【第57話】 体罰
今日は。
投稿です。
「か、かあちゃん!俺、悪いことしないよ!」
あ、尻尾が下がって、足の間に隠れている!怖いんだ!
これは以前、怒られているな?
改めてトラ子さんとミケを見る……怖いっす。
「グルルゥいつもあれほど話すな、と言っている。分からんヤツはぶちのめす!」
おかあああさああああん!
それはダメでしょうっ!
優しいトラ子さんにもどってえええっ!
ん?ファーファ?
「タロサマハ、ナゼ怒ラレテイルノカ、分カッテイマセン」
「分かるようにするのが親の務めだ。ゴーレムよ、よく聞け、我ら獣人族は満月期、不死になる。これがどれだけ恐ろしいことか分かるか?」
「ソレハ……」
「悪事を働くと、止める者がいないのだ。まあ不死は言い過ぎか?上位の武器ならば仕留められるが、まず、死なないのだ。悪に染まり、邪神に囁かれ、取り込まれたらどうする?小さい出来事、大きな事、しっかりと教えなければ己が滅び、一族が滅びる」
うーん、トラ子さんの言うことは分かる。
でも、本人は叩かれようが、殴られようが、蹴られようが、納得しないだろうな。
タロにとって、それこそ無意味な暴力だ。
「ファーファ、杖」
「ハイ、テニサマ!」
パカッ、と頭部が開き、ひのきの杖+3が出てくる。
どう見てもファーファより大きい杖。
見ていたオークや吸血鬼は、ビックリして固まっている。
「タロくん」
魔王さまが魔力を込めて呼んだんだ、必ずこっちを向くし、逃げ出せないはず。
「な、なに?」
「私のおしり、可愛かった?」
「う、うん」
「私、獣人族のタロくんより小さいし、弱いんだ」
「そうなの?」
嘘だよ。
「タロくんが、あいつのお尻は可愛いと言い触らすと、私、恥ずかしいんだ。それに酷い大人や知らない人からさ「おい、ケツ見せろよ!」とか私、言われたりしない?」
「!」
あ、タロくん、真っ青になった!
ふふふっ、見えるのだよ!魔王さまの目には!
狼の姿でも、君の青くなったお顔が!
「そ、それは……見せちゃだめだよ!」
これは分かるんだ。
可愛いから見せれば?とか言ったら、ファーファが速攻で、蹴っていただろうな。
「タロくん、お母さんの嫌がること、おねえちゃんの困ること、女の子が嫌がること、したらダメだよ?分かった?」
「……分かった」
よし!分かったって言った!
「ファーファ、放してあげて。トラ子さん、タロくん私と約束しましたよ。聞いていましたよね?」
「……」
おや、無言ですか?
「……ああ、確かに聞いた。タロ、約束破ったらぶちのめす、いいな?」
「ひゃい」
その様子を見てか、トラ子さんの後ろから音も無く近寄る、黒豹のような黒猫。
「……タロに約束させたんだ」
うう、こえーです。
「はい、もうタロくんは、お母さんやお姉さんを困らせるようなことはしません」
「ふーん、なぜそう言い切れるのかな?」
あれ?ミケ、意地悪な態度?
一周目の男の子の時と態度が違うぞ!?
え?女子には厳しいとか?
次回サブタイトルは 【第58話】 私の名前、再び! です。
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