虫ノオ話ハヤメテ!」
「わかった、ごめんよファーファ」
(リイン達は大丈夫なの?)
(……まぁな、今の虫殺しの粉は研究された粉だ)
(何?歯切れが悪いけど?)
(昔の粉は、強すぎたのさ)
(人族ハ昔、大量ノ虫殺シデ、私達虫ヲ殺シマクッタノデス)
(え!?)
(虐殺ヲ生キ抜イタ私達ノゴ先祖ハ、魔力ニ頼リ自ラヲ強化シテイキマシタ)
あ、これ、耐性のことかな?
(何度モ何度モ殺スンダヨ、酷イヨ!)
(私達、ドンドン強クナッタ!)
(ソノ繰リ返シデ私タチ、生マレタ)
(へ?)
生まれた?どういうこと?
(魔昆虫ヲ生ミ出シタノハ、人族デス)
「ええええええっ!?」
「ヒッ!?テ、テニサマ!?虫デスカ!?」
「わっ!?な、なに!?テニ!どうしたの!?」
「魔昆虫は人が生み出したの!?」
「え!? なんだよ、突然?ま、まぁ一部ではそう言われているけど、それ、伝説だよ? 」
伝説?
(昔、粉、効カナクナッタカラ、今度ハ散々踏ミツブサレテ、魔法デ焼カレテ……ソレデドンドン強クナッタ)
え?
(ソレデモ殺サレルカラ……人々ヲ呪イ、恨ミ、魔物ニナッタ)
(カムカナ、魔王ニナッタ)
(カムカナ、オ母サン、殺サレタ)
(おい、遥か昔の話だろ?その話はもうやめておけ)
(ハイ……ゴメンナサイ、リイン)
(俺の眷属だった魔昆虫は、血の記憶が伝承されている)
(魔王カムカナノ血ニ記録サレルノ!)
(生まれ変わったら忘れるかな、と思ったが、こいつら、しっかり覚えていやがった……ん?テニさま?)
人族に対して、怒りを覚えた。
(テテテテテニサマ、チ、チョット止マッテ!)
森から飛び立つ大量の鳥たち。
大気が鳴動する。
黒雲が湧き、日の光は一瞬にして閉ざされた。
「うわっ!?なんだこれ?精霊様か?森が!タロ!」
ミケが青ざめ、震えだす。
(テニサマ!ダメデス!)
(テニさま!昔のことだ!鎮まってくれ!)
私にとっては今だ!
そんな酷いことをしていたのか?人族は!
お前も母を殺されたのか!リイン!
ドゲシィイイイッ!
「あんっ!?」
(あんじゃねーよ!テニさま!よくやった!第一使徒!やっぱあんたがいないと、テニさま大変だぜ!)
「ど、どうしたの!?ファーさん!?突然、テニを蹴って!?テニ、痛くなかった?浮いたけど?」
「……びっくりしただけ」
いや、本当は痛いんだけど。
「本当か?ゴブリン亜種って頑丈なんだな?でも、ファーさん、どうして?」
「……虫ガイマシタ」
いや、ファーファ、そんなに蹴ったら虫、潰れるよ!
次回サブタイトルは 【第73話】 稽古 です。




