【第43話】黄泉帰った者達
今晩は。
投稿です。
ぼこっ、と出てくるスケルトン。
「どひいいいいいいっ!」
こ、これはかなり怖いぞっ!
ん?
ボコボコと大地を割り、現れてくるスケルトン達。
「ええっ!?……1、2、3……6体!?」
こいつら、様子が変だぞ?おどおどしている?
「我らを引止めたのは、呼んだのはお前か?」
え?
「邪神に呑み込まれたと思ったが?ここは?」
「ここは……俺達が討たれたオークの禁足地だ」
「おい、この姿?ゾンビの次はスケルトンか?」
「……気持ちが、軽いぞ?」
「ああ、重くない、頭の上の雲が晴れたみたいだ……スケルトンだけど」
「俺、なんで邪神の言いなりになったのだろう?」
「日頃の行いが、影響したのだろう」
「不思議だ、もう、邪神に惹かれない……むしろ……」
チラッ、とこっちを見るスケルトン6体。
まさに、仲間になりたそうにこっちを見ているううっ!
こ、こえーよースケルトン!
泣き虫弱虫スキル発動だよ!
戦いは終わったの!
戦闘スイッチはオフにしたの!
戦いのテンションも下がったの!
うう、怖いですっ!
つんつん。
「ファーファ、お尻突かないでよ……」
くいくい、と促すファーファ。
取敢えず、聞いてみるか。
「あ、あの、もと、ボウロウロ騎士団の方々ですか?」
「俺とあいつ、それと一番奥のヤツはそうだが、残り3人は傭兵だ」
この声!
「アックス使い!?エルフの!」
「ああ、そうだ」
エルフなんだね。骨は人と同じに見えるけど。
「……続き始める気?」
また戦うのかなぁ……イヤだなぁ……。
「お前に武器を向けると、団長みたいにそいつに蹴られそうだ」
ドゲシイイイッ!
バラバラになって中に舞うスケルトン。
「オ前?魔王ア・キュウガ・テニィサマダ!ソシテ、コイツデハナイ!我ハ、魔王ア・キュウガ・テニィサマノ第一使徒、『運命ノファーファ』ナリ!」
あ、落ちてきた。
軽い音を立て、山積みになるスケルトン。
そして?
ガチョン、ガチャン。
あ、元に戻った。結構いい加減か?
「いてーなー……悪かったな、分かったよ!言葉遣い気をつけるよ!第一使徒」
「……我々は欲望にまみれ、邪神に取り込まれた……はずだったが?」
「え!?あなた……団長さん!?」
「おま……」
ギロッ。
ファーファ?
「え、じゃねー……魔王さまが俺達を上書きしたのか?邪神さまの呪いが消えているが?」
「邪神さまとの契約を上書きするなど、信じられん!」
「ンッフー」
あ、ファーファ自慢気。
「魔王ア・キュウガ・テニィ、我らに何を望むのだ?なぜ助けた?」
助けた!?
「悪名高いボウロウロ騎士団、闇に落ちた汚名、あらゆる命令を拒むことなく遂行してきた、そのための特権、王都や森の住人でも知らぬ者はいない特権」
特権?
特別の権利?
「ボウロウロ騎士団は元老院メンバー以外の者を、無意味に殺害することができる。なぜそのような悪行の深い者を助けた?」
「え?なにその特権!?」
次回サブタイトルは 【第44話】黒い霧 です。




