【第61話】 夜の訪問者
お早うございます。
投稿です。
前回、予告が【60話】になっていました。
すみません【61話】が正解です。
(リイン!)
(はい?なんだい、テニさま?)
(必要以外噛んだり、刺したりするなよ?)
(……ああ、分かっているよ、悪用はしない、できない。俺達蟲は森の皆を助けるだけさ、ちゃんと第一使徒に釘を刺されているよ)
え?ファーファ、いつの間にそんな指示を?
ちらっ、とファーファを見る。
「ンッフー」
まあ、これは自慢してもいいかな?
(前世で俺が、俺の毒を食わせて、魔力で虜にしたやり方と似ているからな)
(リイン、怖いこと言わないで!)
(テニサマ、毒デ虜ニスル、助ケテ感謝サレル、似テイマスガ違イマス!)
(でも、この感謝の感情、私、利用できるよね?魔王だし、相手に私の力の存在を感じるよ?)
(利用シマスカ?)
(しないよ、めんどくさいもん)
(第一使徒、テニさまは本当に魔王か?)
(第二使徒、テニサマハ、人ヤ妖精ヲ支配スルコトニ興味ヲ示シマセン)
(それは魔王としていいことなのか?)
(サア?)
ファーファは再びタロと森へ行き、私は焼きそばの作り方や、注文の取り方を見て過ごした。
そして慌ただしく過ぎていく一日。
見学で終わるはずだったけど、私はお皿洗いを手伝った。
あと、明日の用意も!
お皿は、石と木と陶器、三種類あった。
陶器は貴重品らしく、お祭りとか特別な日に使うらしい。
夜になると、更に賑やかになったのにはビックリした。
呑んで騒いで大繁盛である。
夜はお酒もでるのだ!(作者注:果実酒です)
時計がないから時間は分からないけど、多分今は夜の9時くらいだろうか?
閉店である。
朝は日の出前に、お店を開くそうだ。
「寝る場所は今日から外なんだ、家、壊れているしねぇ、かまわないかい?」
「はい、今までも野宿でしたし、かまいません」
「この村の結界は弱い」
「そうなんですか、トラ子さん?」
「ああ、獣人族はタフで好戦的だから、敵の侵入は喜ぶ傾向がある。だから注意しなよ?」
「はい」
「僕達がいるから大丈夫だよ!テニ!」
大丈夫かな?オークの里の件もあるし。
邪神の眷属とか、かなり強いよ?
それに、前回の蛇族の件。
(ファーファ、周囲警戒、いい?)
(了解デス)
そして焚き火を囲んでいろいろとお話しはするけど、トラ子さんは私の素性については聞いてこなかった。
後で蟲達から聞いた話だけど、トラ子さんは私を何処かの国のお姫様だと思っていたそうだ。
……私が?その発想どこから?
超高性能のゴーレムのお伴、異常に高い魔力と身体能力。
普通の妖精ではないと判断したらしい。
王都のボウロウロ騎士団に滅ぼされた特殊なゴブリン一族で、王都に復讐の旅では?と周囲に話していたとか。
が、今の私はそんなこと知るよしもなし。
暢気に明日の朝ご飯を楽しみにしていた。
さらに!働いてお金をもらえる!
前世の私では身体が弱すぎて、出来なかったことだ!
あと年齢も。
「ミケ、タロ、テニに今までの失敗談を聞かせておやり」
「ああ、そうするよ、母さん」
あ、ミケ、凄い素直!なんかお姉さんっぽい!
「ええっ!?失敗談?俺、イヤだよ、恥ずかしいよ!」
「いいかい、タロ、失敗談の方がテニのためになるんだ、だからどんな失敗をしたか聞かせておやり」
「そのお話し、私も聞きたいわ」
え!?
ふわっ、と空から現れるサキュバス・シーシナさん。
今は私の第四使徒。
「今晩は、みなさん」
何でここに!?
次回サブタイトルは 【第62話】 私も混ぜて です。




