【第49話】暖かい膝枕
お早うございます。
投稿です。
頭や肩、頸がとても気持ちいいや。
暖かい?最高の枕?
枕なんて、段ボールにタオル巻いて作っていた。
なんだろうこの枕?
ぺたぺた。
触ってみる。
「あんっ!?こ、これ、そこは……」
あん?そこ?
ん?暖かい?
これ!膝枕だ!
「おや、起きたか?」
優しくも妖艶な声。
憧れの膝枕から見上げると、巨大なバストの谷間から優しいお顔が覗いていた。
「あ、バン……さん?」
そう、それはサキュバスのバンさんのお顔だった。
バンさんの背景は吸い込まれそうな青空!
夜の属性のバンさんなのだが、青空とマッチしてとても綺麗である。
「……おわっ!?」
えええっ!?なんでバンさんが!?
慌てて飛び起きようとし、ぼよん、と、その巨大なビーチボールのような、ふくよかなバストにお顔をぶつけてしまう。
「あうぅん!」バンさんの紅い唇から漏れる、悩ましい声。
「ごごごごごめんなさいっ!」
慌てて謝る私。
そう、私は知っている。オッパイって、優しく接しないと痛いのだ!
「い、痛くありませんでしたか!?」
ファーファはどこ?
なんで膝枕!?
「よい、どうであった?」
バンさんの切れ長の目が、悪戯っぽく光り、私を捕らえる。
え?どうであった?
膝枕のこと?それともぶつかったバストのこと?!
え?ど、どっち!?
うう、ぶつかったお顔が熱いよ!
「あ、あのあの、こんなに深く眠れたのは、生れて始めてです!」
「ほう?」
「目覚めも最高です、こんなに充実した目覚めが経験できるなんて!」
と、言いつつ、ファーファは?
「なにをキョロキョロしておる?」
「えっと……」
「第一使徒か?」
!?
え?その呼び名?なんで知っているの?
「はい、ファーファはどこに?それになぜバンさんが?」
あ、マップを展開するといいんだ!
「第一使徒は、後ろに控えておるぞ」
振り向くと、ファーファがいた。
木の陰に隠れて、こっちをモジモジと見ている。
「どうしたの?ファーファ?」
ここでダンさんが声を掛ける。
「私を呼んだのは、そこの第一使徒だ」
「え?」
「魔王ア・キュウガ・テニイ、怒るなよ?」
怒る?なぜ私が怒る?
「私が怒るのですか?」
「ファーさんは怒られるのではないか、と心配している」
なんで?
「私が、ファーファを怒ることはありません!」
「ほう、即答か、ファーさん、よい主だな」
「……ハイ」
「魔王テニイ、お前は魔力の使いすぎで『癒やし』が必要だったのだ」
「癒やし、ですか?」
「そうだ」
ファーファはモジモジしている。
「ファーさんは勝手に私を呼び出したこと、主に『癒やし』を与えたことを、怒られるのではないか?と心配している」
「え?私を思ってしてくれたのでしょう?心配して……まあ、ビックリはしたけど」
「ビックリか、ふふっ、ちょっと魔力について話してやろう。魔力は『こころ』と密接に繋がっておる。そして『こころ』は身体に繋がっておる」
私はじっとしてバンさんのお話しに、耳を傾けた。
「だから疲れた『こころ』や身体を癒やさなければ、その内なる魔力に影響するのだ。その星雲の如き魔力が肉体を壊す恐れがある、あるいはその星雲が固まってしまうのだ」
!?
星雲が固まる!?勇者キルル・ランダム!星雲が固まっていた!
次回サブタイトルは 【第50話】闇の女王との対話 です。
あと一回で連載50回です。




