【第50話】闇の女王との対話
お早うございます。
連載50回です。
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「魔王クラスは肉体を壊しても、魔力で補うことが出来るが、お前自身はまだ、そこまでのレベルに達していないようだ」
「力量不足?経験?それとも年齢かな?」
「各魔王、それぞれじゃ。自分で探し、修行するしかない、我との会話がヒントとなろう」
泣き虫弱虫の克服か?
血の滲むような努力?いやだなぁ……でもしないといけないんだろうか?
「癒やしは妖精族、人族、魔族それぞれだが、魔王の癒やしは簡単であり複雑、相当の術者でないと安らぎを与えられない、と言われておる。そこで我の出番じゃ!」
「魔法で癒やしたと?」
「よく眠れたであろう?」
「はい!ありがとうございます!でもなぜこんなに親切なんですか?私の魔力のバランスを調和に導いた?」
「ふふっ、まあそうなるな」
「感謝しかありません、ありがとうございます」
こんな親切、されたことないぞ?
ん?ファーファの他にも視線を感じる。
マップに青い点!
……いた。
頭にリインを乗っけている、サキュバス・シーシナさん。
何か言っている?
「あの……お姉さま……なんで……」
「え?」
小さな声で聞こえないけど。
それに私は今、シーシナさんよりかなり小さいけど?
その、いろいろと……。
「なんで里に、来てくれなかったのですか?」
うっ!!そ、それは……うわぁ責めるような目で見ないでぇ!
「……オークの里には小さいながら温泉があります。そこで身体を癒やされると思って、待っていました……待っていました!」
2回も言わないで!本能的に、なんか、こえーです!
え?ん?魔王って、温泉で癒やされるの!?
あ、そういえば、ギルドのお風呂!大好きかも!
「……に?」
か細い、小さな声でお話しをするシーシナさん。
「皆を守るため、魔力を使い果たして、そのようなお姿に?」
いや、こっちが本来の姿ですけど、これって言っていいのかな?
チラリ、とファーファを見る。
びくっ、として木の陰に身を隠すファーファ。
「勝手ナコトヲ……怒ッテイマセンカ?」
「ファーファに意見や質問はあっても、怒ることはないよ」
「本当デスカ?」
「ああ、こっちに来てよ、側においで!ファーファ!」
ガッチョンガッチョン。
ちょこん、と横に座るファーファ。
「お前は我が娘の命の恩人だぞ、母として、助けるのは当たり前だと思うが?どうだ?」
「助けたのは炎の巨人さんでは?」
「ふっ、炎の巨人はお前であろう?今更バレバレだ」
「うっ」
(おい、リイン?なんでそこにいる?)
(第一使徒に呼ばれて、飛び回った)
え?
(テニさまが疲れているから、癒やし手を探して欲しいと)
(そうか、それでバンさんを……ありがとう、リイン)
(!……へへっ、魔王さまからの感謝の言葉か、悪くないな。俺はもう行くぜ)
ブウウンと羽音を立て飛び立つリイン。
「闇の女王、突然の呼び出し、すまなかった。応じてくれて感謝する……では!」
そう言い残しリインは飛んで行った。
それを険しい目で見送るバンさん。
次回サブタイトルは 【第51話】第四使徒 です。
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