【第66話】 集まる住人
お早うございます。
投稿です。
とにかく、これはとんでもなく美味しいお肉!
「あの……皆様もどうぞ!」
飛びつくタロくん。
「こらっ!タロ!手はだめだろう!ちゃんと食棒を使って!」
「ええっ!?ねーちゃんだって手じゃん!俺が食棒取りに行っている間、全部食べてしまうんだろう!」
わんわんわん!
にゃーにゃー!
…………凄いことになってきたぞ……。
ああ、そうか、獣人族、お肉が大好きなんだ!
生でも食べそうな勢い!
「はい食棒、トラ子さんもどうぞ!あ、テニお姉さま、私が焼きます!」
お、さすがは第四使徒!
「おや、悪いねぇ、ではシーシナ、一切れ貰おうかねぇ」
牙を剥き出し、パクリ、と食べるトラ子さん。
(ファーファ、イノノのお肉、まだあるよね?)
(ハイ、テニサマ。マダ焼キマス?)
(焼こう!で、あと、どのくらいあるの?)
(……タクサン)
たくさん?沢山とは?
(山ホドデス)
一週目、そんなに狩ったっかな?
(テニサマヲ探シテ、彷徨イマシタ)
え?
(アノ時ニ、素材ヤ食材モ集メマシタ)
え?
(ファーファ、どのくらい彷徨ったの?)
(……ホンノ少シノ時間デス)
嘘だ。
そんなはずはない!ファーファはボロボロだった!
ファーファを思うと、泣き虫スキルが発動して、少しだけ泣きそうになった。
僕を探して、いったいどれだけの時間を彷徨ったんだ?
でも、ファーファがそう言うのなら……。
「じゃ、ファーファが集めたお肉、感謝して食べないとね!」
「ンッフー」
感謝して食べるがよい、という文字が、ファーファのピカピカボディーに浮かび上がって見えるみたいだ!
「ファーファ、一塊出してみて!」
「ハイ、テニサマ」
一塊、20㎏はありそう。
「グルルルッ、こ、こんなにあるの!?このお肉、何?力が漲るっ!まるで満月期だ!一口しか食べていないのに!」
踊りだすタロくん。
……かわいい。
しっぽが扇風機みたいに回っている!
ん?遠くで物音?
その匂いに誘われてか、獣人達が集まり始めた。
狼亭はお店だから、村の外れにあるのだ。
騒がしく、賑やかだから、外れに移動したそうだ。
お?列をなして獣人さん達、こっちに来ているけど?
「トラ子さん、何を焼いているの?」
「新作かしら?」
「これは、何の肉?」
マップで確認してみると、全員で33名、目視では大人が20で子供が13、大人は大半が女性だ。
ああ、男の獣人はオークの里かな?ぞろぞろと、手に木のお皿と食棒を持ってお肉を囲む獣人族たち。
焼き肉パーティーである!
「ファーさん、このお肉は特別なお肉みたいだな?」
「ソウデスカ?トラ子サマ?」
「ああ、精霊祭や収穫祭、何か特別な時に振舞われる、酒の味に通じるものがある」
狼亭女将さんの、食レポ?
「オ酒デスカ?」
「御神酒だ。この肉は祝福された肉みたいだ。売買しては罰があたりそうな特別な魔力を感じる」
「!」
お、ファーファが動揺している?
珍しいな?
次回サブタイトルは 【第67話】 みんなで実食!とシーシナさんのぶっこみ です。
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