【第45話】新しい仲間達
お早うございます。
月曜の朝です。
一週間、気合い入れて頑張ります。
ゆっくりと大地に降りてくる黒い霧の固まり。
巨大な黒い綿菓子?
蠢いている?
うう、気持ち悪いよ!
見ているだけで気分が滅入り、気力が萎える。
負の魔力とでも言おうか?
私は、ゆっくりとひのきの杖+3を手放す。
周囲は迷惑かも知れないけど、最大出力で向わないと、危険な相手だ。
……でもこの邪神、封印されいる状態なんだよね?
これで封印されている状態?
ならば、封印が解けたなら、どれだけの魔力が溢れるのだろう?
封印が弱まっている?
怖い相手だな。
ファーファのことを知っているってことは、特典ガチャしているはず。
なにか特別な力を?
いや、あれは一周目の特典だし、どう見てもコイツはループしているみたいだけど?
《旧式のガラクタ、破棄でもされたか?》
速攻でぶち切れた。
泣き虫弱虫スキルも、全て吹っ飛ばした。
一瞬、身体が発光したように感じた。
黒雲を見る。
銀の魔力が渦を巻き、黒雲を包む。
いや、包んだように見えた。
ジュ。
小さな音を鳴らし、黒い綿菓子は消えた。
そして轟く悲鳴。
「があああああああああっうぎゃああああああああ!」
何もない空間からドボドボと大量の赤黒い、いや赤グロい血液のようなモノが溢れ出る。
「や、やってくれたなぁ、な、なんだこの魔力はぁあああっ!」
この液体……とんでもなく臭い。
その血の塊?が段々と人型になる。
その声は、邪神とシーシナさんを斬ったヤツの入り交じった声。
《ほう、封印された我にまで技が届くか》
「だずけてぐでぇ……か、かいらくが……つよ……逃げられないっ!じ、自由が!」
「うるさい、第一使徒への暴言、ファーファを傷つけること、許さん!」
さっ、と5体のスケルトンが私を囲む。
ん?こいつら、どっち?
どっちと言うのは、敵か味方かという意味。
「キュウガさま、我らを盾に!」
「第一使徒!我らの後ろに!」
散乱している武器を拾い、構えるスケルトン達。
赤グロい固まりがじりじりと近づいてくる。
ふっ、と突然、目の前に子供のオークが現れた。
「え!?」
手には巨大な剣。
あの剣はアロウザさんの大剣!
ズルズルと大剣を引きずり、恐ろしい人型と対峙する子供のオーク。
「あ、危ないよ!下がって!」
「心配は無用です」
振り向きもせずに答える子供オーク。
子供といっても私の本体よりは大きいかな?
今の私は180㎝くらいの大人バージョンだけど、このオークさん、160㎝くらい?
「邪神に取り込まれたか?折角の転生、魔王ア・キュウガ・テニィさまの慈悲、無駄にしたか」
……なんか凄いセリフと共に現われたけど、誰だ?このオーク?
慈悲?ごめん、無意識なんだ。
ハッキリ言うと、これ、私の仕業じゃないかも。
そのくらい無意識。
体内の星雲、動いたような気もするけど。
「オークの里を守り抜いた恩人、第一使徒ファーファさまを愚弄すること、許しがたし!」
その小さな身体からとは思えない一撃が、赤グロい固まりに向かい放たれる。
ボヒュ!
固まりは砕け、四散し、私に魔力に触れ燃え始める。
そして次第に小さくなっていく邪神の魔力。
次回サブタイトルは 【第46話】第三使徒 です。




