【第59話】 いきなり噛まれる
お早うございます。
投稿です。
2月1日です、新しい月です。
「テニサマ?」
「ん?」
これは、なんの『テニサマ』だ?
何か訴えている?
「……テニサマ」
選択を間違わないようにしなければ!
……この『テニサマ』は……。
「トラ子さん、私のゴーレムもいいですか?足は速いし、力持ちです!それに何より責任感が強いです!いや、強いを通り越し、凄いです!」
「……!」
あれ?ファーファ固まった?変なこと、言ったかしら?
一緒に働きたい!のテニサマ!ではなかったのかな?
「お、そっちのゴーレムも使っていいのかい?その子の凄さはタロを捕まえた時点で分かっているよ!それに、戦闘力もとんでもなく高そうだ」
そう言って周囲をチラ見するトラ子さん。
「呑んで暴れるヤツがいたら、問答無用で蹴ってもらおうかねぇ」
あ、全員目を逸らした!
こいつら、なんかやらかしているな!?
ぱっくん。
「いてっ!」
ん?この気配は!?
オークが叫んで、飛び起きた!?
「おい、どうした?」
「む、蟲に刺された?かな?なんかチクッとしたんだ」
ぱっくん。
「痛っつ!お、俺も刺された!?」
「おい、変な蟲いないか?」
「ど、どうした!?ひっ!俺、蟲苦手なんだよ!……いってぇ!」
ぱっくん。
次々に飛び起きる怪我人達。
ぱしっ、とその時、インキュバスの男の子が何かを捕まえた。
それはでっかい黒い蟲である。
モジモジ動いている?
「な、なんだこいつ!?見たことない蟲だぞ!」
「おい、こんなデカい蟲が刺したのか!?」
「見えない蟲?こんなデカいのが?動きが速いのか?なんだこの魔昆虫は!?」
「ハナシテ!ハナシテ!」
「なっ!?しゃ、喋った!?」
ぱっくん。
「いてえええっ!か、噛んだ!噛まれたっ!」
ぶうううううん!
と、飛んで逃げる我が眷属。
何しているの!?
あ!……森の住人助け!
「な、なんだ今の蟲は?」
「……おい、お前ゴーレムに足、折られなかったか?」
え?そこまでやっているの!?ファーファ!?
「ああ、ボッキリやられたが?」
「立っているぞ!歩いているぞ!?」
「は?あ!?回復している!」
回復再生を疑う元、怪我人達。
「痺れがない?」
「状態異常解除か?」
「……なんだこの現象は?」
「いつの間に治ったんだ?」
「……今の蟲か?」
「まさか!」
ここで不思議なことが起きた。
その場の全員が自然と、私を見たのだ!
え?なんで?怖いんですけど?
「テニサマ」
「な、なんだいファーファ?」
うう、弱虫泣き虫弱スキル、怖くて発動しそうだよ!
(皆、本能的ニ魔王サマノ魔力ヲ感知シテイマス)
(え?)
(無意識ニ、テニサマト関ワリガアルト確信シ、テニサマヲ見テイルノデス)




