【第62話】 私も混ぜて
お早うございます。
投稿です。
「今晩は!シーシナおねえちゃん!」
お?タロ、元気いいね?
視線は胸に釘付けか?
パッコン!
「っ痛てぇな?ミケねーちゃん!なんだよ?」
グリグリ。
……ファーファ、足、踏まないで。
「シーシナ?どうしたの?怪我はいいの?」
ん?ミケ、シーシナさんとお友達か?
そういえば、一周目も何か言っていたような?
「怪我?」
「うん、オークの里?で怪我したって聞いたけど?」
翼と両手を広げてみせるシーシナさん。
「どう?怪我しているように見える?」
「……元気そうね?お店の手伝いはいいの?」
お店?
ああ、夜のお店、確か「ルーカス・マーカス」だっけ?
どんなお店なんだろう?
クリスタルのグラスとか傾けて、お洒落な男女がお酒飲むところかしら?
……この森の中で?
(お店はチワワンの街ですよ、テニお姉さま)
(ふふっ、そうなの?今晩わ、シーシナさん)
ぐりぐり。
ファーファ?だから足グリグリしないで……。
(フンッ)
「お店?ムリ!私、優雅にお酒飲んで、接待なんて出来ないっ!」
「で、逃げて来たのシーシナおねえちゃん?」
「まだ早いとか、邪魔だとか言われて追い出された?」
「二人とも言ってくれるわねぇ!……そうだけどサ」
「これ、お母さんから」
そう言って、何か液体の入った瓶をトラ子さんに差し出すシーシナさん。
「おや、いつも悪いねぇ、泊まっていくかい?でも今日から野宿なんだ」
そう言って家を見るトラ子さん。
「うわぁ、どうしたの?ミケ、暴れたの?」
「ま、まあね」
「ミケタロー、失敗談のお話し、聞かせてよ!」
「いいけど、聞いてどうするの?テニみたいに働くの?」
「え?」
ん?
なんか、凄い目で私を見ている?
これは?
(働く?狼亭で!?私、聞いていませんけど!?どういうことです?テニお姉さま?)
(どおって?ここでバイトするんだけど?)
「お金にお困りですか?」
声でているって!
「え?困ってはいないけど?」
「ではなぜ?」
「シーシナ、テニちゃんは私達の家が壊れたことに、責任を感じているのさ」
「トラ子さん、どういうことです?」
(第一使徒!これは?説明してください!)
(第四使徒ガ帰ッタ後『タロサマ』ニ、着替エヲ覗カレマシタ)
(えっ!?)
(ソコデ躓イタ『テニサマ』ト私ガブッカッテ、『テニサマ』気ヲ失ッテ……)
あ、シーシナさん?お顔が怖くなっていますけど?
「誰が覗いたのですって?」
うわぁ、黒い魔力が滲み出ていますけどぉ!?
(ココマデ運ンデ、覗イタ『タロサマ』ガ、テニサマノ裸体ヲ『トラ子サマ』ト『ミケサマ』ト比較評価、ソレニ怒ッタ『トラ子サマ』ト『ミケサマ』ガ狼亭、及ビ実家ヲ破壊、今ニ至リマス)
(弁償しろと迫られたのですか?)
(えええっ!?違うよ!そんなこと言われていないよ!でもただ、私も魔力感知さぼって油断していたし、わるかったかなぁって思ってさ)
「断言します!覗かれる方は悪くありません!」
「シーシナ?テニと専用回線で会話しているの?私も混ぜてよ!」
「いやそれよりもミケ、トラ子さん、私もバイト、混ぜて下さい!ここでテニお姉さまと働かせて下さい!」
……熱弁?
「……テニ……お姉さま!?」
ミケの瞳が丸くなる。
次回サブタイトルは 【第63話】 テニお姉さま? です。
節分です。
力持ちの鬼さん、その力で困っている人達を助けてくれませんか?
そうすればきっと、誰も、何も投げ付けないと思います。
皆、感謝すると思います。




